【講座主旨】
患者数予測は将来的な売上予測だけではなく、臨床開発の計画やマーケットアクセス戦略にも重要となっている。本講演では、既存の疫学やオープンデータなど様々な情報を活用した患者数予測や、今後の医薬品市場および売り上げ予測への考慮すべきポイント等を概説する。
【講座内容】
1.患者数予測の重要性
2.疫学文献や治療ガイドラインを用いた有病率・患者数の推計方法
2.1 文献検索の方法
2.2 文献情報の統合
2.3 有病率・患者数推計
3.人口動態を用いた患者数の将来予測
3.1 人口動態のデータとは
3.2 人口動態を用いた将来予測方法
4.データベースを用いた患者数予測
4.1 日本で使用可能なデータの種類と特徴
・疫学データ
・医療データ (レセプト・薬局・病院)
・NDBオープンデータ
4.2 データによる患者数推計
・患者数推計方法
・それぞれのデータベースによる患者数推計の利点と課題
【質疑応答】
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◆講師プロフィール◆
・学位:博士 (社会健康医学)
・専門
医療政策
政策アドボカシー
医療経済・アウトカム研究
薬剤疫学
データベース研究
・経歴
1997年 ボストン大学 公衆衛生大学院、公衆衛生修士取得
1999年 コロンビア大学 公衆衛生大学院、理学修士取得
1999年 Regeneron (NY, U.S.A) 、Organon (NJ, U.S.A)
2004年 セローノ (東京)
2006年 サノフィ・アベンティス (現サノフィ) 入社
2010年 サノフィ 株式会社 渉外本部
2013年 京都大学大学院医学研究科 社会健康医学系専攻 薬剤疫学分野 博士後期課程修了
2014年 クリエイティブ・スーティカル (株) 日本代表
京都大学大学院社会健康医学系専攻 薬剤疫学分野 非常勤講師を兼務
日本で病院薬剤師勤務後、ボストン大学で公衆衛生修士 (疫学) 、コロンビア大学で理学修士 (生物統計)
を取得。アメリカでバイオテックの会社と製薬会社で臨床開発の統計解析に従事。
2004年日本に帰国後、製薬会社で臨床開発の統計解析や医療経済・アウトカム研究、政策アドボカシーに従事。
2014年9月よりクリエイティブ・スーティカル株式 (医療経済・アウトカム研究・マーケットアクセスを専門)
日本代表。
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