【講座主旨】
近年、持続可能なものづくりの観点から、発酵技術は医薬品、化粧品、食品、バイオ燃料など多様な分野で注目されています。一方で、実用化を見据えたプロセス設計には、微生物選定、培養条件の最適化、スケールアップ、コスト管理など複合的な検討が求められます。
本セミナーでは、バイオサーファクタントの社会実装を実現したサラヤ(株) バイオケミカル研究所
所長・平田善彦氏を講師に迎え、発酵プロセスの構築と運用に必要な実務的視点を体系的に解説いただきます。さらに、同社における出口戦略や製品アプリケーションへの展開事例にも触れ、発酵技術を「使える形で社会に届ける」ための戦略的な考え方についてもご紹介いただきます。
発酵プロセスの設計・構築に携わる研究・開発・生産部門の方々にとって、生産性向上とコスト管理の視点に加え、事業化を見据えた応用展開のヒントが得られる貴重な機会となれば幸いです。
【講座内容】
1.発酵プロセスの概要と産業応用のトレンド
2.微生物の選定と培養条件の検討ポイント
3.発酵槽の設計・構築における基本的要素
4.生産スケールにおける運転管理とスケールアップの考え方
5.培地設計と原材料コストの最適化戦略
6.生産性を高めるための発酵条件の最適化とモニタリング手法
7.プロセスの安定運転とトラブル対策の実務知見
8.下流工程(精製・回収)を見据えた上流プロセス設計
9.発酵工程におけるコスト構造の可視化と管理手法
10.今後の技術展望と持続可能な発酵プロセスへの取り組み
【質疑応答】
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