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No.1772

≪特性間のトレードオフ克服へ向けた≫

粘着剤接着剤の最適設計と適用技術

■ 執筆者(敬称略) 

浜松ホトニクス(株) 佐久間 亮介 富士通クオリティ・ラボ(株) 伊達仁昭
古河電気工業(株) 加納 義久 ニッカン工業(株) 水野 栄二
日東電工(株) 佐竹正之 BMW(株) 山根 健
ハリマ化成(株) 棚次 智也 カルソニックカンセイ(株) 原 潤一郎
新田ゼラチン(株) 山野上 豪 AGCマテックス(株) 田澤 仁
アイセロ化学(株) 伊藤 勝仁 ミズノテクニクス(株) 相澤 克幸
セメダイン(株) 渡邉 淳朗 (株)アントンパール・ジャパン 宮本 圭介
リンテック(株) 朱峰 承興 ライオン(株) 小出 倫正
ケーエスエム(株) 大城戸 正治 ニチバン(株) 藤澤 博充
(株)寺岡製作所 中西 佐知男 セントラル硝子(株) 高松 敦
リンテック(株) 高橋 亮 住友スリーエム(株) 中村 振一郎
東亜合成(株) 佐内 康之 エーピーエス リサーチ 若林 一民
積水化学工業(株) 八木 元裕 コンサルタント 三刀 基郷
ナガセケムテックス(株) 西田 裕文 小川技術コンサルタント事務所 小川 俊夫
三井化学(株) 田原 修二 兵庫県立大学【元 日東電工(株)】 浦濱 圭彬
セメダイン(株) 新井 康男 接着コンサルタント 地畑 健吉
東亞合成(株) 中谷 隆 元 日東分析センター 河辺 雅義
バイエルマテリアルサイエンス(株) 桐原 修 ジャパンサーチラボ 奥村 治樹
セン特殊光源(株) 菊池 清 鈴木接着技術研究所 鈴木 靖昭
(株)協真エンジニアリング 小林 太 元材料メーカー 並木 陽一
DIC(株) 小林 恒夫 (株)原賀接着技術コンサルタント 原賀 康介
サーモフィッシャーサイエンティフィック(株) 梅山 香織 クリーンサイエンスジャパン 園田 信夫
日立ハイテクサイエンス(株) 大久保 信明 Ukai Display Device Institute 鵜飼 育弘
電気化学工業(株) 後藤 慶次 電気材料システム工学研究所 平川 功一
東亜合成(株) 纐纈 明美 接着コンサルタント 相澤 幸彦
(株)ノリタケカンパニーリミテド 鳥本 幹雄 PSA研究所 北崎 寧昭
MPM数値解析センター(株) 安原 賢 ガラス産業連合会環境技術委員 松下 和正
ノードソン(株) 栗原 伸浩 (株)機能性ガラス研究所 藤田 卓
(株)TAIYO 木村 誓一 技術コンサルタント 村田 則夫
ビックケミー・ジャパン(株) 若原 章博 いざなぎ国際特許事務所 新宅 将人
綜研化学(株) 中野 幸太 岡田正広特許事務所 岡田正広
日立マクセル(株) 榎本 弘之 早稲田大学 山崎 義弘
共同技研化学(株) 田波 史郎 大阪市立大学 酒井 英樹
中外炉工業(株) 岩成 賢治 宇都宮大学 佐藤 正秀
淀川メデック(株) 山本 稔 神奈川大学 山田 保治
(株)タッチパネル研究所 中谷 健司 大阪工業大学 中村 吉伸
(株)FUK 佐伯 和幸 愛知工業大学 山田 英介
(株)スリーボンド 加藤 誠 岐阜大学 高橋 紳矢
電気化学工業(株) 大島 和宏 九州大学 山口 哲生
日本合成化学工業(株) 岡部 年孝 東京理科大学 村田 雄司
サイデン化学(株) 小田 純久 (独)労働安全衛生総合研究所 三浦 崇
(株)リコー 細川 哲夫 群馬大学 井上 雅博
NTT−ATクリエイティブ(株) 村越 裕 京都大学 田門 肇
日清紡ホールディングス 仲濱 秀斉 富山大学 吉田 正道
(株)カネカ 太和田 善久 名古屋短期大学 鏡 裕行
日本ゼオン(株) 前田 耕一郎 東京工科大学 三田地 成幸
三井化学東セロ(株) 五十嵐康二 東邦大学医療センター 関東 裕美
三井化学東セロ(株) 樋端久治 九州工業大学 早坂里奈
日揮触媒化成(株) 村口 良 九州工業大学 金子 大作
    日本環境技術推進機構 青木正光

