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No.1671

 

検査体制の見直し・環境改善による
外観検査の不良見逃し・ばらつき低減

不良品だけを確実に検出できる検査のために

■ 執筆者【敬称略】
新潟県工業技術総合研究所

(株)日立グローバルストレージテクノロジーズ
金沢工業大学
KPIマネジメント
(株)コーセー
阿部 淑人
河岸 宏和
佐々木 章雄
神宮 英夫
根本 隆吉
堀田 一美
■ 目 次

第1章 なぜ見逃しが減らないのか 見逃しと検査環境の関係性

1.これまでの検査のあり方
2.目視検査の付加価値
3.日本でよくみる検査状況
 3-1 見ることに集中
 3-2 検査対象物への照明を過度に明るく
 3-3 目が常に製品に平行になるように訓練
 3-4 製品がぶれないように固定
 3-5 検査結果のフィードバック
 3-6 下限標準時間を設定
 3-7 検査業務を一人で完結
 3-8 適性検査による検査員の選別
 3-9 検査仕様書の基準値の整理と記憶
 3-10 不良見本による訓練
4.海外でよく見る状況
 4-1 製品仕様をそのまま検査仕様にしている
 4-2 数多く有る項目を分担するため検査ラインを敷いている
 4-3 重大な見逃しを指摘されると、その部分専用の検査員を追加
 4-4 客の要求に余裕を持たせるため厳しい社内検査基準にする
 4-5 判定が分からないものは組長がその都度判断する
 4-6 (顕微鏡)眼を真っ直ぐにするため接眼レンズを水平にする
 4-7 (裸眼)製品に眼が近づき易いように低い椅子を使用する
 4-8 検査の際に見つけた塵、バリは常にその場で除去する
 4-9 不良発見時に詳しいDataを書き込み、
        不良項目毎に専用トレイに分離収納を検査員にさせている
 4-10 仕掛量を削減するためベルトコンベヤー上で検査する
5.人間に合った検査方法を考える

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第2章 人間はどう物を見て認識・識別しているのか

1.スポーツビジョン
2.目視検査への適用
3.眼球機能の解説
 3-1 中心視から周辺視へ
  3-1-1 眼球
 3-2 棹体細胞と錐体細胞
 3-3 凝視から瞬間視へ
 3-4 滑動性眼球運動、走査眼球運動から衝撃性眼球運動へ
4.作業リズム
5.ベテランと新人の違い
6.視覚システム以外の問題
 6-1 光源の種類
  6-1-1 平行光
  6-1-2 拡散光
  6-1-3 透過光
  6-1-4 光源の明るさ
7.順応
 7-1 明順応
 7-2 暗順応
 7-3 ビタミンA
 7-4 瞬きと涙

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第3章 官能検査による外観検査と個人差に応じた訓練法の可能性

1.個人差を理解する
2.個人差と誤差と統計
3.個人差をなくすために
4.個人差に応じた訓練法の提案
 4-1 実験方法
 4-2 結果
 4-3 考察

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第4章 見逃がし・検査ばらつきを低減する検査環境の設定

◇見逃し・検査ばらつきを低減する検査環境の設定 その1

1.検査時間と休憩のタイミング
 1-1 検査時間と集中力
 1-2 検査時間の設定と休憩のタイミング
  1-2-1 休憩は小刻みに取るのが効果的
  1-2-2 検査実績データから休憩時間を設定する
2.検査環境の温度と湿度
3.検査時の静寂性
4.照明の当て方と光源ごとの特徴
 4-1 明るさ(照度)
 4-2 照明の位置、光を当てる角度
 4-3 照明との距離
 4-4 光源、照明器具と照らし方
5.検査員ごとのばらつきを助長する、検査員を疲労させやすい検査姿勢
 5-1 目とワークの位置関係が重要
 5-2 立ち検査と座り検査
 5-3 検査員を疲労させやすい姿勢
6.検査環境及びその他要素と検査精度との相関性
 6-1 検査環境の重要性
 6-2 仕切り板の効果
 6-3 インライン検査の場合の検査ペース
 6-4 心理的な影響
  6-4-1 結果のフィードバック
  6-4-2 動機付け
 6-5 色の検査精度を上げる検査環境


◇見逃し・検査ばらつきを低減する検査環境の設定  その2

1.検査時間と休憩のタイミング
2.検査環境の温度と湿度
3.検査時の静寂性
4.照明の当て方と光源ごとの特徴
5.検査室の臭気
6.検査室仕様と管理

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第5章 見逃し・検査ばらつきを低減する検査員教育

◇見逃し・検査ばらつきを低減する検査員教育 その1

1.検査に向いていない人
2.検査員の選定法
 2-1 官能検査の分類
 2-2 適性テストの要否を考える
3.検査精度の安定性を持たせる教育・訓練法
 3-1 初期教育・訓練で判断基準の統一化を図る
 3-2 初期教育・訓練
  3-2-1 事前教育
  3-2-2 部品及び道具のハンドリング
  3-2-3 不良ポイントの説明
  3-2-4 実際の部品での教育
  3-2-5 初期教育のポイント
 3-3 外観検査の実施と本認定
  3-3-1 仮認定と適性有無の判断
  3-3-2 外観検査の実施
  3-3-3 仮認定検査員検査品の品質保証
  3-3-4 本認定
 3-4 定期認定と定期教育
  3-4-1 なぜ検査員の能力、検査精度は劣化するのか
  3-4-2 定期認定
  3-4-3 定期教育
 3-5 資格認定制度と認定の取消・解除
  3-5-1 資格認定制度
  3-5-2 部品の種類と認定
  3-5-3 認定の取消・解除
 3-6 外観検査実施上の管理・システム
  3-6-1 必要なルール・システム
  3-6-2 顧客から信頼されるマスター検査員の育成
4.見逃しの多い検査員への対応
 4-1 検査結果をフィードバックする
 4-2 心理的要因を取り除く
 4-3 検査したものをチェックする
 4-4 不良品による刺激を与える
 4-5 検査員の体調管理
5.優秀な検査員とそうでない検査員の違い


