再生プラスチック セミナー
        
容器包装材料の環境対応とリサイクル技術
異物の分析技術と試料の前処理、結果の解釈
 

<セミナー No.505235>

【Live配信のみ】 アーカイブ配信はありません

★ 再生工程中の意図しない添加剤や未知物質の混入を発見し、未然にトラブルを防ぐ!

再生プラスチックにおける不純物、化学物質の分析


■ 講 師

1.

(株)東レリサーチセンター 有機分析化学第2研究室 室長 工学博士 塩路 浩隆 氏
2. (国研)産業技術総合研究所 研究グループ長 博士(農学) 羽成 修康 氏
3. 静岡県立大学 食品栄養科学部 環境生命科学科 助教 博士(工学) 徳村 雅弘 氏
■ 開催要領
日 時

2025年5月27日(火) 10:30〜1615

会 場 Zoomを利用したLive配信 ※会場での講義は行いません
Live配信セミナーの接続確認・受講手順は「こちら」をご確認下さい。
聴講料

1名につき60,500円(消費税込、資料付)
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につき55,000円〕
〔大学、公的機関、医療機関の方には割引制度があります。詳しくは上部の「アカデミック価格」をご覧下さい〕

※定員になり次第、お申込みは締切となります。

■ プログラム

【10:30-12:00】

1.リサイクルプラスチックの使用で生じるトラブル原因の分析

●講師 (株)東レリサーチセンター 有機分析化学第2研究室 室長 工学博士 塩路 浩隆 氏

 

【【習得できる知識】
・リサイクルポリマーのトラブル事例
・トラブルを解決する分析手法

【講座の趣旨】
 欧州での様々な規制発令に伴い、リサイクルポリマーは、これまで「使用すべき」ものであったのが、今では、戦略的に「使用しなければならない」ものへと変わりつつある。一方、リサイクルポリマーを使用するにあたっては、強度低下や成形不良、臭気等々のトラブルが生じるリスクがある。そういったトラブルを解決するためには、原因究明のために適切な分析を行う必要がある。
 本講座では、リサイクルナイロンおよびリサイクルポリプロピレンのトラブル原因を特定するために、実際に分析した事例を紹介する。

1.はじめに
 1.1 サーキュラーエコノミーに対する分析支援
 1.2 リサイクルポリマー使用におけるトラブル事例

2.ガラス繊維強化ナイロンの分析
 2.1 強度低下要因解析
 2.2 発生ガス分析

3.ポリプロピレンの分析
 3.1 臭気原因解明分析(高分解能GC/MS&官能試験)
 3.2 変色原因解明分析(2D-LC/MS)
 3.3 低分子量不純物の分析(GC×GC/MS)
 
【質疑応答】


【13:00-14:30】

2.熱脱着-GC-MSを用いた再生プラスチック中の化学物質の分析

●講師 (国研)産業技術総合研究所 研究グループ長 博士(農学) 羽成 修康 氏

     【略歴】 日本環境化学会評議員、日本分析化学会標準物質委員会委員、
           国際電気標準会議(IEC)専門委員会(TC)電気・電子機器、システムの環境規格(111)国内委員

 

【習得できる知識】
再生プラスチックに含まれる有機系の化学物質を分析する方法に関する現状や今回用いた分析法の開発指針を把握することで、これらの分析技術に係る動向の一部が習得できる。また、得られた一部事例を用いた多変量解析による評価結果に関する知見も習得できる。

【講座の趣旨】
再生プラスチックの安全性は注視されており、その評価のために含まれる化学物質の分析が行われている。幾つかの方法がある中で、今回は有機系の化学物質に着目し、熱脱着-GC-MSを用いた分析方法を紹介する。得られた分析事例を提示するだけでなく、それら事例のクロマトグラムを多変量解析することで、再生プラスチックの使用履歴ごとに分類できた一部結果も紹介する。

1.再生プラスチックの現状
 1.1 再生プラスチックの種類・用途
 1.2 関連規制等
 1.3 安全性評価

2.再生プラスチックに含まれる主要な懸念物質
 2.1 臭素系難燃剤や可塑剤
 2.2 金属等

3.熱脱着-GC-MS
 3.1 熱脱着-GC-MSについて
 3.2 分析条件
 3.3 分析事例

4.熱脱着-GC-MSより得られた結果を用いる多変量解析
 4.1 多変量解析について
 4.2 多変量解析による使用履歴ごとの分類

【質疑応答】


【14:45-16:15】

3.qNTAを活用した再生プラスチックの品質評価

●講師 静岡県立大学 食品栄養科学部 環境生命科学科 助教 博士(工学) 徳村 雅弘 氏

 

【習得できる知識】
プラスチック中に含まれる化学物質の分析方法やリスク評価手法

【講座の趣旨】
近年、欧州では新車に再生プラスチックを積極的に使用することが検討されている。一方で再生プラスチックには、再生工程などで非意図的に生成・混入する化学物質を含め、多種多様な化学物質が含まれており、その曝露に伴う健康影響が懸念されている。本講座では、ポストカラム反応ガスクロマトグラフ(GC-MS/PR-FID)を用いた定量的ノンターゲット分析(qNTA)と、毒性ポテンシャルの予測手法を組み合わせたリスクスクリーニング法を用いた、再生プラスチックの網羅的な品質評価法について説明する。

1.はじめに

2.現状の化学物質のリスク評価手法について
 2.1 曝露評価手法
 2.2 ハザード評価手法
 2.3 リスク評価手法

3.再生プラスチックの品質評価の課題
 3.1 非意図的に混入する化学物質の問題

4.分析技術の課題
 4.1 ターゲット分析
 4.2 ノンターゲット分析

5.定量的ノンターゲット分析(qNTA)について

6.qNTAの実施事例の紹介
 6.1 qNTAの測定結果の例
 6.2 in silicoを用いたハザード評価の例
 6.3 リスクポテンシャルを用いた評価スキームの例

7.qNTAを用いた再生プラスチックの品質評価について
 7.1 qNTAによる再生プラスチック中の化学物質の分析結果
 7.2 再生プラスチック中の化学物質のリスク推定スキーム

【質疑応答】

 

再生 プラスチック 分析 評価 品質 セミナー