中長期研究開発テーマの発掘・選定とその進め方<セミナー>
        
『実験の自動化・自律化によるR&Dの効率化と運用方法』
『少ないデータによるAI・機械学習の進め方と精度向上、説明可能なAIの開発』
 
<セミナー No.605502>

【Live配信】

★未来をどのように捉え、中長期テーマを創出しているのか!
★慎重で保守的な風土をいかに打破して新領域への転換を果たしたのか! !

中長期研究開発テーマの発掘・選定とその進め方


■ 講師
1.

沖電気工業(株) 技術本部 技術企画部技術戦略室長 寺村 浩二氏

2. 村田機械(株) 研究開発本部 全社開発推進 シニアエキスパート 中尾 敬史氏
3. (株)デンソー 先端技術研究所 先端研企画室長 小峰 重樹氏
4. 富士フイルム(株) バイオサイエンス&エンジニアリング研究所 研究主幹 後藤 孝浩氏
■ 開催要領
日 時

2026年5月12日(火) 10:00〜17:00

会 場 Zoomを利用したLive配信 ※会場での講義は行いません
Live配信セミナーの接続確認・受講手順は「こちら」をご確認下さい。
聴講料

1名につき66,000円(消費税込み、資料付) 
〔1社2名以上同時申込の場合1名につき60,500円(税込)〕

大学、公的機関、医療機関の方には割引制度があります。
詳しくは上部の「アカデミック価格」をご覧下さい。

■ プログラム

<10:00-11:30>


【第1部】OKIにおける将来の市場変化を踏まえた技術戦略

沖電気工業(株) 技術本部 技術企画部技術戦略室長 寺村 浩二氏

【講演趣旨】
技術戦略は、外部環境や社会的要請を踏まえつつ、自社の強みと機会を掛け合わせて、 「なぜ取り組むのか」「何を実現するのか」「どう実現するのか」を具体化し、明確に示すための指針です。 これにより、環境変化への迅速・柔軟な対応力を高め、新たな価値創出に挑戦する企業文化を育み、 社会・顧客から選ばれ続ける競争力の確立を全社一体で推進します。 この指針のもと、長年培ってきた現場力を起点に、さらなる競争力強化へ踏み出す取り組みをご紹介します。

【講演項目】
1 はじめに
  1.1 OKI概要

2 社会課題と技術トレンド
  2.1 社会課題
  2.2 技術トレンド

3 OKIの技術
  3.1 OKIの技術開発の歴史

4 技術戦略
  4.1 ビジョン
  4.2 5つの注力技術

5 技術ロードマップ
  5.1 研究開発の方針・方向性
  5.2 ロードマップ

6 各種施策と戦略
  6.1 研究開発プロセス
  6.2 オープンイノベーション戦略
  6.3 エッジプラットフォーム戦略

7 まとめ

【質疑応答】


<12:10-13:40>

【第2部】ムラテックにおける
      プラットフォーム技術戦略とR&Dテーマの発掘と実践

村田機械(株) 研究開発本部 全社開発推進 シニアエキスパート 中尾 敬史氏

【講演趣旨】
ムラテックは開発力強化を目的に2004年にR&D部門を発足しました。以前は事業部制が強い会社であり、後付け組織であるR&Dの存在意義が問われ続けました。我々は大きな成功と大きな失敗を経験しMOT(技術経営)を導入することで横断的開発体制を構築してきました。横断的開発体制の実現には @ロードマップを核にした開発戦略 Aコアを明確にしたプラットフォーム技術戦略 Bステージゲートを活用した最適マネジメントが調和的に機能することが肝心です。今回は自身の経験も踏まえ「全社開発マネジメント」実現の為の組織体制、仕組み作りをご説明し「プラットフォーム技術戦略とR&Dテーマの発掘と実践」をご紹介します。最後に、シナリオプランを用いて出口論を議論し、それをロードマップに展開する手法もご紹介します。

