◆ 第1章 トラブル対策のために知っておきたい!高機能なUV硬化性樹脂の設計
□ 第1節 光重合反応から見たUV硬化性樹脂の設計
1. 素反応からの検討
2. 酸素による重合阻害
□ 第2節 光重合開始剤の重要性
1. ラジカル重合開始剤の種類と反応
2. ラジカル重合開始剤の吸収特性
3. 重合開始剤と光源との関係
4. ラジカルの構造と反応
□ 第3節 硬化膜の物性に及ぼすモノマーの影響
1. 硬化膜の基材接着性
1-1. 界面化学的要因と接着挙動
1-2. 硬化収縮に伴う応力の発生と接着挙動
1-3. 投錨効果と接着挙動
◆ 第2章 硬化阻害を防ぐには?
□ 第1節 硬化阻害を防ぐには?
1. ラジカルの生成(光源と開始剤)
2. 成長反応の阻害
□ 第2節 ラジカル重合における酸素による硬化阻害への各対策手法(1)
1. 酸素阻害機構
2. 酸素阻害への対策手法
2-1. 硬化雰囲気からのアプローチ
3. 硬化プロセスからのアプローチ
3-1. 照度
3-2. ランプ発光波長
4. 樹脂設計からのアプローチ
4-1. 開始剤濃度
4-2. 開始剤種類
4-3. モノマー
4-4. 水素供与性物質の添加
4-5. エン・チオール反応の利用
4-6. 樹脂中の気泡への対処
□ 第3節 ラジカル重合における酸素による硬化阻害への各対策手法(2)
1. 酸素による励起状態の失活とラジカルの捕捉
1-1. 酸素による励起状態の失活
1-2. 酸素によるラジカルの捕捉
3-2. ランプ発光波長
2. 酸素による重合阻害の低減対策
2-1. 配合面からのアプローチ
・ ワックスの使用
・ アミンの添加
・ 光重合開始剤の組み合わせ
・ 構造による特徴
・ チオール・エン硬化系
・ その他
2-2. プロセス面からのアプローチ
・ カバーフィルムの使用
・ 不活性ガス中での硬化
・ 紫外線強度の増加
□ 第4節 カチオン重合における湿気(水分)による硬化阻害への各対策手法
1. カチオン重合の反応機構と水分による反応阻害
2. 樹脂の水分量と硬化挙動
3. 樹脂と開始剤の選択
4. 硬化環境
□ 第5節 カチオンUV硬化における湿気(水分)による硬化阻害への各対策手法
□ 第6節 アニオンUV硬化における低感度への対策手法
□ 第7節 照度低減を防ぐための各手法
1. UV光源の選択
2. 光量管理
3. ステップ照射
◆ 第3章 未硬化部分を完全に硬化するには?
光の届かない/届きにくい部分 「影、深部 (厚膜)」を硬化するには?
□ 第1節 硬化反応がとまる原因とは
1. 光があたらない部分の硬化
2. 塗料を一部接着剤として利用するときの例
3. 光が届かない部分の硬化
4. 瞬間接着による仮止
□ 第2節 完全硬化のための増感材の選び方・使い方
1. 増感材のはたらき
2. エネルギー移動
3. 増感材と開始材の組み合わせ例
□ 第3節 未硬化を防ぐための開始剤の選び方・使い方
1. 厚膜および着色感光性材料の特徴と光硬化
2. ラジカル硬化型厚膜感光組成物の光硬化
3. 着色剤を含有する感光組成物の光硬化
4. 着色剤含有系の光硬化への -アミノアセトフェノンの分光増感反応の利用
□ 第4節 照射条件により未反応を防ぐことは可能か?(1)
1. 照射波長による硬化の違い
2. 光の当て方を工夫する
□ 第5節 照射条件により未反応を防ぐことは可能か?(2)
1. UV硬化に必要なUV照度が得られない
2. 照射器の温度上昇
3. 照度は適正でも硬化不足
□ 第6節 顔料添加樹脂の完全硬化技術
1. インキ膜厚と顔料濃度- Lambert-Beerの法則-
2. 着色されたインキにおける光開始剤と着色顔料
2-1. 黒色インキの紫外線硬化
□ 第7節 硬化速度と完全硬化
1. 硬化速度
1-1. UV強度と表面硬化性
1-2. 化学構造と表面硬化性
1-3. 内部硬化性
2. 完全硬化
2-1. 硬化速度と完全硬化
□ 第8節 デュアルUV硬化による完全硬化技術
1. 厚膜および着色感光性材料の特徴と光硬化
2. ラジカル硬化型厚膜感光組成物の光硬化
3. 着色剤を含有する感光組成物の光硬化
4. 着色剤含有系の光硬化への -アミノアセトフェノンの分光増感反応の利用
□ 第9節 デュアルUV硬化による完全硬化技術(UV硬化+その他の硬化方法(嫌気・熱・湿気))
1. UV硬化の問題点
2. UV硬化と嫌気性硬化の組み合わせによる硬化方法
2-1. UV硬化性樹脂への嫌気硬化性付与
2-2. 嫌気硬化性について
2-3. UV硬化性樹脂への嫌気性付与の実用化
3. UV硬化と熱反応硬化性の組み合わせによる硬化方法
3-1. UV硬化性樹脂への熱硬化性付与
3-2. 過酸化物による加熱硬化について
3-3. エポキシ配合による加熱硬化について
4. UV硬化と湿気硬化性の組み合わせによる硬化方法
4-1. UV硬化樹脂への湿気硬化付与
◆ 第4章 黄変・変色・着色を防ぐには?