■ 目  次

◇第1章 材料表面の「ぬれ性」コントロールと評価◇

第1節 接着と粘着の共通点・相違点
1.まえがき(接着と粘着)
2.粘着の特徴
 2.1 粘着は接着の一形態である
 2.2 両面粘着テープは接着剤そのものである。
 2.3 粘着の三要素(粘着力, タック, 保持力)
 2.4 粘着における被着材表面の形状と粘着剤の「ぬれ」の進行
3.接着の特徴
 3.1 接着剤は塗布される寸前には液状である。
 3.2 接着理論の構成図
 3.3 濡れは接着の第一歩である。
 3.4 分子間力が働くためには何が必要か

第2節 粘着剤・接着剤の“くっつく”“はがれる”物理的メカニズム
1.分子間力
2.表面張力(表面自由エネルギー)
 2.1 ぬれ
  2.1.1 ヤングの式
  2.1.2 デュプレの式
 2.2 固体表面へのひろがり
3.粘弾性
 3.1 時間−温度換算則
 3.2 はく離速度とはく離力の関係
4.粘性突起現象(Viscous Fingering)

第3節 ぬれと接着
1.ぬれと接着の類似性
2.接触角
3.表面張力,界面張力と表面自由エネルギー
 3-1 表面自由エネルギー
 3-2 表面張力
 3-3 表面張力と表面自由エネルギー
 3-4 界面自由エネルギーと界面張力
 3-5 ぬれの限界:臨界表面張力
4.分子間力
 4.1 ファン・デル・ワールス力
 4.2 水素結合力
 4.3 分子間力の力比べ
5.接着接合界面の相互作用
 5.1 接着仕事・界面相互作用エネルギー
 5.2 ぬれと接着仕事
 5.3 固体−固体間の接着仕事


第4節 ぬれと接触角の基礎知識〜粘着・接着・剥離技術へ向けて〜
1.ぬれの基礎
 1.1 表面張力,界面張力の直感的理解
 1.2 表面張力,界面張力の熱力学的定義
 1.3 ぬれと接触角
 1.4 ヤングの式とラプラスの式
2.表面自由エネルギー理論
 2.1 理論の必要性
 2.2 分子間力の種類
 2.3 フォークスの式
 2.4 拡張フォークスの式
 2.5 バナス(von Oss)らの酸・塩基の式

第5節 ぬれメカニズムと密着性改善・剥離対策のための考え方
1. ぬれ性・表面張力の基礎
 1.1 接触角の定義
 1.2 表面自由エネルギーとぬれ/接触角の関係
2.臨界表面張力による塗布膜のぬれ性評価
3.表面ラフネスとぬれの関係
 3.1 Wenzelの式
 3.2 Cassieの式
 3.3 フラクタル表面
4.マランゴニ効果

第6節 表面処理法のメリット・デメリット
1.表面処理法各論
 1.1 コロナ処理
 1.2 低圧プラズマ処理
 1.3 大気圧プラズマ処理
 1.4 火炎処理
 1.5 紫外線照射
 1.6 電子線照射
 1.7 シランカップリング剤処理
2.表面処理の経時変化

第7節 エキシマランプを用いた表面改質による接着性改善
1.エキシマランプ
 1.1 エキシマランプとは
 1.2 特長
 1.3 エキシマランプを用いた表面改質の原理
 1.4 他方式との比較
2.エキシマランプの応用事例
 2.1 表面改質
  2.1.1 接着,コーティング,印刷前処理
  2.1.2 材料のぬれ性向上
 2.2 洗浄
3.エキシマランプの簡易評価機

第8節 著作権の都合上、掲載しておりません

第9節 樹脂・フィルム/ガラス表面の接着性向上に向けたシランカップリング剤の選択・使用法
1.シランカップリング剤の構造と機能
 1.1 シランカップリング剤の構造と反応
 1.2 シランカップリング剤の作用機構
2.シランカップリング剤の選択・使用法
 2.1 シランカップリング剤の使用法と使用量
 2.2 シランカップリング剤の選択基準
3.効果的なシランカップリング剤処理法


◇第2章 粘着剤(テープ)の配合・設計と評価◇

第1節 粘着テープ概論
1. 粘着テープ概論
 1.1 接着と粘着
 1.2 粘着テープの歴史
 1.3 粘着テープの特徴
 1.4 高性能化と多機能化

第2節 粘着テープの接着発現機構
1.界面からのアプローチ
 1.1 Dry Adhesion・・・なぜ固体が接着するのか
 1.2 界面結合力はどれくらいか
  1.2.1 界面の相互作用力エネルギーと剥離エネルギーとの関係
  1.2.2 接着エネルギーヘの界面部分、バルク部分の寄与
2.バルクからのアプローチ
 2.1 寄与因子
 2.2 極性基
 2.3 剥離接着力の粘着剤・基材厚さ依存性
 2.4 接着力の時間依存性
3.表面自由エネルギーと粘着特性
4. S-S曲線
5.実用特性