【講演項目】
1.ムラテックの紹介と全社開発体制の構築
  1.1 ムラテックの紹介
  1.2 全社横断的な開発体制の構築
 
2.全社開発マネジメントの組織体制、仕組み作り
  2.1 ロードマップを核とした開発連携
  2.2 ステージゲートを活用したカオスのマネジメント

3.プラットフォーム技術戦略とR&Dテーマの発掘と実践
  3.1 プラットフォーム技術戦略=技術の横展開
  3.2 R&Dテーマの発掘と事業化への繋げ方
   
4.シナリオプランとロードマップへの展開
  4.1 シナリオプランのフレームワーク   
  4.2 シナリオプランの実施事例

【質疑応答】


<13:50-15:20>

【第3部】未来を創るか、未来に乗るか:
      デンソーの先端技術研究所における中長期R&Dテーマの創出

(株)デンソー 先端技術研究所 先端研企画室長 小峰 重樹氏

【講演趣旨】
中長期R&Dの成否は、将来を見据えた良い問いを立て、それを継続的に検討可能な研究テーマとして育てられるかに大きく左右される。本講演では、デンソー先端技術研究所におけるR&Dテーマ創出の考え方を、未来の捉え方と、着想の視点という二つの軸から整理し、代表的なパターンとして俯瞰する。前半では、これらの視点の違いがテーマ設定に与える影響や、研究段階・目的に応じた使い分けの考え方を概観する。後半では具体事例を交えながら、テーマの着想から検討、起動に至るまでのプロセスを紹介し、中長期研究テーマが生まれる背景や留意点について考察する。

【講演項目】
1.デンソーのR&Dと先端技術研究所
  1.1 デンソーのR&D体制と役割
  1.2 先端技術研究所の役割

2.中長期R&Dにおける「テーマ創出」という課題
  2.1 なぜ中長期テーマは生まれにくいのか
  2.2 テーマ創出を考える上での基本的な前提
  2.3 未来の捉え方と着想の視点 ― バックキャスト/フォアキャスト × 研究者/マーケット

3.二つの軸を組み合わせたで整理したテーマ創出の整理と全体像
  3.1 未来の捉え方と着想の視点の組み合わせた考え方
  3.2 代表的なテーマ創出パターンの俯瞰
  3.3 パターンごとに見た得意領域と留意点
  3.4 研究段階・目的に応じた考え方の使い分け
  3.5 テーマ創出プロセス全体像(着想?起動)

4.R&Dテーマ創出の具体事例

5.中長期R&Dテーマ創出における勘所と今後の示唆

【質疑応答】


<15:30-17:00>

【第4部】富士フイルムにおける
      将来予測に基づいた中長期R&Dテーマの探索

富士フイルム(株) バイオサイエンス&エンジニアリング研究所 研究主幹 後藤 孝浩氏

【講演趣旨】
富士フイルムは、カラーフィルム市場の激減という「本業消失の危機」を乗り越え、多角化による「第二の創業」を成し遂げました。この変革の核となったのは、写真フィルムで培った技術資産の「見える化」と、将来予測に基づく戦略的なR&Dテーマの探索です。本講演では、公開情報から導き出すバックキャスト、既存事業部門の実績に根ざしたフォアキャスト、そしてボトムアップの社内提案制度を組み合わせた中長期テーマの探索方法を説明します。古森CEO(当時)の強力なリーダーシップの下、いかにして「慎重かつ保守的」な風土を打破し、ヘルスケアや高機能材料といった新領域への転換を果たしたのか。実績を出し信頼を築くことで社内理解を得るプロセスを含め、イノベーション創出の全容を解説します。

【講演項目】
1.第二の創業 危機からの脱出ヒストリー
  1.1 カラーフィルム需要激減と「本業消失」のリアル
  1.2 経営ビジョン「VISION75」と強靭な企業体質への変革
  1.3 「危機からの脱出」を支えた4つのKSF

2.将来予測に基づいた中長期R&Dテーマの探索
  2.1 多面的な将来予測手法:
     バックキャスト、フォアキャスト、社内提案制度
  2.2 バックキャスト:
     公開情報に基づき、あるべき未来から逆算し現在すべきことを特定
  2.3 フォアキャスト:
     既存事業部門の実績や市場動向から将来の技術進化を予測
  2.4 社内提案制度:
     研究者の「夢」や思いを吸い上げ、非主流アイデアを創出
  2.5 重点事業分野策定の3つのポイント

3.コア技術の見える化と新規事業戦略
  3.1 「基盤技術」と「コア技術」の定義
  3.2 写真技術からヘルスケアへ:
     コラーゲン・活性酸素制御・ナノ技術の転用
  3.3 コア技術の展開事例
  3.4 主要M&Aの事例
  3.5 「Open Innovation Hub」を通じた共創とイノベーション創出

4.戦略推進のための社内理解の得方
  4.1 日本の仕事のやり方の変遷
  4.2 新規事業への反応(反対・静観)と実績の重要性
  4.3 リーダー:「期待」を「信頼」に変える率先垂範者
  4.4 「信頼」が加速させる仕事のスピード
  4.5 「組織の外」と「会社の外」

【質疑応答】