第1章 粘着剤の物性と硬化・剥離メカニズム
第1節 粘着剤の概要
1.粘着剤とは
2.粘着剤の性質
2-1 粘着剤が付く理由と剥がすことができる理由
2-2 粘着剤にはどのような特性があるのか
2-3 粘着剤の特性はどのようなものに影響をうけるか
2-3-1 特性に及ぼすいろいろな条件
2-3-2 界面化学から見た影響
2-3-3 粘弾性体としての影響
3.粘着財の種類
3-1 粘着剤はどのような構成からできているか
3-1-1 構成しいる高分子からの分類
3-1-2 形態による分類
3-1-3 用途による分類
3-2 どのような粘着剤があって、どのような特徴を持っているのか
3-2-1 溶剤型粘着剤
3-2-2 水性型粘着剤
3-2-3 ホットメルト型粘着剤
3-2-4 液状硬化型粘着剤
第2節 粘着剤の設計
1.粘着剤の設計と粘着製品
2.粘着剤の基礎原料と設計の実際
2-1 粘着剤の必須原料はなにか
2-1-1 高分子弾性体
2-1-2 粘着付与剤
2-1-3 粘着調整剤 〜架橋剤〜
2-1-4 粘着改良剤
2-1-5 充填剤、その他添加剤
2-2 粘着剤のいろいろな配合例
2-2-1 アクリル系溶剤型粘着剤
2-2-2 ゴム系溶剤型粘着剤
2-2-3 シリコーン系溶剤型粘着剤
2-2-4 アクリル系エマルジョン型粘着剤
2-2-5 水溶性粘着剤
2-2-6 ホットメルト型粘着剤
2-2-7 液状硬化型粘着剤
第3節 架橋反応・架橋剤
1.粘着剤の架橋反応
1-1 粘着剤の種類
1-2 物理的架橋
1-2-1 ゴム系粘着剤の場合
1-2-2 アクリル系粘着剤の場合
1-3 化学的架橋と架橋剤
1-3-1 ゴム系粘着剤の場合
1-3-2 アクリル系粘着剤の場合
1-3-3 その他の粘着剤の場合
2.架橋と物性
3.架橋型粘着剤
4.架橋剤の特許
4-1 出題傾向
4-2 古くて新しい特許
第4節 レオロジー
1.粘着剤の粘弾性挙動
2.粘着剤物性の測定法
3.タック
3-1 測定
3-1-1 ボールタック測定法
3-1-2 プローブタック測定法
3-1-3 その他の測定法
3-2 保持力
第5節 (無溶剤)UV後硬化形粘接着剤の硬化挙動と特性
1.光硬化形粘接着剤の材料構成
2.硬化挙動
2-1 光カチオン硬化前後の粘弾性変化
2-2 光カチオン硬化の暗反応速度
3.接着特性
3-1 貼り合わせ方法
3-2 接合力
第6節 界面とバルク
1.粘着テープ
2.接着と粘着
2-1 接着剤
2-2 接着と粘着
3.界面とバルク
3-1寄与因子
3-2 粘着剤バルク
3-3 接着界面
4.実用特性
第7節 剥離メカニズム
1.粘着剤の力学物性・粘着テープの力学特性
1-1 粘着剤の力学物性
1-2 剥離における力学特性とその評価
1-2-1 タック(瞬間接着力)
1-2-2 保持力(せん断力に対する流動特性)
1-2-3 粘着力(剥離力)
2.粘着テープ剥離過程の物理的メカニズム
2-1 剥離時の応力分布
2-2 弾性論・流体力学に基づく理論
3.剥離中に変形した粘着剤による形態形成の重要性
3-1 タック測定における形態形成
3-2 粘着力測定における形態形成
第2章 粘着剤の各種評価と試験法
第1節 評価・試験方法
1.粘着剤と粘着製品の試験方法 〜どのような試験をすればよいか〜
1-1 粘着力の評価
1-1 タックの評価
1-1 保持力の評価
1-1 巻き戻し力
1-1 はく離性およびはく離力
2.粘着製品の実用評価 〜粘着製品の評価は実用評価が最善か〜
3.代用特性試験の実例
3-1 反発性試験
3-1-1 局面保持力
3-1-2 折り曲げ試験
3-2 耐久性試験
3-2-1 捻り保持力
3-2-2 定荷重保持力
3-2-3 水平保持力
第2節 ぬれ性評価
1.ぬれの熱力学
2.表面張力と界面張力
3.ぬれの臨界表面張力
4.固体の表面張力の評価法
4-1 接触角測定による評価法
4-2 液体表面張力の外挿による評価法
5.粘着カヘぬれ性の影響
第3節 粘着メカニズムと表面・界面の分析
1.粘着特性と粘着力発現過程
1-1 第1ステップ:貼り合わせ過程
1-2 第2ステップ:界面科学過程
1-3 第3ステップ:剥離過程
2.粘着理論の歴史と現状
3.表面・界面分析による粘着メカニズムの考察
3-1 相互作用と拡散の検証:金属被着体界面とポリマー界面
3-2 界面接着力因子の検証:プラズマにて表面改質した粘着剤の粘着特性と表面・界面分析
第4節 昇温熱分解GC/MSおよびGC/AEDによる粘着剤の分析
1.昇温プログラム可能な熱分解装置
2.原子発光検出器
3.粘着剤分析への応用
第5節は著作権の都合上、掲載しておりません
第3章 粘着剤の材料・種類と応用展開
第1節 粘着剤用アクリル樹脂
1.ポリマー組成
2.分子量、分子量分布
3.ポリマーブレンド
第2節 (高耐水性)アクリル系エマルション型粘着剤
第3節は著作権の都合上、掲載しておりません