第3節 粘着剤の粘弾性と粘着性発現メカニズム
1.粘着剤の粘弾性
2.粘着強さの因子を知るには
3.タックの温度依存性
4.剥離メカニズム

第4節 ポリウレタン系粘接着剤の設計・配合を行う上で知っておきたい基礎知識
1.ポリウレタン(PU)とは
2.PU系粘接着剤の原料
3.PU系粘接着剤
 3.1 一液湿気硬化形無溶剤接着剤
 3.2 ホットメルト接着剤(HM)
  3.2.1 イオン基の導入効果
 3.3 水性ポリウレタン(WBPU)
 3.4 ウレタンゲル(ジェル)

第5節 粘着メカニズムに起因する各種パラメータによる解析事例
1.粘着のメカニズム
2.動的粘弾性と粘着物性(経験則)
3.蛍光偏光解消法による解析
 3-1 解析法
 3-2 粘着剤溶液中における蛍光偏光解消

第6節 粘着剤のリワーク性を中心とした新規機能性付与
1.粘着剤の特性と機能
2.粘着剤に求められている機能の動向
 2.1 光学フィルムに関わる機能
  2.1.1 リワーク性・耐光漏れ性・耐久性
  2.1.2 透明性 
 2.2 接着に関わる機能
  2.2.1 曲面接着性
  2.2.2 再剥離性 
  2.2.3 解体性
  2.2.4 放射線硬化性
  2.2.5 皮膚貼付性 
 2.3 耐性に関わる機能・性能
  2.3.1 難燃性
  2.3.2 帯電防止性
  2.3.3 熱伝導性
  2.3.4 低金属腐食性
  2.3.5 近赤外線吸収性

第7節 粘着剤物性のムラへの影響とムラ改善に向けた設計・配合技術
1.LCD光学フィルム用粘着剤への要求特性
2.耐久性
3.表示均一性

第8節 粘着付与剤樹脂(タッキファイヤー)の変性と粘着剤の改質効果
1.粘着付与剤
 1.1 粘着付与剤とは
2.粘着付与剤の種類と一般的変性方法
 2.1 粘着付与剤の分類
 2.2 各種粘着付与剤の特徴と変性方法
  2.2.1 ロジン系樹脂
  2.2.2 テルペン系樹脂
  2.2.3 石油樹脂
  2.2.4 その他の樹脂
3.粘着付与剤の選定と粘着付与剤による粘着剤の改質
 3.1 粘着付与剤の選定
 3.2 粘着付与剤による粘着剤改質
  3.2.1 粘着力
  3.2.2 ボールタック

第9節 アクリル系ホットメルト粘着剤の接着性・耐ブリード性
1.アクリル系ホットメルト粘着剤
2.従来のアクリル系ホットメルト粘着剤の問題点
3.アクリル系ホットメルト粘着剤の接着性
4.アクリル系ホットメルト粘着剤の耐ブリード性

第10節 「水に溶ける粘着フィルム」の設計・配合技術
1.材料についての簡単な紹介
2.起こり得る不具合とその結果
3.取組んだ事例紹介
 3.1 物性値,特性値
 3.2 想定用途と今後の展開

第11節 何度も貼ってはがせることができる新しいコンセプトの弾性粘着剤
1.用途例
2.セメダインBBX粘着発現メカニズム
3.粘着性能
 3.1 粘着発現時間
 3.2 放置時間の違いによるはく離接着強さの変化
 3.3 タック特性
 3.4 保持力
 3.5 再はく離性
 3.6 耐水性、耐熱性
 3.7 ポリエチレン、ポリプロピレンへの粘着性

第12節 粘着剤変形特性による粘着物性の評価と解析
1.剥離過程中の粘着剤の変形挙動と粘着剥離仕事
2.粘着剤の伸長大変形特性と延伸―回復挙動
3.剥離シミュレーションの手法

第13節 FT-IR分析などを用いた粘着剤における架橋剤の架橋反応解析と粘着性能
1.架橋剤配合量とアミドU基の生成量分析結果
2.ゲル分率とアミドU基の生成量
3.粘着力とアミドU基の生成量
4.ボールタック特性とアミドU基の生成量
5.架橋構造ネットワークとアミドU基の生成量
6.粘着剤層におけるアミドU基量の深さ分布

第14節 著作権の都合上、掲載しておりません

第15節 植物由来成分を含んだ新規粘着剤の粘着物性評価と表面特性評価及びその関係性
1.PLAの界面機能材料への応用
 1.1 界面における特異性(動的ぬれ性)
 1.2 粘着剤への応用と分子設計
 1.3 ポリ乳酸ベース粘着剤の粘着物性
 1.4 B-PSAの動的ぬれ性

第16節 帯電防止性付与UV/EB硬化型粘着剤の特性評価
1.静電気の発生と減衰
2.帯電防止性の発現機構
3.帯電防止コーテング
 3.1 複合系静電防止塗料
 3.2 界面活性剤系
4.帯電防止の用途とその要求特性
5.AS性付与粘着剤の検討
6.樹脂設計
7.特性評価
 7.1 紫外線硬化後評価
 7.2 EB硬化後評価

