【習得できる知識】
プラスチック中に含まれる化学物質の分析方法やリスク評価手法
【講座の趣旨】
近年、欧州では新車に再生プラスチックを積極的に使用することが検討されている。一方で再生プラスチックには、再生工程などで非意図的に生成・混入する化学物質を含め、多種多様な化学物質が含まれており、その曝露に伴う健康影響が懸念されている。本講座では、ポストカラム反応ガスクロマトグラフ(GC-MS/PR-FID)を用いた定量的ノンターゲット分析(qNTA)と、毒性ポテンシャルの予測手法を組み合わせたリスクスクリーニング法を用いた、再生プラスチックの網羅的な品質評価法について説明する。
1.はじめに
2.現状の化学物質のリスク評価手法について
2.1 曝露評価手法
2.2 ハザード評価手法
2.3 リスク評価手法
3.再生プラスチックの品質評価の課題
3.1 非意図的に混入する化学物質の問題
4.分析技術の課題
4.1 ターゲット分析
4.2 ノンターゲット分析
5.定量的ノンターゲット分析(qNTA)について
6.qNTAの実施事例の紹介
6.1 qNTAの測定結果の例
6.2 in silicoを用いたハザード評価の例
6.3 リスクポテンシャルを用いた評価スキームの例
7.qNTAを用いた再生プラスチックの品質評価について
7.1 qNTAによる再生プラスチック中の化学物質の分析結果
7.2 再生プラスチック中の化学物質のリスク推定スキーム
【質疑応答】
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