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【講演概要】
2025年ノーベル化学賞が京都大学の北川進先生らに贈られることが発表されました。受賞理由は多孔性金属錯体(metal-organic
framework:MOF)の開発です。MOFは金属イオンと有機化合物とを結合させて、ナノメートルサイズの規則的な孔を無数にもつ新しいタイプの多孔性材料です。MOFをガス吸着や分離に利用する研究開発は活発に進められている一方で、熱膨張挙動に着目した研究は数少なく、特に、ナノスケール化したMOFの熱膨張挙動は未知です。
本講座では、MOFの基礎を説明した後、MOFのナノスケール化手法、ナノスケール化したMOFを用いた熱膨張制御に関する最近の研究を説明します。
【受講対象】
MOFや材料の熱膨張に興味のある研究者(企業研究者、学術機関研究者)、大学院生
【受講後、習得できること】
MOFに関する基礎、MOFの研究動向、ナノスケールMOFの特徴、合成方法、熱膨張制御技術
1.物質の熱膨張
1.1 一般的な熱膨張挙動
1.2 熱膨張の制御が必要とされる分野
2.多孔性金属錯体Metal-organic framework:MOF
2.1 MOFの特徴
2.2 特異な熱膨張挙動を示すMOF
3.MOFのナノスケール化技術
3.1 ナノスケールMOFの合成方法
3.2 ナノスケールMOFのサイズ制御
3.3 構造評価と同定
4.ナノスケールMOFの熱膨張挙動
4.1 熱膨張係数と結晶子サイズとの関係
4.2 分光法による結合状態と熱膨張挙動の相関
5.まとめと今後の展開
【質疑応答】
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