フィラー配向 セミナー
        
次世代のポリマー・高分子開発,新しい用途展開と将来展望
樹脂/繊維複合材料の界面制御、成形加工と評価
 

<セミナー No 505204>

【Live配信のみ】 アーカイブ配信はありません

★ 導電性,高強度化,熱伝導性 ・・・ より少ないフィラーでの樹脂の高機能化

★ 電場配向,磁場配向,化学処理,ラビング法 ・・・ 各手法の比較と最適な手法の選び方


樹脂中へのフィラー分散・配向制御とその応用


■ 講 師

【第1部】

東京科学大学 物質理工学院 研究員 工学博士  古屋 秀峰 氏

【第2部】

(株)プレジール 副社長 工学博士  野村 学 氏

【第3部】

東京都立大学 大学院都市環境科学研究科 環境応用化学域 准教授 博士(工学)  山登 正文 氏

【第4部】

(株)JSOL エンジニアリング事業本部  前田 達也 氏
■ 開催要領
日 時

2025年5月16日(金) 10:30〜16:30

会 場 Zoomを利用したLive配信 ※会場での講義は行いません
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聴講料

1名につき60,500円(消費税込み,資料付)
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につ55,000円〕

〔大学,公的機関,医療機関の方には割引制度があります。詳しくは上部の「アカデミック価格」をご覧下さい〕

■ プログラム

【10:30〜12:00】

第1部 材料の「配向」とは,どういう現象なのか?

●講師 東京科学大学 物質理工学院 研究員 工学博士 古屋 秀峰 氏

 

【講座の趣旨】

  材料の物性は、配向状態に大きく影響されます。 配向が生じる要因と配向状態に関する基礎知識について平易に解説します。 また、配向状態の評価と制御方法についてもご紹介します。

【セミナープログラム】

1.材料の「配向性」とは何か?どういう現象なのか?
   1.1 配向状態と種類
   1.2 配向の要因
   1.3 配向度

2.配向性を制御することによるメリットとコントロールする方法
    2.1 熱的性能向上
    2.2 光学的性能向上
    2.3 機械的性能向上
    2.4 配向性をコントロールする方法
        ラビング法,化学処理,磁場および電場配向,他

3.配向性を評価解析する方法と種類
    3.1 X 線回折法    
   3.2 赤外・ラマン分光法
    3.3 NMR法    
   3.4 各種シミュレーション

【質疑応答】


【12:40〜14:10】

第2部 フィラーの形状制御,界面制御技術による 複合材料の構造制御および複合材料特性

●講師 (株)プレジール 副社長 工学博士  野村 学 氏
      【京都工芸繊維大学 特任教授】

 

【講座の趣旨】

  従来の複合材料は樹脂中にフィラーを均一分散させた均一分散系を主体としている が,最 近,フィラーの特性や界面制御技術を活用し,複合材料成形体の構造を制御し,均一分散系では 得られない物性や機能を発現させる新しい試みが成されつつあり,この構造制御技術による複合材料(不均一系複合材料)の幾つかを紹介し,その特性について説明する。


【セミナープログラム】

1.フィラー形状およびモルフォロジー制御による複合材料の高性能化

2.フィラー/ポリマーの界面制御による複合材料の高性能化

3.フィラー特性を活用した複合材料の高機能化

4.複合材料成形体の構造制御による高性能化・機能化

5.成形加工プロセスを活用した成形体の構造制御およびその特性



【質疑応答】


【14:15〜15:35】

第3部 磁気プロセスの原理と 異方性フィラー配向制御への応用

●講師 東京都立大学 大学院都市環境科学研究科 環境応用化学域 准教授 博士(工学)  山登 正文 氏

 

【講座の趣旨】

  非磁性”物質として取り扱われ磁場との相互作用が無視されてきた多くの有機・無機材料が比較的容易に磁場で制御できることを原理から詳細に解説し、異方性フィラーの配向制御法としての応用例を紹介する。


【セミナープログラム】

1.物質と磁場の相互作用
  1.1 物質の磁性
  1.2 磁気エネルギー
  1.3 磁気プロセスの利点

2.磁場配向と磁気トラップ
  2.1 磁場配向の原理
  2.2 磁場配向させるための条件
  2.3 磁気トラップの原理
  2.4 磁気モジュレーターによる磁束密度制御

3.配向制御
  3.1 繊維の磁場配向
  3.2 有機結晶の磁場配向
  3.3 無機結晶の磁場配向

4.位置制御
  4.1 有機物の位置制御
  4.2 無機物の位置制御
  4.3 生体材料の位置制御
  4.4 重力場とのバランスによる浮力制御効果

5.磁場による精密配向制御
  5.1 部分配向材料への応用
  5.2 傾斜配向を利用した磁気印刷への応用

6.放熱フィラーへの応用
  6.1 炭素繊維の例
  6.2 チッカホウ素の例

【質疑応答】


【15:40〜16:30】

第4部 異方性複合材料のシミュレーションとその応用

●講師 (株)JSOL エンジニアリング事業本部  前田 達也 氏

 

【講座の趣旨】

  異方性複合材料を対象としたシミュレーション手法を説明し,その応用として様々な事例を紹介する。


【セミナープログラム】

1.イントロダクション

2.複合材料の解析手法
  2.1 複合材料とは
  2.2 均質化の手法 
  2.3 射出成形解析との連携

3.事例紹介
  3.1 繊維配向を考慮した強度解析
  3.2 繊維配向と材料モデルの合わせ込み  
  3.3 衝撃解析 3.4 連続繊維

【質疑応答】


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