第Ⅰ部 粘弾性測定・データの解釈手法
■第1章 材料の特性に応じたレオメーターの選択・選定・分析感度・ データの解釈・測定結果の総合評価■
第１節 高分子のレオロジー
１．レオメータの種類と選定のポイント
1-1 回転振動タイプ
1-2 毛管押し出しタイプ
1-3 特殊な変形を与える粘度計
1-4 微細領域での粘弾性を評価する粘度計
２．測定・解析の時の注意点
３．今後の高分子レオロジー
第２節 ポリマーブレンドのレオロジー
１．レオロジー特性と試験法の概要
２．ポリマーブレンド系のレオロジー測定用装置の概要、データ整理法
３．各種レオメーターによるポリマーブレンドの流動特性の測定法、測定結果と評価
第３節 フィラー充填ポリマーのレオロジー
１．レオロジー特性と試験法の概要
２．フィラー充填系のレオロジー測定用レオメーター、測定法及びデータ整理法
３．各種レオロジー特性の測定と測定例
第４節 液晶ポリマーのレオロジー
１．レオロジー特性と試験法の概要
２．液晶ポリマーのレオロジー測定法
３．液晶ポリマーのレオロジー特性の測定例と評価
第５節 ゴムのレオロジー
１．加工プロセスでのレオロジー特性評価（未加硫ゴムのレオロジー）
1-1 ムーニー粘度計
1-2 振動式加硫試験機
1-3 未加硫ゴムを用いたレオメーター試験機に関する注意点
２．ゴム製品のレオロジー特性評価（加硫ゴムのレオロジー）
2－1 加硫ゴムのレオメーター試験の測定に関する注意点
2-1-1 試料準備時の注意点
2-1-2 測定上の注意点。
a)試料と治具の固定についての注意点
b)ゴム材料の特性による留意点
第６節 高分子（接着・粘着のレオロジー）
～粘着剤の力学的性質と粘着物性との相関性～
１．粘着剤の種類と粘着3物性
２．タックと平均摩擦係数
３．粘着剤製品におけるレオロジー評価の実例(UV硬化型粘着剤)
４．微小凝集力測定
第７節 高分子（塗料・塗膜のレオロジー）
１．塗液のレオロジー測定
1-1 ストマー粘度計
1-2 フローカップ
1-3 回転粘度計
（１）Ｂ型粘度計
（２）コーン・プレート型粘度計
２．乾燥・硬化過程のレオロジー測定
2-1 パルスインピードメーター４，５）
2-2 TBA法（Torsional Braid Analysis、捩り振動法）６）
2-3 剛体振子法８）
2-4 ＤＳＡ法（Dynamic Spring Analysis）９）
2-5 振動版型レオメ－ター１２，１３）
３．塗膜のレオロジー測定
3-1 引張測定
3-2 動的粘弾性測定
第８節 高分子加工でのレオロジー
第９節 発泡成形加工レオロジー
１．はじめに
２．押出発泡成形工程の解説
2-1 押出発泡成形の流れ
2-2 気泡核生成
2-3 気泡の成長
３．各工程の評価に適したレオメーター
3-1 回転型レオメーター
3-2 キャピラリーレオメーター
3-3 伸長粘度計
3-4 オンライン粘度計
４．レオメーター選定のポイント
５．測定における留意点
６．測定データの解釈・評価ノウハウ
第１０節 セラミックスのレオロジー
１．凝集性の弱い高濃度スラリーの粘度挙動
1-1 単分散スラリーの粘度挙動
1-2 粒径分布を調整したスラリーの粘度挙動
1-3 レオロジー評価
２．成膜性を有するセラミックスラリーの粘弾性挙動
2-1 成膜性と凝集性
2-2 スラリーのレオロジー挙動
2-3 成膜性評価と焼成体の構造
2-4 レオロジー評価
第１１節 ペースト（ポリ塩化ビニル）のゲル化機構とレオロジー測定
１．実験
１．１ 試料
１．２ 動的粘弾性
１．３ 1HパルスNMR
１．４ 固体13C NMR
２．結果と考察
２．１ モルフォロジー観察及び動的粘弾性解析
２．２ 1HパルスNMR
２．３ 固体13C NMR
第１２節 印刷インキのレオロジー
１．オフセットインキのレオロジー1)2)
２．コーテイング類のレオロジー2)
３．おわりに
第１３節 球形及び繊維状粒子濃厚分散系のレオロジー
１．濃厚分散系の流動曲線1）
２．動的粘弾性の概要
３．長時間緩和
４．繊維状粒子分散系の弾性10）
第１４節 食品のレオロジー