第17節 目的・用途に応じた粘着テープの選び方・使い方
1. 粘着テープの構成材料
 1.1 粘着剤について
 1.2 支持体について
  1.2.1 フィルムについて
  1.2.2 紙、布について
  1.2.3 金属箔について
2. 用途に合った粘着テープの選定方法
 2.1 電気絶縁用粘着テープ
 2.2 両面テープ
  2.2.1 反射および遮光用両面テープ
  2.2.2 金属箔両面テープ
  2.2.3 熱伝導性両面テープ
 2.3 光学用粘着テープ
  2.3.1 光学用ベースレス両面テープ(OCA)
  2.3.2 光学用保護テープ

 


◇第3章 粘着−剥離特性の評価とコントロール◇

第1節 粘接着性・剥離性に影響を与える因子
1.接着を生む力とその支配要素
2.接着因子の分析評価
3.プロセス因子
4.剥離のモードと原因因子の分類
5. 接着因子、剥離因子の解析

第2節 粘着・剥離のレオロジーと内部変形
1.内部変形のその場可視化

第3節 粘着テープ製品の表面・界面分析と粘着・剥離性能
1.EPMAによる剥離剤の均一塗工と品質安定化事例
2.自動車塗膜と保護フィルムの界面解析事例
3.FTIR-ATRイメージング法およびAFM位相イメージング法を用いた粘着剤配合成分の分散解析事例
4.二次元相関FT-IR法によるアクリル系粘着剤と樹脂成分の相互作用解析事例
5.FTIR-ATR法を用いた粘着剤配合成分のレプテーション解析事例
6.ピンポイント濃縮-顕微IR法による表面付着微量成分の分析事例

第4節 静電気と剥離(はくり)帯電
1.剥離帯電現象
2.剥離帯電の機構
3.剥離帯電の特性と対策

第5節 粘着剤の剥離に伴う放電現象
1.剥離帯電,電荷分離,剥離放電について
2.粘着テープの剥離発光
3.剥離放電の基礎的研究
 3.1 写真フィルムによる観測
 3.2 剥離中の電荷移動の観測
 3.3 電荷分離と剥離帯電の電荷量
 3.4 剥離放電の電荷量測定
 3.5 粘着力と電荷分離の関係
 3.6 剥離放電の素過程
 3.7 剥離放電の電荷量測定

第6節 ヘンケルジャパンにおける水系ポリマー剥離液
1.製品概要
 1.1 剥離性とダメージ
 1.2 廃水負荷
 1.3 法規制

第7節 剥離剤の“失敗しない”選び方・使い方と剥離コントロール技術
1.剥離材の種類と特徴、剥離力の制御方法
 1.1 シリコーン樹脂
 1.2 シリコーン系剥離材の硬化反応
 1.3 剥離力の制御方法
  1.3.1 主剤のビニル基量
  1.3.2 SiH / Vi比の調整
  1.3.3 剥離力コントロール剤
  1.3.4 離型層膜厚
2.トラブル事象と解決手段
 2.1 シリコーンの二次転移による印刷不良
 2.2 剥離材ロール芯部での重剥離化
 2.3 外気暴露による重剥離化


◇第4章 接着剤の機能化、選定と耐久性評価◇

第1節 UV硬化型接着剤の劣化機構と接着耐久性への影響
1.UV硬化型接着剤の劣化要因
2.光による劣化機構と接着性耐久性への影響
3.熱による劣化機構と接着耐久性への影響
4.水分による劣化機構と接着耐久性への影響
5.被着体の影響による接着耐久性低下

第2節 UV硬化型ホットメルト接着剤架橋率の変化
1.UV硬化型ホットメルト接着剤の特徴
2.UVカチオン型ホットメルト接着剤の設計例

第3節 酸化分解性エポキシ樹脂系接着剤の易分解性と接着強度の両立
1.易解体性接着剤の設計
2.酸化分解性接着剤の調製
3.酸化分解性接着剤の特性

第4節 導電性接着剤の高熱伝導化
1.複合材料における熱伝導率解析モデル
 1.1 基本的な考え方
 1.2 界面熱コンダクタンスの問題
 1.3 導電性接着剤の熱伝導特性
2.熱伝導特性における電子とフォノンの寄与
 2.1 導電性材料の熱伝導現象に関するキャリア
 2.2 導電性接着剤の熱伝導率における伝導電子の寄与
 2.3 電気抵抗率の大きさから見た導電性接着剤の熱伝導特性の整理
3.導電性接着剤の高熱伝導率化に向けて
 3.1 伝導電子の寄与を利用する高熱伝導化
 3.2 導電コンタクトのコントロール

第5節 高耐熱接着フィルムの強靭化・低応力化および電気特性向上
1.接着フィルムの製造方法
2.接着フィルムの使用方法
3.接着フィルムの用途と必要特性
4.接着フィルムの設計と特性向上
 4.1 耐熱性
 4.2 強靭性
 4.3 電気特性

