易解体性接着材料の設計技術と最新動向 セミナー
        
易解体性材料の設計と応用事例
容器包装材料の環境対応とリサイクル技術
 

<セミナー No.607223>

【Live配信のみ】 アーカイブ配信はありません

★分解のメカニズムから各トリガーごとの開発事例、技術トレンドまで一挙公開!

易解体性接着材料の設計技術と最新動向


■ 講師

1. 福井工業高等専門学校 物質工学科  教授 博士(工学) 古谷 昌大 氏
2. 大阪公立大学 国際基幹教育機構 教授  博士(工学) 陶山 寛志 氏

3.

広島大学 大学院先進理工系科学研究科 准教授 今任 景一 氏

4.

大阪大学 大学院 理学研究科 高分子科学専攻 教授 高島 義徳 氏

■ 開催要領

日 時

2026年7月15日(水)  10:30〜16:00

会 場 Zoomを利用したLive配信 ※会場での講義は行いません
Live配信セミナーの接続確認・受講手順は「こちら」をご確認下さい。
聴講料 1名につき 60,500円(消費税込、資料付)
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につき55,000円〕

〔大学、公的機関、医療機関の方には割引制度があります。詳しくは上部の「アカデミック価格」をご覧下さい〕
■ プログラム

【10:30-11:30】

1.SS結合を含む熱解体性光接着剤の開発  

福井工業高等専門学校 物質工学科    准教授 博士(工学) 古谷 昌大 氏

 

 

【講演主旨】
 製品を使用した後の部品のリユースやリサイクルを可能にするために,解体性を有する接着材料の開発が求められている.解体のためのトリガー(引き金)として,熱刺激は特別な装置を用いなくても外部から与えやすいという特徴を持つ.本講座ではまず、熱解体を実現するための分子レベルの仕掛けについて、ジスルフィド(SS)結合どうしの交換反応や水素結合形成を中心に解説する.そして次に、それらの基本的な事項を踏まえたうえで、我々が開発しているエポキシあるいはアクリル系の熱解体性光接着材料について紹介する.


1.はじめに

2.可逆的に開裂する化学構造
 2.1 水素結合 2.2 Diels-Alder付加体
 2.3 ジスルフィド(SS)結合

3.SS結合を含む熱解体性光接着剤の開発
 3.1 SS結合の接着材料への導入の試み
 3.2 光接着剤の構成要素
 3.3 光接着時の反応
 3.4 エポキシ系熱解体性光接着剤
 3.5 アクリル系熱解体性光接着剤

4.接着層中でのSS結合の役割
 4.1 架橋形成 4.2 被着体表面との相互作用
 4.3. 熱解体への関与

5.おわりに

【質疑応答】


【12:30-13:30】

2.光分解性架橋剤の開発と易剥離粘着剤への応用

大阪公立大学 国際基幹教育機構 教授  博士(工学) 陶山 寛志 氏

 

 

【習得できる知識】
 ・ 架橋樹脂の長所と短所
 ・加熱で組み換え可能な共有結合からなる架橋樹脂の例
 ・ビトリマーの原理と制御例
 ・o-ニトロベンジル誘導体型光塩基発生剤の特性
 ・O-アシルオキシムの特徴と使用例


【講座の趣旨】
  強固な共有結合で構成される架橋樹脂の分解は環境や資源保護の観点から重要な課題である。本講では,近年加熱で結合交換することで分解や再利用が可能な架橋樹脂の例を紹介すると共に,O-アシルオキシム(オキシムエステル)ユニットの結合交換や光,熱反応を利用した架橋樹脂の合成と分解例を解説する。


1.加熱で組み換え可能な共有結合からなる架橋樹脂
 1.1 共有結合による強固な架橋樹脂とその分解例
 1.2 組み換え可能な共有結合のバリエーション
 1.3 加熱で組み換え可能な共有結合からなる架橋樹脂の分解例

2.O-アシルオキシムの化学
 2.1 O-アシルオキシムの物理的,化学的性質
 2.2 O-アシルオキシムの光反応機構
 2.3 O-アシルオキシムの光重合開始能
 2.4 O-アシルオキシムの光塩基発生能
 2.5 o-ニトロベンジル誘導体型光塩基発生剤との比較

3.側鎖のO-アシルオキシム部位の熱交換を利用した架橋形成と解架橋
 3.1 高分子の合成
 3.2 側鎖の熱交換反応による架橋形成
 3.3 架橋体の光解架橋

4.光塩基発生剤によるビトリマーの制御
 4.1 光制御のコンセプト
 4.2 ビトリマーの合成
 4.3 光塩基発生剤とビトリマーの熱反応
 4.3 光塩基発生剤含有ビトリマーへの光照射の影響

【質疑応答】


【13:40-14:40】

3.可逆的な光反応に基づく光解体性接着剤

広島大学 大学院先進理工系科学研究科 准教授 今任 景一 氏

 

1.はじめに
 2.1 ABを用いた光解体性接着剤
 2.2 DAEを用いた光解体性接着剤
 2.3 SPを用いた光解体性接着剤
 2.4 DASAを用いた光解体性接着剤
 2.5 HZを用いた光解体性接着剤

2.光スイッチを用いた光解体性接着剤

3.光二量化反応および二量体の光解離反応を用いた光解体性接着剤

4.おわりに

【質疑応答】


【14:50-16:00 】

4.可動性架橋を用いた安定接着と刺激応答性の易解体接着

大阪大学 大学院 理学研究科 高分子科学専攻 教授 高島 義徳 氏

 

 

【講座趣旨】
 現代社会の生活において、高分子材料は欠かすことのできない材料であるが、昨今の環境問題の状況において、研究者は機能性の追求のみならず、環境低負荷である材料設計を常に意識する必要性がる。そのものの材料自身が安定であり長寿命であれば、廃棄物の低減にも繋がるため、新たな高分子材料の長寿命化・安定化に寄与する分子設計・材料設計が求められている。 一方で、高分子材料の長寿命化・安定化のみならず、高分子材料自身の回収と再利用自身も容易であることが望ましい。製品となって一体になった有機・無機・金属材料のままでは、それぞれの材料の再利用は難しく、製品として利用している時は安定ではあるが、廃棄した後は求めるタイミングで分離・分解・回収することができれば、それぞれの材料は資源と見なし、再利用が可能となる。このような総合的な分子設計・材料設計を駆使した『分解・劣化・安定化』の科学は、従来の価値観では廃棄物と思われている製品から高分子材料を資源として回収する重要な技術に繋がる。。


1.重合性シクロデキストリン(CD)誘導体を用いた架橋設計
 1.1 可逆的な架橋からなる材料設計
 1.2 可動性の架橋からなる材料設計
 1.3 重合性のシクロデキストリン(CD)誘導体を基幹化合物とした架橋設計
 1.4 アクリレート系のビニルポリマー
 1.5 ポリエステル、ポリアミド、ポリウレタン、ポリシロキサンの研究事例

2.可逆性架橋材料と可動性架橋材料から生み出される機能
 2.1 材料の伸びと靭性といった力学特性の向上
 2.2 分子接着性や材料強度が回復する自己修復機能
 2.3 『分解・安定化』に関する研究開発動向



【質疑応答】