★化学劣化と物理劣化の違い,樹脂の種類と環境要因との関係性
★アレニウスプロット,アレニウス式による予測,促進加速試験の進め方
★「バージン材」と「再生樹脂」との劣化・破壊の違いとは?
プラスチック/ゴムの劣化・破壊メカニズムと
その事例および寿命予測法
(株)ケンシュー 代表取締役 工学博士 倉地 育夫 氏 【元・(株)ブリヂストン,元・コニカミノルタビジネステクノロジーズ(株)】
2025年4月17日(木) 10:30〜16:30
1名につき55,000円(消費税込み・資料付き) 〔1社2名以上同時申込の場合1名につき49,500円(税込み)〕 〔大学、公的機関、医療機関の方には割引制度があります。 詳しくは上部の「アカデミック価格」をご覧下さい〕
※定員になり次第、お申込みは締切となります。
【講座の趣旨】 高分子材料は,化学変化で劣化すると仮定しアーレニウスプロットでその寿命予測を行う。物理変化も劣化因子として考えなければいけない場合には,過剰変形や高温加熱などの促進試験を加える。そして市場での劣化を化学変化や物理変化を独立して試験して,製品の仕様を決めてゆく。 高分子材料の寿命予測ではこのように行われてきたが,市場における複雑な変化を実験室で独立した事象として実験している問題が存在する。タグチメソッドでは,誤差の調合などを行う進歩があり,設計段階でのロバスト確保の一手段として活用されるようになった。 本セミナーでは,高級フィルムカメラの裏蓋の破壊事例はじめ具体的な事例を中心に高分子材料の劣化や破壊について基礎から説明するとともに,問題解決手法として無償公開しているソフトウェアーを用いたワイブル統計解析やデータマイニングの手法も解説する。 【本講座の対象は】 (1) 高分子材料開発を担当する技術者 (2) 高分子材料の品質管理を担当する部門の担当者及び管理者 (3) 高分子材料のツボも説明いたしますので,高分子材料専門外の方にも役立ちます。 【セミナープログラム】 1.固体の破壊力学 1.1 破壊とは 1.2 材料力学と破壊力学 1.3 Griffithの理論 1.4 線形破壊力学の要点 1.5 フラクトグラフィー 1.6 ワイブル統計 1.7 事例:セラミックスの破壊解析 2.高分子の破壊 2.1 高分子概論 2.2 高分子の破壊機構 a.エラストマーの破壊力学 b.クレイジング c.事例:ポリ乳酸 2.3 高分子の劣化機構 a.化学劣化 b.物理劣化 2.4 ケミカルアタック 3.高分子の寿命予測 3.1 寿命予測概論 3.2 事例:免振ゴムの品質保証 3.3 事例:寿命予測の失敗例(高級カメラの事例) 3.4 事例:ゴムローラの初期故障 3.5 事例:光学部品を力学で評価 4.マテリアルインフォマティクス(MI) 4.1 データマイニングについて 4.2 事例:組立メーカーのクレーム解析 (コンパウンドメーカーの立場で解析) 4.3 タグチメソッド 5.まとめ 【質疑応答】