第6節 接着剤の種類・分類と失敗しない選び方・使い方
1.接着剤の種類と分類
 1.1 熱硬化性樹脂系接着剤
 1.2 熱可塑性樹脂系接着剤
 1.3 エラストマー(ゴム)系接着剤
 1.4 複合(ハイブリッド)系
 1.5 機能性接着剤
2.接着剤の選定
 2.1 被着材に関する必要情報
 2.2 接着物の使用環境の確認
 2.3 接着作業条件の確認
3.接着の実際
 3.1 金属の接着
 3.2 ゴムの接着 
 3.3 プラスチックの接着
  3.3.1 接着剤による接合
  3.3.2 接着剤を用いない接合法
 3.4 木材の接着
 3.5 無機材料の接着
  3.5.1 コンクリートの接着
  3.6.2 タイルの接着
  3.6.3 石材の接着
  3.6.4 ガラスの接着
4.接着強さと安全率の考え方

第7節 被着体との相性を踏まえた接着剤の“失敗しない”選び方・使い方
1.接着剤の選び方
 1.1 被着体にあった接着剤選び
 1.2 要求性能よりの接着剤の選定
 1.3 作業面よりの接着剤の選定
 1.4 接着剤決定のための確認・検証試験
2.接着剤の正しい使用方法
 2.1 接着剤の準備
 2.2 被着体の準備
 2.3 接着剤の塗布
 2.4 貼り合せ
 2.5 圧締・固定
 2.6 硬化,養生
 2.7 製品検査

第8節 UV硬化型接着剤の臭気・アウトガス対策及び硬化不良対策術
1.UV硬化型接着材の不具合とその事例
 1.1 臭気の問題
 1.2 硬化不良・重合不良
 1.3 外観不良としての気泡の存在
2. 対策とその事例
 2.1 臭気対策
 2.2 硬化不良対策とその影響
 2.3 タッチパネルへの適用とアウトガス対策

第9節 紫外線処理による接着力向上とUV硬化型離型剤の剥離
1.UV特性と表面処理用UV光源
2.UV硬化型離型剤の剥離とUV光源
3.UVオゾンによる表面改質
4.UVオゾンによるドライ洗浄
5.簡易表面解析
6.簡易表面解析法の成果

第10節 大気中での貼り合わせにおける気泡除去と密着性向上
1.気泡除去
 1.1 加圧脱泡
 1.2 加圧脱泡条件による気泡の変化
 1.3 加圧脱泡事例
2.密着性向上
 2.1 加圧脱泡処理条件と密着性
  2.1.1 圧力と密着性
  2.1.2 温度・圧力と密着性
  2.1.3 処理時間と密着性
3.オートクレーブ

第11節 接着トラブルの原因別分類および対策
1.接着トラブルの原因別分類および対策
2.被着材と接着剤のSP値の不適合によるトラブル事例
 2.1 物質のSP値と相互の相溶性および接着性について
 2.2 被着材に含まれる可塑剤による接着剤の可塑化
 2.3 接着剤に含まれる可塑剤による被着剤表面の可塑化 
3.添加充填剤の吸湿
4.気温の上昇に起因する熱応力および接着力不足によるはく離

5.両被着材間の線膨張係数の差に起因する熱応力による接着はく離
6.嫌気性封着剤モノマーにより被着材にソルベントクラックが発生
7. 接着剤の発泡
8.加熱温度および加熱時間の不足
9.接着部の経年劣化による故障の発生のメカニズム(ストレス−強度のモデル)
10.ストレスが一定の場合の接着部の希望故障確率確保に必要な安全率の計算法
11.ストレスが変動する場合の接着継手の故障確率の確保のために必要な安全率の決定法

第12節 エポキシ系接着剤の組成分析・構造解析
1.赤外分光分析(IR)法
2.サイズ排除クロマトグラフィー法
3.核磁気共鳴(NMR)法
4.高速液体クロマトグラフ(HPLC)法
5.マトリックス支援レーザー脱離イオン化法


第13節 ラマン分光による硬化樹脂の反応分析
1.ラマン分光の基礎
 1.1 ラマン散乱光の発見
 1.2 ラマン分光の原理
 1.3 ラマン分光でわかること
 1.4 ラマン分光で利用する光
2.コンフォーカル(共焦点)光学系を用いた非破壊深さ分析例
 2.1 UV硬化性樹脂の反応深度の非破壊分析
 2.2 UV硬化性樹脂の硬化深度分析
 2.3 エポキシ樹脂の硬化反応分析

第14節 FT-IR法によるUV硬化型接着剤の硬化率測定方法
1. 硬化率測定方法
 1.1 測定器具の選択
 1.2 対象ピーク
2. FT-IR法の注意事項
 2.1 水蒸気・二酸化炭素による妨害の軽減・除去
 2.2 しみ込み深さ
 2.3 試料膜厚の限界
 2.4 吸光度と透過率
 2.5 ピーク面積と高さ
 2.6 反応率と硬化率

第15節 DSC・DMAによる接着剤の硬化挙動測定
1.DSCによるエポキシ系接着剤の硬化挙動測定
2.DMAによるエポキシ系接着剤の硬化挙動測定
3. UV硬化接着剤の光化学反応DSC測定

