高分子 残留応力 セミナー
        
AI、シミュレーションを用いた劣化・破壊評価と寿命予測
動的粘弾性測定とそのデータ解釈事例
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<セミナー No 507215>

【Live配信 or アーカイブ配信】

★ 残留応力の発生要因、変形や特性変化の長期予測!

高分子材料の粘弾性に伴う
残留応力
発生&解放機構と低減化法
-粘弾性特性の理解とその利用法-

■ 講師

コンサルSMS 代表,金沢工業大学 名誉教授 新保 實 氏

【専門】材料力学,粘弾性学,プラスチック材料,他

■ 開催要領
日 時

【Live配信】2025年7月29日(火) 10:30〜16:30
【アーカイブ(録画)配信】 2025年8月7日まで受付(視聴期間:8月7日〜8月17日まで)

会 場 Zoomを利用したLive配信 または アーカイブ配信 ※会場での講義は行いません
セミナーの接続確認・受講手順は「こちら」をご確認下さい。
聴講料

1名につき 55,000円(消費税込、資料付)
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につき49
,500円〕

〔大学、公的機関、医療機関の方には割引制度があります。詳しくは上部の「アカデミック価格」をご覧下さい〕

■ プログラム

【習得できる知識】
・高分子材料の基本特性である粘弾性特性(/挙動)が理解できる. ・残留応力の発生メカニズムが理解できる.
・残留応力の低減方法並びに積極的な利用法が修得できる.  ・時間−温度換算則の概念が修得できる.
・時間−温度換算則を用いた強度,変形の長期予測法と信頼性評価法の基礎が修得できる.
・粘弾性特性を基準とした強度,変形の力学的取扱いの基礎が修得できる.

【講座趣旨】高分子材料の力と変形の比例定数である材料定数は,他の材料に比べ時間と温度によって変化する,いわゆる粘弾性挙動が著しい.材料定数の粘弾性特性は,全ての材料が有しているが,高分子材料以外の材料においては,この挙動が現れるのがかなりの高温領域であることから,殆ど一定値として扱っている.高分子材料の成形後の経時的な変形や破壊は,成形時に素材の粘弾性特性によって生じる残留応力に起因するところが大である.この粘弾性特性を理解することで,高分子材料の成形時に生ずる残留応力の発生メカニズム,残留ひずみを少なく出来る成形温度条件の選定,突如起こる成形不良の対策法,残留応力除去のためのアニーリング条件,数値解析に有用な材料特性の提供,粘弾性特性に成立する時間-温度換算則を用いた強度や変形の変化割合の長期予測,シミュレーション時のデータの取り扱い等々が感や経験に頼らず定量的に行うことができます.ここでは,高分子材料の粘弾性特性を平易に説明し,これを一つの判断道具とした,残留応力の発生機構及びその低減化法について説明します.

第1部 高分子材料の最も重要な粘弾性特性の理解
1.粘弾性特性・熱粘弾性特性について
2.粘弾性特性・熱粘弾性特性の使用方法
3.粘弾性に伴う特異現象(クリ−プ挙動,緩和挙動)

第2部 高分子材料の力学の理解
1.高分子材料の応力とひずみ
2.粘弾性特性と粘弾性モデル
3.応力‐ひずみ関係式

第3部 高分子材料の残留応力の発生機構の理解
1.残留応力発生要因の分類
2.粘弾性特性によって生ずる残留応力
 1) 応力と残留応力
 2) 粘弾性特性で生ずる残留応力の発生機構
3.熱硬化収縮によって生ずる残留応力
 1) 熱硬化性樹脂の硬化過程のモデル化
 2) 熱粘弾性力学モデル
 3) 熱硬化収縮によって生ずる残留応力の発生機構

第4部 残留応力の理論的・実験的解析方法の理解
1.残留応力の基礎式の誘導方法
2.理論的な解析方法
3.実験的な解析方法

第5部 時間−温度換算則の理解
1.時間−温度換算則の基礎概念
2.時間−温度換算則の成立と確認法
3.時間−温度移動因子(アーレニュウス型,WLF型)

第6部 時間−温度換算則を用いた各種事象の予測方法
1.残留応力解放の長期予測法
2.クリ−プ変形の長期予測法
3.クリ−プ破壊の長期予測法
4.CFRPの変形,強度の経時的変化の予測方法

第7部 残留応力低減の新射出成形法の紹介
1. GAP(Gas・Assist・Pressure:ガスアシストプレッシャ-法)
2. 射出発泡成形法+GAP,射出中空成形法+GAP,射出圧空成形法+GAP

【質疑応答】

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