生成AIの支援による特許調査･明細書作成･中間処理の効率化

弁理士法人磯野国際特許商標事務所　弁理士　綾木 健一郎 氏

【略歴】
早稲田大学理工学部卒業後、１７年間に亘ってメーカにて、ビデオテープレコーダの制御ソフトウェア、フィルムスキャナーやデジタルカメラをパソコンに接続するためのデバイスドライバの開発などに携わってきた。その後、知財部で出願支援や特許調査などを担当し、2007年度に弁理士登録。2009年度に特許事務所に入所したのち、特許明細書の作成や、特許調査などを担当。特許明細書の作成を支援するWordアドイン・明細書Lintや、特許出願書類の書誌事項をチェックするWordアドイン・書誌事項Lintなどを作成して公開している。

【アーカイブ（録画）配信】 ２０２６年２月１０日まで受付（視聴期間：２月１０日〜２月２０日まで）
※２０２６年１月３０日(金)　１０：３０〜１６：３０ Live配信の録画配信です。

1名につき ５５,０００円（消費税込、資料付）
〔１社２名以上同時申込の場合のみ１名につき４９,５００円〕

〔大学、公的機関、医療機関の方には割引制度があります。詳しくは上部の「アカデミック価格」をご覧下さい〕

【習得できる知識】
・生成AIに対して明瞭に指示できる適切なプロンプトの書き方を習得できます。
・生成AIをGoogleスプレッドシートから呼び出す方法を習得できます。
・特許調査、特許明細書の作成、中間処理のどの工程において、生成AIをどのように活用するとよいかを習得できます。

【講座の趣旨】
「情報漏洩が怖くて使えない」「思ったような回答が返ってこない」 そんな悩みをお持ちの知財実務家の方へ。
　本講座ではまず、最も懸念される「セキュリティの確保」について、学習データへの流用を防ぐ具体的な防衛策を解説し、安心してAIを使える土台を作ります。
　その上で、特許調査・明細書作成・中間処理という一連の実務において、「どこでAIを使うと最も時短になるか（＝AIの得意な工程）」をピンポイントで解説。さらに、生成AIの機能を最大限に引き出すための「プロンプト」と「入力データ」まで、明日からデスクで使える実践知を伝授します。

１．はじめに
　1.1.本講座で対象とする生成AI
　1.2.各社の契約プランについて
　　(1)ChatGPTの契約プラン
　　(2)Copilotの契約プラン
　　(3)Claudeの契約プラン
　　(4)Geminiの契約プラン
　1.3.適切なプロンプトの書き方
　1.4.マイGPTの作り方と使い方（事例説明あり）
　1.5.GoogleスプレッドシートのAI関数

２．特許調査に対する生成AIの応用
　2.1.先行技術調査の支援（プロンプト例あり）
　　(1)出願前の先行技術調査とは
　　(2)AIによる検索式
　　(3)AIによるスクリーニング
　2.2.クリアランス調査の支援（プロンプト例あり）
　　(1)クリアランス調査（侵害予防調査）とは
　　(2)AIによる検索式
　　(3)AIによるスクリーニング
　　(4)クレームチャートの作成
　2.3.無効資料調査の支援（プロンプト例あり）
　　(1)無効資料調査とは
　　(2)AIによる検索式
　　(3)クレームチャートの作成
　2.4.IPランドスケープ調査の支援（プロンプト例あり）
　　(1)IPランドスケープ調査とは
　　(2)AIによる検索式
　　(3)AIによる分類付与
　　(4)バブルチャートの生成

３．明細書作成に対する生成AIの応用
　3.1.発明提案書の作成支援
　3.2.図の説明文から特許図面を生成（プロンプト例あり）
　　(1)ブロック図の説明文からブロック図を生成
　　(2).処理手順の説明文からフローチャートを生成
　　(3)通信手順の説明文からシーケンス図を生成
　　(4)人物入りの特許図面を生成
　3.3.特許図面から図の説明文を生成（プロンプト例あり）
　　(1)フローチャートから処理手順の説明文を生成
　　(2)シーケンス図から通信手順の説明文を生成
　3.4.AIによる明細書のチェック（プロンプト例あり）
　　(1)図面と明細書の符号チェック
　　(2)請求の範囲と明細書の整合性チェック

４．中間処理に対する生成AIの応用
　4.1.拒絶理由通知
　　(1)拒絶理由の対応表（プロンプト例あり）
　4.2.新規性・進歩性の拒絶理由通知
　　(1)引例との対比
　　(2)クレームアップ（プロンプト例あり）
　4.3.明確性の拒絶理由通知
　　(1)審査基準の事例の補正案（プロンプト例あり）

５．Q＆A