第16節 著作権の都合上、掲載しておりません

第17節 接着接合における各種劣化要因と長期信頼性保証技術
1.接着強度の経年変化の概念
2.耐用年数経過後の安全率の裕度の算出法
 2.1 評価のプロセス
 2.2 耐用年数経過後の安全率の裕度の算出法
3.耐用年数経過後の安全率の裕度の算出事例
 3.1 接着部の要求条件と評価試験条件の最適化
 3.2 評価試験結果
  3.2.1 初期の平均接着強度μ0と変動係数CV0を求める
  3.2.2 耐用年数経過後のばらつき係数Dyを求める
  3.2.3 温度係数ηTを求める
 3.3 耐用年数経過後の複合劣化係数ηyを求める
 3.4 実効接着強度Fyを求める
 3.5 耐用年数経過後の安全率Syを求める
 3.6 安全率の相違について
4.安全率の裕度の再配分
5.設計段階における劣化係数の見積り

第18節 エン−チオール系UV硬化接着剤の硬化性・耐光性・接着耐久性評価
1.執筆内容として取り上げる事例、工程、材料についての簡単な紹介
2.上で取り上げた事例、工程、材料において起こり得る不具合とその結果
3.上記不具合を改良するためにこのように取り組んだという事例と紹介

第19節 接着界面の各特性の耐久性評価法
1.アレニウスの式に基づいた温度による劣化および耐久性評価法
 1.1 化学反応速度式と反応次数
 1.2 濃度と反応速度および残存率との関係
 1.3 材料の寿命の決定法
 1.4 反応速度定数と温度との関係
 1.5 アレニウス式を用いた寿命推定法
2.アイリングモデルによるストレス、湿度負荷、および水浸漬条件下の耐久性加速試験および寿命推定法
 2.1 アイリングの式を用いた寿命推定法
 2.2 アイリング式を用いた湿度に対する耐久性評価
 2.3 Sustained Load Test
3.接着部の経年劣化による故障の発生のメカニズム
4.ストレスが一定の場合の接着部の希望故障確率確保に必要な安全率の計算法
 4.1 正規分布について
 4.2 ストレスが一定の場合の継手の希望故障確率のために必要な安全率の決定
5.ストレスが変動する場合の接着継手の故障確率の確保のために必要な安全率の決定法

 


◇第5章 粘着剤、接着材の塗布・乾燥技術◇

第1節 粘着剤における粘度調整テクニック
1. 粘着剤の塗工技術
 1.1 塗工方式
 1.2 塗工時の粘度変化
 1.3 塗工時の問題点
  1.3.1 レベリング性
  1.3.2 ハジキ
  1.3.3 泡
  1.3.4 ストリーク
2. 塗工液の粘度制御
 2.1 流動特性の制御
  2.1.1 濃度の影響
  2.1.2 粒子径の影響
  2.1.3 増粘剤種類の影響
 2.2 流動特性の新しい評価手法
  2.2.1 レベリング性・ハジキ性評価
  2.2.2 高速塗工を想定した剪断速度時の粘度測定
 2.3 高速塗工化への対応

第2節 精密塗工における粘着剤(塗工液)の最適調整技術
1.SM熱交換器の構造
2.SM熱交換器の特長
3.SM熱交換器の設計計算例
4.SM熱交換器の粘着剤塗工工程における導入例

第3節 著作権の都合上、掲載しておりません

第4節 ダイコーティングの流動解析・塗布最適設計
1.塗布流動解析の目的
 1.1 実験による塗布ビード観察の難しさ
 1.2 塗布ビード解析で得られる情報
 1.3 塗布流動解析による科学的・効率的設計
2.塗布流動解析方法の現状
 2.1 塗布解析の分類
 2.2 自由表面計算手法
 2.3 市販解析ソフトの種類
 2.4 解析ハード
 2.5 解析仕様の決定
 2.6 解析メッシュ生成
 2.7 境界条件・計算パラメータ等の設定
 2.8 解析結果の評価
 2.9 解析結果の比較・反映
3.スロット塗布解析事例の紹介
 3.1 3次元解析によるCoating Window
 3.2 2次元詳細解析による空気同伴臨界速度
4.今後の展望
 4.1 空気同伴の基礎研究
 4.2 構造連成解析
 4.3 粒子挙動連成解析
5.塗布流動解析に関する情報交換
 5.1 塗布流動解析に関する研究グループの紹介