◇見逃し・検査ばらつきを低減する検査員教育 その2

1.検査に向いている人、向いていない人
2.検査員の選定法
3.検査精度の安定性を保たせる教育、訓練方法
4.見逃しの多い検査員への対応
 4-1 自分の機械だと思わせる教育を行う
 4-2 「褒め称えること」の重要性
5.優秀な検査員は何をみているか

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第6章 判断のしやすい限度見本の作成法と運用法

1.よい限度見本、悪い限度見本
 1-1 よい限度見本とは、悪い限度見本とは
 1-2 見本の種類
 1-3 限度見本の種類
2.わかりやすい限度見本の作成法
 2-1 数値化でイメージ
 2-2 重要項目のみを掲示する
 2-3 不良項目ごとに分類する
 2-4 現物と写真を併用する
 2-5 実際に発生する不良パターンを示す
 2-6 その他の工夫
3.良品見本・欠陥見本の必要性と考え方
4.わかりやすい検査基準とわかりにくい検査基準
 4-1 不良の定義(共通認識化)
 4-2 検査基準の表現方法
 4-3 不良の発生部位・場所による違い
5.限度見本の上手な運用の仕方とポイント
 5-1 限度見本の使い分け
 5-2 見本の掲示方法
 5-3 見本を掲示する場所
 5-4 見本の保存性と管理方法及び取り扱い
 5-5 見本の管理要領

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第7章 見逃がし低減のための自動検査の上手な取り入れ方

◇見逃し低減のための自動検査の上手な取り入れ方 その1

      著作権の都合上、掲載しておりません

◇見逃がし低減のための自動検査の上手な取り入れ方 その2

1.自動検査でできること、できないこと
2.自動検査の特徴と検査の仕組み
 2-1 画像入力部の概要と特徴
  2-1-1 照明系で考慮すること
   (1)光源の照度
   (2)光源の種別
   (3)照射方法
   (4)光源形状
   (5)光源色
   (6)偏光状態
   (7)その他
  2-1-2 撮像系で考慮すること
   (1)撮像素子の走査方式
   (2)分光方式
   (3)結像光学素子
   (4)光選択素子
  2-1-3 画像入力系のまとめ
 2-2 処理系の概要と特徴
   (1)前処理
   (2)特徴量の抽出
   (3)判別・認識
   (4)後処理
 2-3 出力系の概要と特徴
   (1)使用者への画像・情報表示
   (2)品質管理者への画像・情報表示
   (3)排出制御を行う機器への制御信号
   (4)工程制御を行う機器へのフィードバック信号
3.自動検査の導入事例と注意事項
   (1)電子デバイスの画像検査
   (2)シート検査
   (3)事務機器の検査
   (4)テラヘルツ波を利用した薬物検査
   (5)形状検査
   (6)その他
4.目視検査と自動検査を併用して使いこなすには?


◇見逃がし低減のための自動検査の上手な取り入れ方 その3

1.自動検査機で出来ること、出来ないこと
2.自動検査機の特徴と検査の仕組み
 2-1 光源
 2-2 受光器
 2-3 認識
 2-4 応用例@ オンデスク型
 2-5 応用例A インライン型
3.自動検査導入の注意事項
 3-1 良品、不良品の弁別機能をどの程度にするか
 3-2 条件設定と検出品の取り扱いに注意
  @排出された製品の区別/識別
  A排出された製品の目視などによるチェック
  B不良品の処置と再検査
 3-3 完全化の努力
  @全ラインへの導入
  A必ず運用させる→現場主導で導入
 3-4精度管理
  @精度検査を行う
  A設備管理
 3-5 工程改善し不良削減に結びつけること


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第8章 検査に影響の出た環境改善事例

◇検査に影響の出た環境改善事例 その1


◇検査に影響の出た環境改善事例 その2

改善事例 日付の確認の発想の転換
出荷判定という発想
印字時点も声を出して確認
印字セット時の確認について


◇検査に影響の出た環境改善事例 その3

 8-1 ビジュアル化
 8-2 判断区分の追加
  8-2-1 判断区分の追加
  8-2-2 多品種少量生産品への応用
 8-3 評価比率の変更
 8-4 パート別検査法
 8-5 項目別検査法


◇検査に影響の出た環境改善事例 その4

1.目視検査の現状の解説
 1-1 見ることに集中
 1-2 検査対象物への照明を過度に明るく
 1-3 目が常に製品に平行になるように訓練
 1-4 製品がぶれないように固定
 1-5 検査結果のフィードバック
 1-6 下限標準時間を設定
 1-7 検査業務を一人で完結
 1-8 適性検査による検査員の選別
 1-9 検査仕様書の基準値の整理と記憶
 1-10 不良見本による訓練
2.改善事例
 2-1 コンベアラインによる分業から一人完結へ
 2-2 流れ作業から一人完結へ
 2-3 検査+汚れ除去作業からそれぞれを分離
 2-5 個別検査からトレイ単位の動体視力適用
 2-6 鋳物と機械加工
 2-7 プリント基板(原寸)
 2-8 透明板の検査
 2-9 重量物の検査
 2-10 自動車ドア