第１５節 化粧品のレオロジー
１．測定装置
1-1 回転粘度計
1-2 レオメータ
1-2-1 線形粘弾性
1-2-2 非線形粘弾性
1-3 その他
２．化粧品製剤のレオロジー評価
2-1 非線形粘弾性測定：使用感評価
2-2 線形粘弾性：使用感評価／安定性評価
2-3 線形粘弾性：溶液構造についての考察
第１６節 薬剤のレオロジー
１．液体製剤のレオロジー
1-1 毛細管粘度法
1-2 回転粘度法
２．半固形製剤のレオロジー
■第２章 レオロジー測定における注意点（測定原理に係わる問題と対策）■
１．粘度の測定原理
２ 壁面スリップとその補正
2-1 壁面に対する流体の付着とスリップ
2-2 平行平板型粘度計による壁面スリップの補正
2-3 羽根付きローターによる降伏応力の決定
３．せん断速度の補正
3-1 せん断流動場の一様性
3-2 二重円筒型回転粘度計におけるせん断速度の補正
3-3 B型回転粘度計におけるせん断速度
４．毛細管粘度計における管長補正
4-1 非ニュートン補正
4-2 バグレイ補正
4-3 時間依存性をもつ流動測定での問題
５ 慣性の補正
5-1 動的粘弾性の基礎
5-2 動的粘弾性測定における慣性の影響
■第３章 ケース別レオメーターのうまい使い方■
第１節 動的粘弾性
１．１ 固体の動的粘弾性
１．１．１ 弾性率の温度依存性の把握
１．２ 液体の動的粘弾性
１．２．１ 材料の構造の推定
１．２．２ 粘度カーブの予測
１．２．３ 成形現象の予測
１．２．４ マスターカーブの作成
１．２．５ 緩和スペクトルの算出と応用
１．２．６ 構造変化の測定
第２節は著作権の都合上、掲載しておりません
第３節 非線形粘弾性測定
１．はじめに
２．非線形粘弾性の落とし穴 －動的弾性率のひずみ振幅依存性－
３．非線形粘弾性測定のポイント
第Ⅱ部 粘弾性制御
■第１章 各種系における粘弾性コントロールノウハウ■
第１節 レオロジー制御とそのメカニズム
［１］ガラス化をふせぐ・利用する
[２]は著作権の都合上、掲載しておりません
［３］分子凝集させて製品に生かす
１．水と油がお互いに嫌いなことを利用する
２．錯体形成を利用する
３．金属イオンを利用する
４．蚕に学ぶ
［４］相分離構造を生かした分離膜
1．相分離構造をもつ分離膜
2．相分離膜の成膜
3．相分離膜の構造解析
4．相分離構造と選択透過性
4. 1 溶質分離と気体分離
4. 2 エタノール水溶液選択透過性
4.3 水中からの揮発性有機化合物 (VOCs) の除去
4.3.1 VOCs選択透過除去用ミクロ相分離構造膜
4.3.2 表面改質による選択透過性能の向上
4.3.3 吸着剤による透過分離性の向上
4.3.4 透過分離性の改善に向けた架橋構造の導入
4.3.5 VOCs選択透過性有機―無機ハイブリッド膜
第２節 濃厚分散系の流動特性の制御
2.1 粒径分布による制御
2.2 添加剤による制御
第３節 調整機器の選定とそのスケールアップ手法
１．粉砕機：ミル
２．乳化に有効な機械力
３． 安定な乳化製品を製造する方法
３．１． 粒子の安定性
３．２．乳化粒子の粘弾性に与える影響
３．３．粒子径の制御
４．業界による調整装置への要望の違い：乳化装置に関して
４．１． 化粧品業界
４．２． 食品業界
４．３． 化学品業界
４．４． 医薬品業界
５．調整装置の設計の難しさ
６．撹拌羽根および調整装置
６．１．低速撹拌機
６．２． 高速高せん断ミキサー
６．３．高圧ホモジナイザー
６．４．超音波装置
６．５．連続式乳化・分散装置
７．冷却プロセス
８．製品の取出し
９．製造プロセスのスケールアップ
９．１．ホモミキサーを使用する場合のスケールアップ
９．１．１．乳化系における粒子径および粒度分布の重要性
９．１．２． 安定性①と粒子径の関係
９．１．３． 粘度②と粒度分布の関係
９．１．４． 色③と粒子径の関係
９．１．５．添加剤および主剤の分散性⑤と粒子径
９．１．６．粒子径および粒度分布の制御
９．１．７．せん断力(図―５)および粒子径のコントロール
９．１．８． 粒度分布のコントロール