第5節 紫外線硬化型樹脂の高速非接触式塗布技術
1.なぜ紫外線硬化型樹脂を使うのか
2.紫外線硬化型樹脂を使う工程   
 2.1 貼り合わせ オプティカルボンディング
 2.2 防湿、機械的補強のためのコート
 2.3 シール
3.接触式塗布と非接触式塗布
 3.1 接触式塗布
 3.2 非接触式塗布
 3.3 紫外線硬化性樹脂を非接触式塗布することの利点
4.実際の高速非接触式塗布を用いた紫外線硬化型樹脂実例
 4.1 貼り合わせ・ オプティカルボンディング
 4.2 保護コーティング
 4.3 液晶パネルのサイドシール
 4.4 液晶パネルのエンドシール
5.課題
6.紫外線硬化接着剤への要求
 6.1 非接触式塗布のため
 6.2 光が当たらない部分の硬化
7.装置の例
 7.1 高速非接触方式バルブの例 PICO
 7.2 中速非接触方式バルブの例 e.star
 7.3 紫外線シリンジ、カートリッジ

第6節 塗布膜乾燥のメカニズムと乾燥時間短縮・高品質化の両立のための考え方
1.乾燥のメカニズム
 1.1 水分の保有状態と移動機構
 1.2 乾燥特性曲線
2.乾燥速度と乾燥時間短縮法
 2.1 乾燥速度
 2.2 乾燥時間の短縮法
3.塗布膜乾燥のメカニズムと品質保持
 3.1 乾燥中の組成偏析とバインダあるいは微粒子の挙動
 3.2 乾燥過程での変形とクラックの発生
 3.3 表面平滑性の保持
 3.4 残留溶剤の効率的低減法
4.粒子系塗布膜の乾燥
 4.1 粒子系塗布膜乾燥の特徴
 4.2 平滑性に及ぼす乾燥条件の影響
 4.3 粒子系塗布膜乾燥の指針

第7節 無溶剤型剥離紙用シリコーン材料に適した多液計量混合吐出機「SILCO−LINE」による計量混合技術
1.SILCO-LINEの概要
 2.4液混合事例におけるSILCO-LINEの基本構造と各工程部位
 2.1 基本構成
 2.2 計量・混合と吐出
3.SILCO-LINE導入のメリット
4.今後の展開

第8節 粘着剤・接着剤における“失敗しない”乾燥器の条件設定の方法
1.乾燥の3期間
2.境膜抵抗律速と内部抵抗律速
3.乾燥速度と乾燥条件の関係
4.強い乾燥と弱い乾燥

第9節 粘着・接着剤乾燥挙動シミュレーション解析
1.支持体上に塗布された粘着・接着剤の溶液の乾燥の物理
 1.1 支持体上に塗布された粘着・接着剤の溶液の減圧雰囲気下での乾燥の物理
2.支持体上に塗布された粘着・接着剤の溶液の乾燥過程のモデル化の実際
 2.1 モデル化における前提
 2.2 モデル方程式の導出
 2.3 モデルの数値シミュレーション結果と考察
 2.4 モデルの数値シミュレーション解析に基づく膜厚制御のポイント

第10節 微小な泡を消す:粘着剤向け
1.きれいな水では泡はすぐに消える
 1.1 水系コーテイング液では泡が消えにくい
 1.2 なぜコーティング液の泡は消えにくい
 1.3 どのようにして泡を消すのか
 1.4 消泡と脱泡とワキ防止、何が違う?
2.消泡剤・脱泡剤・ワキ防止剤の構造はどのようなものか
 2.1 どのように添加するか:使い方の工夫
3.グリーンケミストリーへの取り組み
 3.1 エミッションフリーの消泡剤
 3.2 水系で微小泡を消すのに有効な消泡剤

第11節 粘着剤・接着剤・剥離剤におけるクリーン化管理のポイント
1.必要なクリーン化技術
 1.1 一般的な製造工程での汚染箇所
 1.2 クリーン化のポイント
 1.3 清掃のポイント


◇第6章 タッチパネル用粘接着材への要求特性と高機能化◇

第1節 著作権の都合上、掲載しておりません

第2節 タッチパネル用粘着剤の基本設計と不具合を防止するための特性付与
1. タッチパネル用粘着剤に必要とされる特性
2. 要求特性詳細と粘着剤の設計及び不具合を防止するための特性付与
 2.1 光学特性
 2.2 湿熱白化性
 2.3 樹脂発泡性
 2.4 ITO非腐食性
 2.5 比誘電率適性
 2.6 印刷段差追従性
 2.7 作業適正(加工適正)

第3節 タッチパネル用基材レス両面テープの基本設計と多機能付加
1.一般的な粘着テープとの違い
2.基材レス両面テープに求められる基本特性
 2.1 粘着特性
 2.2 透明性
 2.3 発泡抑制
 2.4 段差追従性
 2.5 加工性
 2.6 視認性改善
3.基材レス両面テープへの機能付加

第4節 タッチパネル貼り合わせ用粘着テープの透明性向上とリワーク性付与
1.メークリンゲルの光学的特性
2.メークリンゲルの粘弾性特性
3.メークリンゲルの化学的特性
4.メークリンゲルの機械的特性
5.メークリンゲルの電気的特性
6.メークリンゲルの用途と今後

