第1節 室内照明で効果を発揮する可視光応答型光触媒の開発とその抗菌・抗ウィルス機能
1.界面の光励起プロセスを用いた可視光応答型光触媒の設計
2.抗菌・抗ウイルス性能
3.産業化向けた産学連携と実証試験
第2節 可視光応答型光触媒の反応機構
1.Feイオン担持TiO2光触媒の反応機構解析[6]
1.1 ESRによる電荷移動解析
1.2 ルミノール化学発光法による活性酸素種の生成挙動
1.3 光触媒反応機構
2.PtCl/TiO2光触媒の反応機構解析
2.1 ESRによる電荷移動解析
2.2 ルミノール化学発光法による活性酸素種の生成挙動
2.3 光触媒反応機構
第3節 可視光応答型光触媒の高感度化
1.脱臭性能が高い「銅系化合物修飾酸化タングステン」
2.抗菌・抗ウイルス性能が高い「銅系化合物修飾酸化チタン」,「銅系化合物修飾酸化タングステン」
3.新規可視光応答型光触媒材料「ルミレッシュ」
第4節 一価銅化合物の抗菌・抗ウイルス作用
1.抗ウイルス活性評価
1.1 ウイルスの構造と分類
1.2 抗ウイルス活性評価方法
2.固体銅化合物の抗ウイルス活性
3.一価銅化合物の抗ウイルス効果のメカニズム
3.1 抗ウイルス効果に寄与する活性種の検討
3.2 抗ウイルス効果をもたらす生体高分子への作用
4.銀化合物の抗ウイルス効果
5.可視光応答型光触媒と一価銅化合物
第5節 CuxO/TiO2可視光応答型光触媒の合成と抗菌・抗ウィルス特性
1.CuxO/TiO2の合成とその構造
2.CuxO/TiO2の可視光光触媒特性
3.CuxO/TiO2の抗菌・抗ウイルス性能
第6節 酸化チタン系可視光応答型光触媒の高活性化
1.実験
1.1 Ruドープ酸化チタン(Ru-TiO2)の調製
1.2 Fe(V)担持Ruドープ酸化チタン(Fe(V)/Ru-TiO2)の調製
1.3 可視光照射下における光触媒活性評価方法(アセトアルデヒドの酸化分解反応)
2.結果と考察
第7節 結晶構造制御と酸化チタン系光触媒の可視光応答化
1.光触媒とは
2.光触媒の市場動向・反響
3.屋内でも使用できるダイセルの可視光応答型光触媒“CelMuse“とは
4.結晶構造を工業レベルで制御した製造プロセス技術の開発
5.抗菌・抗ウィルス性材料などへの実用展開について
6.事業拡大に向けて
第8節 酸化タングステン光触媒の耐アルカリ性向上
1.耐アルカリ性向上の研究における指針
2.添加する金属元素の探索
2.1 含浸法による金属元素の添加
2.2 耐アルカリ性の評価
2.3 光触媒活性の評価
3.ビスマスの添加の効果
3.1 ビスマスを添加した酸化タングステンのアルカリ性の環境における安定性
3.2 ビスマスの添加の光触媒活性への影響
3.3 ビスマスの添加の抗菌性への影響
第9節 白金担持型酸化タングステン光触媒
1.酸化タングステン(WO3)光触媒
2.白金を高分散に担持させた酸化タングステン光触媒
3.酸素還元種の同定と定量による反応機構の解明
4.酸化タングステン系光触媒の脱臭・抗菌・抗ウィルス性能評価
第10節 形状制御された酸化チタン光触媒の結晶面選択的金属イオン複合化による可視光応答化
1.表面構造制御型ルチル型酸化チタン粒子の合成
1.1 無機アニオンによる表面構造制御されたルチル型酸化チタンの合成
1.2 高分子構造制御剤による表面構造制御されたルチル型酸化チタンの合成
1.3 化学エッチング法を用いた表面構造制御
1.4 結晶面選択的鉄イオン修飾による可視光応答型光触媒の開発
1.5 表面構造制御されたルチル型酸化チタンナノロッドの紫外光照射下での光触媒活性の評価
1.6 高分子構造制御剤あるいは化学エッチングにより表面構造制御された
ルチル型酸化チタンナノロッドの紫外光照射下での光触媒活性の評価
1.7 結晶面選択的に鉄イオン修飾したルチル型酸化チタンナノロッドの可視光照射下での光触媒活性の評価
2.表面構造制御されたブルッカイト型酸化チタン粒子の合成
2.1 グリコール酸チタン錯体および乳酸チタン錯体を前駆体として用いた表面構造制御された
