電子図書館TOP
 
 
書籍一覧 | 化学・エレクトロニクス系書籍一覧 | 医薬品・医療機器・食品系書籍一覧 | 雑誌一覧

No.1529

高分子材料における変色・着色トラブル

原因分析とその対策ノウハウ集

Cause analysis of a change of color / a coloration trouble in high molecular matter and the measures

■ 執筆者(敬称略)
大阪工業大学
ポリマーテク研究所
岩崎技術士事務所
サーモフィッシャー・サイエンティフィック(株)
日本分光(株)
飯田 健郎
葭原 法
岩崎 和男
中野 辰彦
大久保 優晴
(株)島津製作所
(独)物質・材料研究機構
(合)IR分析研究所
(株)ADEKA
クラリアントジャパン(株)
西沢技術研究所
ハイテク振興センター(株)
林 広司
吉原 一紘
谷川 征男
飛田 悦男
山田 洋介
西沢 仁
矢崎 文彦
■ 目  次
第1章 高分子材料の着色・変色メカニズムと対策

第1節 高分子材料の着色・変色メカニズムと対策点〜
1.色
  1.1 色の概念
  1.2 表色
   1.2.1 三属性
1.2.2 CIE表色系
  1.3 混色
   1.3.1 加法混色と減法混色
1.3.2 補色
 2. 高分子材料の着色・変色
  2.1 発色
  2.2 π-コンプレックス(電荷移動錯体)
 3. 高分子材料の着色・変色の抑制
  3.1 ブルーイング
  3.2 マスキング作用
  3.3 分散性あるいは相溶性と着色・変色抑制効果

第2節 プラスチックにおける着色・変色対策
1. 熱変色
  1.1 ポリオレフィン樹脂
  1.2 スチレン系樹脂
  1.3 塩化ビニル樹脂
  1.4 ポリアミド樹脂
  1.5 飽和ポリエチレンテレフタレート樹脂
  1.6 溶融加工時の変色
2. 酸化変色
3. 光酸化変色
4. 放射線変色 
5. 高次構造発現による変色
6. 配合剤の変色
7. 環境変色

第3節 発泡体における着色・変色対策
1. 変色、着色のメカニズム
  1.1 高分子材料の変質に及ぼす光エネルギー
  1.2 光エネルギーの法則
  1.3 変色、着色に及ぼす因子
2. 変色、着色に対するアプローチ
  2.1 一次式でのとらえ方
  2.2 半減期の適用について
  2.3 温度の影響について
3. ポリウレタン(PUR)フォームの変色、着色事例及び対策
  3.1 変色、着色の原因について
  3.2 PURフォーム自身の変色、着色問題と対策
  3.3 製造時の熱劣化(酸化)による変色、着色と対策3)
  3.4 汚染ガスによる変色、着色問題と対策
4. ポリスチレン(PS)フォームの変色、着色事例及び対策
  4.1 PSフォームの変色、着色状況
  4.2 着色方法及び変色、着色対策
5. ポリオレフィンフォームの変色、着色について
6. 熱分解型発泡剤を使用したフォームの変色、着色事例及び対策
  6.1 熱分解型発泡剤の使用
  6.2 ADCA使用時の問題及び対策
  6.3 OBSH使用時の問題及び対策
  6.4 複合発泡剤の使用

第2章 変色・着色部を分析する!

第1節は著作権の都合上、掲載しておりません

第2節 赤外分光分析装置(FT-IR)
1. 赤外分光法とは
  1.1 原理
  1.2 検出感度
  1.3 市販装置
2. 各種サンプリングアクセサリによる測定手法と分析事例
  2.1 全反射法(ATR)− ポリマーなど低反射材料の変色、着色の分析
  2.2 顕微FT-IR − 付着した原因物質の分析
3. 赤外スペクトルの解釈

第3節 レーザーラマン分析装置
1.ラマン分光法の概要
2.応用例
  2.1. 有機物・高分子材料の分析
  2.2. 微小異物の分析
  2.3. 着色剤(顔料、染料)の分析

第4節 EPMAによる高分子の分析

1. 高分子の分析
  1.1. 高分子材料の試料前処理
  1.2. EPMAによる高分子材料のマッピング分析
  1.3. EPMAスペクトル解析による高分子分析
  1.4. カソードルミネッセンス分析

第5節 走査電子顕微鏡(SEM)
1. 原理
  1.1. 反射電子による像の形成
  1.2 二次電子による像の形成
  1.3 吸収電流による像の形成
2. 装置