□ 第1節 黄変・変色・着色が生ずるメカニズム
1. UV照射時(後)の着色
1-1. 光開始剤に由来する着色
1-2. 重合禁止剤による着色
2. UV硬化物およびプラスチック基板の耐候性
2-1. UV硬化物の耐候性
2-2. UV硬化に用いられるオリゴマーおよび基板に用いられるプラスチックの黄変
□ 第2節 モノマー・オリゴマーの選択および使い方
1. 黄変のメカニズム
2. 化学構造
3. 低黄変が期待できるモノマー・オリゴマー
4. シリコーン系
□ 第3節 反応性オリゴマーの選択および使い方
1. ポリエステルアクリエート
2. エポキシアクリレート
3. ウレタンアクリレート
□ 第4節 透明樹脂における開始剤の選び方・使い方
1. 開始剤由来の黄変、着色の機構
2. 透明樹脂向け低黄変性光重合開始剤の選択と使い方
3. 光硬化後の塗膜の黄変
□ 第5節 UVA/HALSの選び方・使い方
1. UVA
2. HALS
3. 曝露試験結果
◆ 第5章 層間剥離・密着不良・硬化収縮を対策するには?
□ 第1節 密着性低下と硬化収縮の関係
1. 光硬化性樹脂の密着性
□ 第2節 硬化収縮しにくいモノマー・オリゴマーの選択
□ 第3節 厚膜での硬化収縮をいかに対応するか?
1. 硬化収縮の低減対策
1-1. モノマー、オリゴマーの特徴と硬化収縮
・ アクリル当量と硬化収縮
・ Tg(ガラス転移温度)と硬化収縮
・ 伸び率と硬化収縮
1-2. 硬化形式と硬化収縮
1-3. 非反応成分の添加と硬化収縮
◆ 第6章 粘度を調整するには?
□ 第1節 UV硬化樹脂の粘度制御技術と影響因子
□ 第2節 低粘度モノマーの選定と設計
1. アクリルモノマーの特徴
2. アクリルモノマーの低PII化
3. N−ビニルホルムアミド
□ 第3節 粘度調整剤による粘度調整
◆ 第7章 大・微小面積への対応をするには?
□ 第1節 大面積を硬化するための照射技術と熱対策
1. ライン型ファイバーの利用
2. リニア照射型UV-LEDユニットの利用
□ 第2節 光学レンズにおける微小面積のUV硬化樹脂の設計硬化技
◆ 第8章 熱劣化を対策するには?
□ 第1節 反応時の熱発生メカニズムと対処法
□ 第2節 照射条件最適化による照射熱への対応(1)
1. スポット光源の熱対策
2. UV-LED光源の利用
□ 第3節 照射条件最適化による照射熱への対応(2)
□ 第4節 UV波長選択による熱対策
□ 第5節 添加剤による熱劣化対策
□ 第6節 LEDランプによる対策とその波長に合わせた開始剤選定
1. 光硬化反応と光硬化組成物
2. 光重合開始剤への要求特性とUV-LED光源への適用性
3. 光重合開始剤の種類と特徴およびUV-LED用開始剤の選定
3-1. ラジカル型光重合開始剤
・ アセトフェノン型光重合開始剤の種類と特徴およびUV-LEDへの適用
・ α-アミノアセトフェノン類の増感反応の利用
・ その他のタイプI光重合開始剤の特徴とUV-LED光源への適応
・ 2分子反応型光重合開始剤
3-2. カチオン型光重合開始剤
・ 光カチオン硬化開始剤の種類と特徴
・ オニウム塩のUV-LED光源への適用
◆ 第9章 アウトガス・臭気を防ぐには?
□ 第1節 UV硬化樹脂におけるアウトガス発生要因と各対策手法
1. 主要なアウトガス、臭気の発生要因
1-1. 未反応モノマー・オリゴマーおよび低分子量の反応物
1-2. 残存光開始剤または光開始剤の分解物
1-3. モノマー・オリゴマー中の不純物
1-4. モノマー・オリゴマーの分解物
1-5. 水分
□ 第2節 カチオン硬化性樹脂におけるアウトガス発生要因と各対策手法
1. エポキシ樹脂
2. 光カチオン重合開始剤
□ 第3節 アニオン硬化性樹脂におけるアウトガス発生要因と各対策手法
□ 第4節 アウトガスの発生しにくい光重合開始剤の種類・特徴と選び方使い方
1. 光重合開始剤とアウトガス発生の関係
2. アウトガスの発生しにくい光重合開始剤
2-1. アルキルフェノン型ラジカル光重合開始剤
2-2. その他の光重合開始剤
◆ 第10章 レベリング性を付与するためには?
- 配合設計におけるレベリング性の付与 -
◆ 第11章は著作権の都合上、掲載しておりません。