2.2 結晶面選択的Fe3+修飾によるブルッカイト型酸化チタンの可視光応答化
3.ブルッカイト酸化チタンナノ粒子の紫外光下での光触媒活性の評価
3.1 ブルッカイト酸化チタンナノロッド粒子のアスペクト比制御による紫外光下での光触媒活性の向上
3.2 結晶面選択的にFe3+修飾されたブルッカイト型酸化チタンナノロッドの可視光照射下での光触媒活性
第11節 金属イオン修飾可視光応答型光触媒の調製と反応特性
1.Rh3+/TiO2の調製と光触媒特性
1.1 Rh3+/TiO2の調製
1.1.1 TiO2合成と物性制御
1.2.1 TiO2表面のRh3+修飾
1.2 Rh3+/TiO2の光吸収特性
1.3 可視光照射下におけるRh3+/TiO2のVOC分解反応
2.TiO2の物性がRh3+/TiO2の光触媒活性に与える影響
2.1 HyCOM-TiO2を用いた時の物性活性相関
2.2 様々な物性を有するTiO2を用いた時の物性活性相関
3.Rh3+/TiO2の駆動メカニズムとRh3+の特性
3.1 電気化学測定によるRh3+の特性解析
3.1.1 可視光照射下におけるRh3+/ TiO2電極の光電流測定
3.1.2 可視光照射下におけるRh3+/ TiO2電極の光電流測定
3.2 Rh3+/TiO2の駆動メカニズム
第12節 硫黄カチオンドープによる酸化チタン光触媒の可視光活性化と高感度化
1.硫黄カチオンドープ可視光応答型二酸化チタン光触媒の開発
1.1 硫黄カチオンをドープした可視光応答型二酸化チタン(アナタースおよびルチル型結晶構造)の調製
1.2 硫黄カチオンをドープした可視光応答型二酸化チタンの物理化学的性質
1.2.1 硫黄カチオンをドープした可視光応答型二酸化チタンの電子スペクトル
1.2.2 硫黄カチオンをドープした可視光応答型二酸化チタンのXPSスペクトル
1.2.3 硫黄カチオンをドープした可視光応答型二酸化チタンのバンドエネルギー計算およびXRD測定
2.硫黄カチオンドープ可視光応答型二酸化チタンの触媒活性
3.可視光応答型に酸化チタン光触媒の高感度化
3.1 硫黄カチオンドープ可視光応答型二酸化チタン光触媒の鉄イオン表面吸着処理
3.1.1 硫黄カチオンドープ可視光応答型二酸化チタンの鉄イオンの吸着処理
3.1.2 硫黄カチオンドープ可視光応答型二酸化チタン上に担持した鉄ナノ粒子の粒子サイズ
3.2 鉄イオンを吸着させた硫黄カチオンドープ可視光応答型二酸化チタンの物理化学的性質
3.2.1 鉄イオンを吸着させた硫黄カチオンドープ可視光応答型二酸化チタンの紫外可視吸収スペクトル
3.1.2 可視光応答型二酸化チタン上の鉄化合物の物理化学的性質
4.鉄吸着可視光応答型二酸化チタンの触媒活性の評価
4.1 鉄イオンを吸着した硫黄カチオンドープ可視光応答型二酸化チタンを用いた2-プロパノールの分解活性の評価
4.2 鉄イオンを吸着した硫黄カチオンドープ可視光応答型二酸化チタンを用いたアセトアルデヒドの分解活性の評価
第13節 酸化チタンへの硫黄ドープによる可視光応答化と殺菌効果
1.殺菌機能面からみたS-TiO2の固定化
2.殺菌評価法
3.酸化チタンの殺菌性と硫黄ドープの効果
3.1 黄色ブドウ球菌
3.2 大腸菌
3.3 レジオネラ菌
4.金属担持S-TiO2による殺菌効果の増大
4.1 黄色ブドウ球菌
4.2 大腸菌
4.3 レジオネラ菌
5.室内環境への利用可能性
6.微生物制御分野における光触媒の展望
第14節 窒素ドープ酸化チタン可視光応答型光触媒の反応速度の向上
1.遷移金属化合物、白金担持による高活性化
2.高活性化窒素ドープ酸化チタンの抗菌性
3.高活性化窒素ドープ酸化チタンの抗ウイルス性
第15節 尿素法による窒素ドープ可視光応答型光触媒の調製と活性化
1.尿素法による窒素ドープ可視光応答型光触媒
1.1 尿素法による可視光応答型光触媒の合成方法
1.2 窒素ドープ可視光応答型光触媒の窒素含有量の最適化
1.3 窒素ドープ処理温度と過剰窒素除去温度の最適化
2.低温窒素ドープ処理方法の開発