第6節 X線光電子分光法(XPS)
1. 原理
2. 装置
3. 光電子スペクトルの解析
  3.1 光電子スペクトルの種類
  3.2 バックグラウンドの除去
  3.3 定量分析
4. 深さ方向分析

第7節 二次イオン質量分析法(SIMS)
1. 原理
  1.1. 一次イオンの固体内への侵入
  1.2. 二次イオンの生成
  1.4. 質量分析法
2. 装置
3. SIMSで得られる情報
3.1. ダイナミックSIMS
3.2. スタティックSIMS(TOF-SIMS)
4. 定量分析

第8節 現場視点での高分子材料の変色・着色部位の分析と事例
1.赤外線分光分析装置(IR)
1.1. IRスペクトルの特徴
1.2. IRスペクトルの基準振動
1.3. 高分子材料と添加剤のIRスペクトル情報
1.4. IRスペクトルと発色原子団
1.5. 変色、着色の化学的原因例
1.5.1. 酸化防止剤の酸化変質
1.5.2. ウレタン樹脂の変色

第3章 添加剤による変色・着色対策技術

第1節 フェノール系酸化防止剤
1. 高分子材料の酸化劣化とフェノール系酸化防止剤
1.2 高分子材料の熱酸化劣化と着色
1.3 フェノール系酸化防止剤による酸化変色防止
2.フェノール系酸化防止剤の着色
2.1 フェノール系酸化防止剤の酸化着色
2.1.1 フェノール性OH基のオルト位置換基
2.2 その他の着色
3.着色防止策
3.2 新しいフェノール系酸化防止剤
3.3 重合系へのフェノール系酸化防止剤添加の試み

第2節 紫外線吸収剤
1. 高分子材料の光酸化劣化と紫外線吸収剤
1.1. 高分子材料の光劣化と着色
1.2. 紫外線吸収剤の光変色防止効果
2. 紫外線吸収剤の着色
2.1. 分子内水素結合型紫外線吸収剤
2.2. その他の変色
3. 着色防止対策
3.1. 紫外線吸収剤種の選択
3.2. 紫外線吸収剤の高濃度添加
3.3. HALSとの併用

第3節 リン・イオウ系酸化防止剤
1. フェノール系酸化防止剤とリン・イオウ系酸化防止剤
1.1 リン系酸化防止剤と加工安定化
1.2 イオウ系酸化防止剤と熱酸化防止
1.3 リン系酸化防止剤とイオウ系酸化防止剤の違い
2. リン・イオウ系酸化防止剤の着色
2.1. リン系酸化防止剤併用系の酸化着色
2.2. リン系酸化防止剤の加水分解
2.3. イオウ系酸化防止剤の酸化物
3. 着色防止策
3.1. フェノール系酸化防止剤とリン系酸化防止剤
3.2. 高性能なリン系酸化防止剤

第4節 HALS
1. 高分子材料の光劣化とHALS
1.1. HALSの作用機構
1.2. HALSの種類と効果
2. HALSの着色
2.1. ニトロキシルラジカル
2.2. フェノール系酸化防止剤とHALS
3. 着色防止対策
3.1. 光劣化防止
3.2. 熱劣化防止

第5節 顔料
1. プラスチックの着色における問題点
2. 耐熱性
2.1. 変色の機構
2.2. 最低添加量
2.3. 耐熱性の評価
3. 耐候(光)性
4. 分散性
4.1. プラスチックにおける分散工程
4.2. 顔料の物性が分散に及ぼす影響
4.3. 顔料の物性改質
5. 各樹脂における顔料
5.1. 塩化ビニル(軟質PVC、硬質PVC)
5.2. ポリオレフィン(PE ,PP)
5.3. 熱硬化性樹脂(フェノール、メラミン、エポキシなど)
5.4. エンジニアリングプラスチック(PBT, PET, PMMA, PC, POM, PAなど)

第6節 難燃剤
1.高分子材料の変色、着色機構
2.難燃性高分子材料、難燃剤の変色、着色
2.1. 成形加工時における変色、着色
2.2. 難燃材料実用時の劣化による変色、着色
3. 難燃性高分子材料の変色、着色対策

第4章 主要安定剤便覧

1.重金属不活性化剤
2.紫外線吸収剤
3.HALS
4.フェノール系酸化防止剤
5.リン系酸化防止剤
6.イオウ系酸化防止剤
7.アクリレート系ラジカル捕捉
8.ヒドロキシアミン系加工安定剤