９．１．９． ホモミキサーを使用する場合の粒子径および粒度分布制御の計算式
９．１．１０．スケールアップをうまく行うポイント
■第２章 用途別・製品粘度調整テクニック■
第１節 水性塗料の粘度調整
１．水性塗料の粘性設計方法
２．自動車用水性ベースコートの塗装作業性とその粘性設計
２．１．霧化塗装と粘性設計
２．２．疎水基会合型水溶性樹脂を用いた水性ベースコートの粘性設計
２．３．コアシェル型アルカリ膨潤エマルションによる高構造粘性水性ベースコートの粘性設計
３．建築用上塗り厚膜１コート仕上げ塗料の粘性設計
第２節 粘着剤の粘度調整テクニック
１．粘着剤の塗工
1.1 塗工装置
1.2 塗工時の粘度変化
1.3 塗工時の問題点
1.3.1 スジ目
1.3.2 ハジキ
1.3.3 泡
1.3.4 ストリーク
2. 塗工液の粘度制御
2.1 流動特性の制御
2.2.1 濃度の影響
2.2.2 粒子径の影響
2.2.3 増粘剤種類の影響
2.3 高速塗工化への対応
第３節 食品用多糖類について
１．多糖類とは
１．１．多糖類とは
１．２．多糖類各論
１．２．１．植物系
１．２．２．海藻系
１．２．３．微生物系
２．多糖類の使用方法２）
２．１．溶解方法
２．２．多糖類選択のヒント
３．多糖類による粘弾性の制御の実際
３．１．構造とレオロジーのコントロール
３．２．増粘
３．３．ゲル化
３．４．澱粉との併用
３．５．咀嚼嚥下補助食品
３．６．流体ゲル
３．７．脂肪代替
３．８．相互作用
第４節 樹脂の粘度調整
１．分子鎖構造による粘度調整
１．１ 分子種
１．２ 分子量
１．３ 分子量分布
１．４ 分岐
１．５ 共重合
１．６ 架橋
２．添加剤による粘度の調整
２．１ 加工助剤
２．２ 滑剤
２．３ フィラー
２．４ ポリマーブレンド
２．５ 可塑剤
２．６ 発泡剤
３．成形条件による粘度調整
３．１ 温度
３．２ 圧力
３．３ せん断速度
３．４ 超音波照射
３．５ 混練
４．樹脂の粘度に及ぼす各種因子の影響―樹脂の粘度調整―（まとめ）
第５節 樹脂・ゴム材料設計における粘度調整
１．樹脂・ゴム材料の高分子構造と粘度挙動
１．１ 高分子の分子量と粘度
１．２ 高分子の分子量分布と流動粘度
１．３ 高分子の長鎖分岐と流動粘度
１．４ 高分子の分子構造と伸長粘度
２．高分子の混合組成物と粘度挙動
２．１ 高分子の相溶性と粘度挙動
２．２ 高分子複合材料の流動粘度
３．添加剤と粘度挙動
第６節 医薬、農薬製剤のレオロジー性のコントロール
１．流動曲線
２．希薄分散系製剤のレオロジー
３．濃厚懸濁液のレオロジー
３．１ 濃厚懸濁液の流動性
３．２ チキソトロピー. レオペキシー
３．３ ダイラタンシー
３．４ 降伏値
３．５ 粘弾性
４．分散粒子の沈降性
４．１ 希薄懸濁液中の分散粒子の沈降
４．２ 濃厚懸濁液中の分散粒子の沈降
第７節 食品用界面活性剤
１．ポリグリセリン脂肪酸エステルの種類と特徴
２．油系の分散･粘度調整
３．水系の分散･粘度調整
３．１ 酸化チタン／水の分散試験
３．２ アルミナ／水の分散試験
３．３ 酸化チタン／水の分散試験(低粘度分散系)
４．工業用途向け分散・粘度調整剤「チラバゾール」
第８節 粘度調整剤としてのセルロース誘導体
1. セルロース誘導体
2.セルロースエーテル
2.1 エチルセルロース（EC）
2.2 カルボキシメチルセルロース（ＣＭＣ）
2.2.1 酸、塩との相溶性
2.2.2 水溶液のレオロジー（流動特性）
2.2.3 耐微生物安定性
2.2.4 用途
2.3 ヒドロキシエチルセルロース（HEC）
2.4 ヒドロキシプロピルセルロース（HPC）
3. MC系
3.1 熱ゲル化性
3.2 流動特性
3.3 耐塩性
3.4 界面活性
3.5 保水性
3.6 溶剤溶解性
第９節 捺染用糊剤について
１．捺染用糊剤
２．ＰＶＩ（Printing Viscosity Index）1）
３．糊剤の配合による粘度変化
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