2.1 ヒドラジン・一水和物を利用し低温窒素ドープ処理
2.2 低温窒素ドープ法の後処理について
第16節 ナノ多孔体を用いたシングルサイト光触媒の設計と反応特性
1.シングルサイトTi光触媒の特異な反応性
2.可視光に応答するシングルサイトCr光触媒
3.シングルサイト光触媒を用いる親水性・撥水性薄膜コーティング
4.ナノ構造を制御したシングルサイト光触媒
5.シングルサイト光触媒を用いる金属触媒の調製
6.磁性材料と複合化したシングルサイト光触媒
7.シングルサイト金属錯体光触媒
第17節 バンド構造制御による可視光応答型光触媒の開発と有害物質の分解
1.Pb、Nb系酸化物
2.AgNbO3−SrTiO3固溶体光触媒
第18節 有機光触媒による可視光殺菌
1.実験
1.1 シリカゲル担持金属ポルフィリン光触媒の調製
1.2 菌体量の測定方法
2.結果と考察
2.1 Sb-ポルフィリン光触媒によるE.coliの可視光殺菌
2.2 クーリングタワーでのLegionella属菌に対するSb-ポルフィリン光触媒による可視光殺菌
2.3 噴水でのLegionella属菌に対するSb-ポルフィリン光触媒による太陽光殺菌
2.4 噴水のレジオネラ属菌に対するP-ポルフィリン光触媒による太陽光殺菌
3.結論
第19節 新しい固定化抗菌剤の開発とその抗菌・抗ウィルス作用・効果
1.固定化抗菌剤Etakとその抗菌効果について
1.1 タオルへの固定化と抗菌性
1.2 Etakの抗菌スペクトルについて
1.3 第四級アンモニウム塩の抗ウィルススペクトルとEtakの抗インフルエンザ効果について
2.Etakの安全性
2.1 変異原性試験(AMES試験)
2.2 マウスを用いた急性経口毒性試験
2.3 ウサギを用いた皮膚一次刺激性試験
2.4 ウサギを用いた連続皮膚刺激性試験
2.5 ウサギを用いた眼刺激性試験
2.6 ヒトパッチテスト
3.Etakの化粧品としての応用
3.1 口腔化粧品として
3.2 皮膚への固定化
第20節 水溶性銀系抗菌剤の特性と耐光性向上
1.水溶性銀系抗菌剤「CF-01」の開発
1.1 抗菌剤の種類
1.2 銀系抗菌剤の問題点
1.3 水溶性銀系抗菌剤「CF-01」
2.「CF-01」の特徴
2.1 一般性状
2.2 安全性能
2.3 抗菌性能
2.3.1 最小発育阻止濃度(MIC)
2.3.2 最小殺菌濃度(MBC)
2.4 耐光性
2.4.1 水溶液の耐光性データ
2.4.2 抗菌加工布の耐光性データ
3.展開用途例
第21節 バイオシリカ抗菌剤の特性・性能とその応用技術
1.背景技術
2.原料
2.1 プロタミン
2.2 ケイ酸ソーダ
3 .製品の仕様
3.1 製品の概要
3.2 製品の抗菌性能
4.第三成分の包含作用
第22節 ナノ粒子無機抗菌、消臭剤の抗ウイルス・アレルゲン不活化性能
1.ナノ粒子無機抗菌、消臭剤の特徴
1.1 無機抗菌、消臭剤のナノ構造
1.2 ナノ粒子無機抗菌、消臭剤の安定性
1.3 ナノ粒子無機抗菌、消臭剤の安全性
2.ウイルス・アレルゲン不活化性能
2.1 ナノ粒子抗菌剤のウイルス不活化性能
2.2 ナノ粒子抗菌、消臭剤のアレルゲン不活化性能と繊維への応用
3.ウイルス・アレルゲン不活化機構
3.1 アレルゲン不活化機構
3.2 ウイルス不活化機構
第23節 抗菌・抗かび・抗ウイルス剤とその加工方法
1.抗微生物作用の定義と役割
2.抗菌・抗菌かび剤の種類
2.1 銀系抗菌剤
2.2 光触媒系抗菌剤
2.3 その他無機抗菌剤
2.4 合成有機抗菌剤
2.5 天然有機抗菌剤
3.抗ウイスル剤の種類と評価方法
4.抗菌剤等の高分子への加工方法と実例
4.1 微生物による高分子劣化
4.2 抗菌剤の作用機序
4.3 微生物の種類と抗菌剤の選択因子
4.4 高分子の製品における加工実例
5.抗菌加工技術を取り巻く諸問題
5.1 抗菌性評価法のISO化
5.2 抗菌加工製品の新JISマーク表示
第24節 カチオン界面活性剤抗菌・防カビ剤の耐熱性向上と応用展開
