第1章 なぜ見逃しが減らないのか 見逃しと検査環境の関係性
1.これまでの検査のあり方
2.目視検査の付加価値
3.日本でよくみる検査状況
3-1 見ることに集中
3-2 検査対象物への照明を過度に明るく
3-3 目が常に製品に平行になるように訓練
3-4 製品がぶれないように固定
3-5 検査結果のフィードバック
3-6 下限標準時間を設定
3-7 検査業務を一人で完結
3-8 適性検査による検査員の選別
3-9 検査仕様書の基準値の整理と記憶
3-10 不良見本による訓練
4.海外でよく見る状況
4-1 製品仕様をそのまま検査仕様にしている
4-2 数多く有る項目を分担するため検査ラインを敷いている
4-3 重大な見逃しを指摘されると、その部分専用の検査員を追加
4-4 客の要求に余裕を持たせるため厳しい社内検査基準にする
4-5 判定が分からないものは組長がその都度判断する
4-6 (顕微鏡)眼を真っ直ぐにするため接眼レンズを水平にする
4-7 (裸眼)製品に眼が近づき易いように低い椅子を使用する
4-8 検査の際に見つけた塵、バリは常にその場で除去する
4-9 不良発見時に詳しいDataを書き込み、
不良項目毎に専用トレイに分離収納を検査員にさせている
4-10 仕掛量を削減するためベルトコンベヤー上で検査する
5.人間に合った検査方法を考える
--------------------------------------------------------
第2章 人間はどう物を見て認識・識別しているのか
1.スポーツビジョン
2.目視検査への適用
3.眼球機能の解説
3-1 中心視から周辺視へ
3-1-1 眼球
3-2 棹体細胞と錐体細胞
3-3 凝視から瞬間視へ
3-4 滑動性眼球運動、走査眼球運動から衝撃性眼球運動へ
4.作業リズム
5.ベテランと新人の違い
6.視覚システム以外の問題
6-1 光源の種類
6-1-1 平行光
6-1-2 拡散光
6-1-3 透過光
6-1-4 光源の明るさ
7.順応
7-1 明順応
7-2 暗順応
7-3 ビタミンA
7-4 瞬きと涙
--------------------------------------------------------
第3章 官能検査による外観検査と個人差に応じた訓練法の可能性
1.個人差を理解する
2.個人差と誤差と統計
3.個人差をなくすために
4.個人差に応じた訓練法の提案
4-1 実験方法
4-2 結果
4-3 考察
目次まで戻る
第4章 見逃がし・検査ばらつきを低減する検査環境の設定
◇見逃し・検査ばらつきを低減する検査環境の設定 その1
1.検査時間と休憩のタイミング
1-1 検査時間と集中力
1-2 検査時間の設定と休憩のタイミング
1-2-1 休憩は小刻みに取るのが効果的
1-2-2 検査実績データから休憩時間を設定する
2.検査環境の温度と湿度
3.検査時の静寂性
4.照明の当て方と光源ごとの特徴
4-1 明るさ(照度)
4-2 照明の位置、光を当てる角度
4-3 照明との距離
4-4 光源、照明器具と照らし方
5.検査員ごとのばらつきを助長する、検査員を疲労させやすい検査姿勢
5-1 目とワークの位置関係が重要
5-2 立ち検査と座り検査
5-3 検査員を疲労させやすい姿勢
6.検査環境及びその他要素と検査精度との相関性
6-1 検査環境の重要性
6-2 仕切り板の効果
6-3 インライン検査の場合の検査ペース
6-4 心理的な影響
6-4-1 結果のフィードバック
6-4-2 動機付け
6-5 色の検査精度を上げる検査環境
◇見逃し・検査ばらつきを低減する検査環境の設定 その2
1.検査時間と休憩のタイミング
2.検査環境の温度と湿度
3.検査時の静寂性
4.照明の当て方と光源ごとの特徴
5.検査室の臭気
6.検査室仕様と管理
--------------------------------------------------------
第5章 見逃し・検査ばらつきを低減する検査員教育
◇見逃し・検査ばらつきを低減する検査員教育 その1
1.検査に向いていない人
2.検査員の選定法
2-1 官能検査の分類
2-2 適性テストの要否を考える
3.検査精度の安定性を持たせる教育・訓練法
3-1 初期教育・訓練で判断基準の統一化を図る
3-2 初期教育・訓練
3-2-1 事前教育
3-2-2 部品及び道具のハンドリング
3-2-3 不良ポイントの説明
3-2-4 実際の部品での教育
3-2-5 初期教育のポイント
3-3 外観検査の実施と本認定
3-3-1 仮認定と適性有無の判断
3-3-2 外観検査の実施
3-3-3 仮認定検査員検査品の品質保証
3-3-4 本認定
3-4 定期認定と定期教育
3-4-1 なぜ検査員の能力、検査精度は劣化するのか
3-4-2 定期認定
3-4-3 定期教育
3-5 資格認定制度と認定の取消・解除
3-5-1 資格認定制度
3-5-2 部品の種類と認定
3-5-3 認定の取消・解除
3-6 外観検査実施上の管理・システム
3-6-1 必要なルール・システム
3-6-2 顧客から信頼されるマスター検査員の育成
4.見逃しの多い検査員への対応
4-1 検査結果をフィードバックする