第4節は著作権の都合上、掲載しておりません
第5節 付加型シリコーン粘着剤
1.付加型シリコーン粘着剤の構成
2.付加型シリコーン粘着剤の硬化メカニズム
3.付加型シリコーン粘着剤の特性
4.付加型シリコーン粘着剤の関連製品
4-1 シリコーン粘着剤用剥離剤
4-2 カラーペースト
4-3 プライマー
4-4 ポットライフ延長剤
5.付加型シリコーン粘着剤の最近の動向
第6節 UV硬化型マレイミド系粘着剤
1.マレイミドの光反応
2.マレイミドを利用したUV硬化型粘着剤
第7節 液晶ポリマーフィルム粘着テープの電子機器・デバイスへの応用
第4章 半導体用粘着剤・テープの開発と評価
第1節 電子デバイス・半導体用粘・接着テープ
1.ICパッケージ生産プロセスと粘着テープ
2.半導体用粘着テープ
2-1 半導体用粘着テープの形態
2-2 半導体用粘着テープの粘着剤
3.BGテープ
3-1 UV硬化型BGテープ
3-2 応力緩和型BGテープ
3-3 耐熱BGテープ
3-4 DBG(Dicing Before Grinding)プロセス
3-4-1 DBGプロセス
3-4-2 DBG用BGテープ
4.ダイシングテープ
4-1 UV硬化型ダイシングテープ
4-2 薄型ウェハ用ダイシングテープ
4-3 パッケージ用ダイシングテープ
5.半導体製造プロセス用粘接着テープ
第2節 半導体ウェハ面保護用粘着テープ
1.半導体ウェハ面保護用粘着テープの構成
1-1 基材フィルム
1-2 粘着剤
1-3 セパレータ
2.半導体ウェハ面保護用粘着テープの使用方法
3.半導体ウェハ面保護用粘着テープの使用工程での諸特性
3-1 半導体ウェハ面保護用粘着テープの貼り付け工程
3-2 半導体ウェハの研削工程
3-3 半導体ウェハ面保護用粘着テープの剥離工程
4.ウェハ表面保護テープからの転写物について
5.新規プロセスに対応したウェハ表面保護テープ
5-1 耐熱粘着剤の開発
5-2 その他の耐熱プロセス
第3節 極薄半導体ウェハ加工用自己剥離型粘着テープ
1.自己剥離粘着剤
2.半導体ウェハ極薄化プロセスへの応用
2-1 半導体ウェハ極薄研削用テープ
2-2 ガラス板によるウェハサポートシステム
3.ダイシング・ボンディングプロセスへの応用
3-1 極薄ウェハ用ダイシングテープ
3-2 UVニードルレスピックアップシステム
第4節 半導体製造用UV硬化型粘着テープの評価・解析法
1.半導体製造プロセスと使用される粘着テープの経緯
2.UV硬化型粘着剤の組成、配合と塗工・乾燥時の注意点
3.UV硬化型粘着剤における粘着特性の制御と評価・解析法
第5章 ディスプレイ(FPD)関連粘着剤・テープの開発と高機能化
第1節 LCD周辺部材用両面粘着テープ
1.携帯電話に使用される粘着テープ
2.携帯電話用両面粘着テープの要求特性と品揃え
3.スクリーンパネル接合用両面粘着テープの開発技術
3-1 固有振動数の測定と粘弾性解析による粘着剤の設計
3-2 スクリーンパネル接合用両面粘着テープ
3-3 評価技術
4.バックライト接合用両面粘着テープの開発技術
4-1 透明性と遮光性
4-2 反射性
4-3 ガラス割れ対策とリワーク性
4-4 信頼性評価
4-5 加工適性
第2節 偏光板・位相差板用粘着剤
1.偏光板用粘着剤の要求性能
1-1 耐久性
1-2 光学適正
1-3 加工性
1-4 リワーク性
2.粘着剤の設計
2-1 分子量
2-2 組成
2-3 架橋剤
2-4 シランカップリング剤
3.偏光板の加工
3-1 水分の影響
3-2 偏光板の影響
4.ムラの改善
4-1 ムラの評価方法
4-2 偏光板の収縮とムラ
4-3 粘着剤の流動性とムラ
4-3-1 架橋密度
4-3-2 架橋剤の柔軟性
4-3-3 シランカップリング剤の選択
4-3-4 低分子量物質の添加
5.複屈折とムラ
6.機能性材料への対応
6-1 ワイドビューフィルム(WV)
6-2 シクロオレフィン系フィルム
第3節 FPD光学フィルム用表面保護フィルム
1.「PACタイプ」
2.「サニテクトタイプ」
3.「SATタイプ」
第4節 LCD関連粘着テープ
1.LCDの表示モード
2.偏光フィルムの特徴
2-1 偏光フィルムの構成
2-2 偏光フィルム用粘着剤
2-3 偏光フィルム用リリースライナー
3.偏光フィルム用粘着剤の設計要因
3-1 アクリル共重合体
3-2 架橋剤および添加剤
4.偏光フィルム用粘着剤の特性
4-1 耐久性能
4-2 光漏れ性の抑制
4-3 リワーク性
4-4 新規粘着剤の開発
5.今後の展望
第5節 帯電防止粘着剤
1.帯電防止粘着剤が必要とされる理由について
2.剥離帯電とは?
3.出願特許から見た技術トレンド
4.帯電防止粘着剤の帯電防止性能
4-1 帯電防止の機構
4-2 イオン化合物と帯電防止性能
4-3 湿度依存性と帯電防止性能
4-4 プロテクト用粘着剤の一般物性
5.今後の展開