1.樹脂練り込み用抗菌・防カビ剤の現状
2.カチオン界面活性剤系抗菌・防カビ剤の耐熱性改良
3 .抗菌・防カビ剤の作用機構
4.カチオン界面活性剤の抗菌・防カビ性
5.『ネオジャーミDFS』の特長
5.1 『ネオジャーミDFS』の耐熱性
5.2 『ネオジャーミDFS』の抗菌・防カビ性
5.3 『ネオジャーミDFS』の安全性
6.『ネオジャーミDFS』練り込み樹脂成形品の抗菌・防カビ性
第25節 銀固溶リン酸三カルシウム抗菌剤
1.リン酸カルシウム質の無機抗菌剤の特長
2.各種抗菌イオンを固溶したリン酸三カルシウム抗菌剤の調製
2.1 β型リン酸三カルシウム結晶構造の特長
2.2 各種抗菌イオンを固溶したβ-TCPの調製とその固溶メカニズム
3.各種抗菌イオンを固溶したβ-TCPの色相評価
4.各種抗菌イオンを固溶したβ-TCPの抗菌性および細胞毒性評価
4.1 各種抗菌イオンを固溶したβ-TCPの抗菌性評価
4.2 各種抗菌イオンを固溶したβ-TCPの光触媒性評価
4.3 各種抗菌イオンを固溶したβ-TCPの細胞毒性試験
第26節 ナノ粒子表面への抗菌ポリマーのグラフト化とその特性
1.ナノ粒子表面へのグラフト化の意義
2.カチオン系抗菌ポリマーのグラフト化
2.1 ホスホニウム塩含有ポリマーのシリカ粒子表面へのグラフト化
2.2 抗菌ポリマーグラフトシリカの抗菌性特性
2.3 抗菌性の持続性
3.アミノチアゾールオキシム系抗菌ポリマーのグラフト
3.1 ポリ(2-メチル-N-1,3-チアゾール-2-アクリルアミド)のシリカ粒子表面へのグラフト化
3.2 PolyTzAMおよびpoly(TzAM-co-GMA)グラフトシリカの抗菌性
3.3 抗菌ポリマーグラフトシリカの抗菌性持続性
3.4 PolyTzAMおよびpoly(TzAM-co-GMA)グラフトシリカのカビ抵抗性
第27節 コア・シェル型ナノ構造体とその抗菌剤への応用
1.コア・シェル型ナノ構造体の特徴と微粒化処理
1.1 微粒化技術
1.2 ナノ構造体の抗菌スペクトル
2.塗布による岩盤浴への応用
3.ナノ構造体の応用
3.1 膜応用
3.1.1 ナノポーラスセラミックス膜によるナノ粒子の表面定着技術
3.1.2 塗膜応用
第28節 有機酸銀系抗菌剤の樹脂への分散性と抗菌効果
1.有機酸銀系抗菌剤の分散性
1.1 分散手法
1.2 分散可能な樹脂種
2.有機酸銀系抗菌剤を用いた樹脂製品ナノファス
2.1 ナノファスの抗菌効果
2.2 抗菌作用機構
2.3 安全性
3.用途展開
第29節 銀ナノ粒子の抗菌効果とその応用の可能性
1.銀ナノ粒子の抗菌効果
1.1 銀イオンの抗菌性とそのメカニズム
1.2 銀ナノ粒子の抗菌性
2.銀ナノ粒子の応用
2.1 銀ナノ粒子の抗菌性を利用した切り花の鮮度保持
2.1.1 銀ナノ粒子の抗菌制を利用した切り花の鮮度保持
2.1.2 銀ナノ粒子コーティング容器のメリット
2.2 銀ナノ粒子の農業分野以外での応用
第30節 抗インフルエンザウイルス活性を有するキトサン/銀ナノ粒子複合材料の開発と応用可能性
1.抗ウイルス性材料としての銀ナノ粒子の特性
1.1 銀ナノ粒子の抗ウイルス活性
1.2 銀ナノ粒子の生体および環境への影響
2.キトサン/銀ナノ粒子複合材料の製法と特性
2.1 キトサン/銀ナノ粒子複合材料の製法
2.2 キトサン/銀ナノ粒子複合材料の性状
3.キトサン/銀ナノ粒子複合材料の抗インフルエンザウイルス活性
第31節 抗かび性を兼ね備えた抗菌性無機−有機ハイブリッド材料の開発
1.新たなコンセプトに基づく無機−有機ハイブリッド化合物の合成
1.1 前駆体化合物の合成
1.2 硫黄架橋銀−コバルト混合金属多核化合物の合成
2.無機−有機ハイブリッド化合物の抗菌活性試験
2.1 大腸菌(Y1090)を用いた抗菌活性予備試験
2.2 ハイブリッド抗菌・抗かび剤の開発
2.3 抗菌・抗かびハイブリッド化合物の不織布への担持
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