4-2 心理的要因を取り除く
4-3 検査したものをチェックする
4-4 不良品による刺激を与える
4-5 検査員の体調管理
5.優秀な検査員とそうでない検査員の違い
◇見逃し・検査ばらつきを低減する検査員教育 その2
1.検査に向いている人、向いていない人
2.検査員の選定法
3.検査精度の安定性を保たせる教育、訓練方法
4.見逃しの多い検査員への対応
4-1 自分の機械だと思わせる教育を行う
4-2 「褒め称えること」の重要性
5.優秀な検査員は何をみているか
--------------------------------------------------------
第6章 判断のしやすい限度見本の作成法と運用法
1.よい限度見本、悪い限度見本
1-1 よい限度見本とは、悪い限度見本とは
1-2 見本の種類
1-3 限度見本の種類
2.わかりやすい限度見本の作成法
2-1 数値化でイメージ
2-2 重要項目のみを掲示する
2-3 不良項目ごとに分類する
2-4 現物と写真を併用する
2-5 実際に発生する不良パターンを示す
2-6 その他の工夫
3.良品見本・欠陥見本の必要性と考え方
4.わかりやすい検査基準とわかりにくい検査基準
4-1 不良の定義(共通認識化)
4-2 検査基準の表現方法
4-3 不良の発生部位・場所による違い
5.限度見本の上手な運用の仕方とポイント
5-1 限度見本の使い分け
5-2 見本の掲示方法
5-3 見本を掲示する場所
5-4 見本の保存性と管理方法及び取り扱い
5-5 見本の管理要領
--------------------------------------------------------
第7章 見逃がし低減のための自動検査の上手な取り入れ方
◇見逃し低減のための自動検査の上手な取り入れ方 その1
著作権の都合上、掲載しておりません
◇見逃がし低減のための自動検査の上手な取り入れ方 その2
1.自動検査でできること、できないこと
2.自動検査の特徴と検査の仕組み
2-1 画像入力部の概要と特徴
2-1-1 照明系で考慮すること
(1)光源の照度
(2)光源の種別
(3)照射方法
(4)光源形状
(5)光源色
(6)偏光状態
(7)その他
2-1-2 撮像系で考慮すること
(1)撮像素子の走査方式
(2)分光方式
(3)結像光学素子
(4)光選択素子
2-1-3 画像入力系のまとめ
2-2 処理系の概要と特徴
(1)前処理
(2)特徴量の抽出
(3)判別・認識
(4)後処理
2-3 出力系の概要と特徴
(1)使用者への画像・情報表示
(2)品質管理者への画像・情報表示
(3)排出制御を行う機器への制御信号
(4)工程制御を行う機器へのフィードバック信号
3.自動検査の導入事例と注意事項
(1)電子デバイスの画像検査
(2)シート検査
(3)事務機器の検査
(4)テラヘルツ波を利用した薬物検査
(5)形状検査
(6)その他
4.目視検査と自動検査を併用して使いこなすには?
◇見逃がし低減のための自動検査の上手な取り入れ方 その3
1.自動検査機で出来ること、出来ないこと
2.自動検査機の特徴と検査の仕組み
2-1 光源
2-2 受光器
2-3 認識
2-4 応用例@ オンデスク型
2-5 応用例A インライン型
3.自動検査導入の注意事項
3-1 良品、不良品の弁別機能をどの程度にするか
3-2 条件設定と検出品の取り扱いに注意
@排出された製品の区別/識別
A排出された製品の目視などによるチェック
B不良品の処置と再検査
3-3 完全化の努力
@全ラインへの導入
A必ず運用させる→現場主導で導入
3-4精度管理
@精度検査を行う
A設備管理
3-5 工程改善し不良削減に結びつけること
--------------------------------------------------------
第8章 検査に影響の出た環境改善事例
◇検査に影響の出た環境改善事例 その1
◇検査に影響の出た環境改善事例 その2
改善事例 日付の確認の発想の転換
出荷判定という発想
印字時点も声を出して確認
印字セット時の確認について
◇検査に影響の出た環境改善事例 その3
8-1 ビジュアル化
8-2 判断区分の追加
8-2-1 判断区分の追加
8-2-2 多品種少量生産品への応用
8-3 評価比率の変更
8-4 パート別検査法
8-5 項目別検査法
◇検査に影響の出た環境改善事例 その4
1.目視検査の現状の解説
1-1 見ることに集中
1-2 検査対象物への照明を過度に明るく
1-3 目が常に製品に平行になるように訓練
1-4 製品がぶれないように固定
1-5 検査結果のフィードバック
1-6 下限標準時間を設定
1-7 検査業務を一人で完結
1-8 適性検査による検査員の選別
1-9 検査仕様書の基準値の整理と記憶
1-10 不良見本による訓練
2.改善事例
2-1 コンベアラインによる分業から一人完結へ
2-2 流れ作業から一人完結へ
2-3 検査+汚れ除去作業からそれぞれを分離
2-5 個別検査からトレイ単位の動体視力適用
2-6 鋳物と機械加工
2-7 プリント基板(原寸)
2-8 透明板の検査
2-9 重量物の検査
2-10 自動車ドア