第5節 UV硬化型接着剤の高速・高品質貼り合わせ技術
1.塗工技術について
 1.1 塗工装置の基本構成
 1.2 塗工精度について
2.OCRについて
 2.1 真空暴露によるモノマーの昇華
 2.2 真空暴露及びUV照射におけるOCR膜厚値の変化
3.真空貼り合せ技術について
 3.1 真空貼り合せ装置の基本構成
 3.2 貼り合せ面内の混入バブル
  3.2.1 真空保持時間とバブル発生について
  3.2.2 貼り合せ後の時間経過によるバブルの収縮・消滅
 3.3 OCR膜面について
  3.3.1 面内膜厚分布について
  3.3.2 外周部の直進性

第6節 貼り合わせ工程における歩留まり対策
1.タッチパネル/ディスプレイの貼り合わせとは
 1.1 それぞれの分類での貼り合わせについて
2.工程での問題点及び対策
 2.1 各工法について
  2.1.1 LOCA工法
  2.1.2 OCA工法
  2.1.3 仮硬化LOCA工法
3.材料について
4.装置について
5.解決策として仮硬化LOCA技術

第7節 タッチパネルに求められる粘着・接着・剥離技術と採用条件
1.タッチパネルの貼り合わせ材料
2.タッチパネル用接着剤に必要な特性
3.タッチパネルの貼り合わせ工程
4.今後のタッチパネルにおける貼り合せ

第8節 タッチパネル貼付け工程における粘・接着材の要求と注意点
1.全面貼付けの必要性
2.粘・接着剤の種類と比較
 2.1 OCA
 2.2 OCR
3.粘・接着剤を使用する時のポイント
 3.1 OCA
  3.1.1 ディレイバブル
  3.1.2 段差追従性
  3.1.3 反り・剥がれ
  3.1.4 Tooling Mark
  3.1.5 リワーク性
  3.1.6 表示ムラ
 3.2 OCR
  3.2.1 表示ムラ
  3.2.2 遮光下部の未硬化・白化
  3.2.3 硬化ムラ
  3.2.4 リワーク性
4.貼付けプロセス
 4.1 ローラー貼付け方式(Soft to Soft/Soft to Hard)
 4.2 大気BENDR方式(Hard to Hard)

第9節 インセル/オンセル/カバー・ガラス一体型タッチパネルの構造と求められる粘着・接着・剥離技術と採用条件
1.タッチパネルの構造と定義
2.タッチパネルの構造と技術動向
 2.1 外付けタッチパネルの技術動向
 2.2 内蔵化タッチパネルの技術動向
3.エアギャップ構造と対策
4.新規材料とプロセス

第10節 著作権の都合上、掲載しておりません

第11節 軽薄短小化に対応するタッチパネル用ACPの高信頼性技術
1.市場環境
2.ACPの構成成分
3.軽薄化による影響
4.狭ピッチ化

第12節 カバーガラス新規加工プロセスを実現する新規な仮固定用接着剤
1.カバー一体型センサーガラスの新規加工プロセス/テンプロック積層加工法
2.カバー一体型センサーガラス加工の要求特性
3.テンプロック積層加工法で加工したガラスの抗折強度

 


◇第7章 光学用粘接接着剤への要求特性と高機能化◇

第1節 光学用途向けアクリル系粘着剤の設計および求められる機能付与
1.アクリル系粘着剤の設計
2. 光学フィルム用粘着剤の設計
 2.1 要求性能
 2.2 分子量
 2.3 ガラス転移点(Tg)
 2.4 ポリマーの組成
 2.5 架橋剤
 2.6 添加剤

第2節 著作権の都合上、掲載しておりません

第3節 偏光板用粘着剤の設計・配合技術
1.偏光板用粘着剤について
2.偏光板用粘着剤で起こる不具合
3.不具合を改良するために取り組んだ事例
 3.1 粘着剤の複屈折
 3.2 粘着剤の複屈折の測定技術
 3.3 粘着剤の複屈折制御技術
 3.4 ゼロ複屈折粘着剤の応用
 3.5 大型LCDへの対応
 3.6 偏光板の吸収軸のズレの分布とムラ
 3.7 LCDのムラ現象の要因解析

第4節 光学用接着剤の高温高湿加速試験の進め方とその評価事例
1.執筆内容として取り上げる事例、工程、材料
2.上で取り上げた事例、工程、材料において起こりうる不具合とその結果
3.上記不具合を改良するためにどのように取り組んだかという事例の紹介
 3.1 シラン変性タイプ光学接着剤の合成方法
 3.2 接着試験片の作製方法
 3.3 加速劣化試験の方法
 3.4 評価結果
  3.4.1 高温高湿加速劣化圧縮せん断剥離試験結果
  3.4.2 各接着剤のMTF 比較
  3.4.3 各種接着剤試験片の時間に対する劣化の累積分布の比較
  3.4.4 新規光学接着剤のその他の特性

第5節 光学ヘッド用接着剤の材料選択とパラメータ設計による最適化
1.収差改善と接着剤
2.接着剤の選定
 2.1 テストピースによる評価
 2.2 接着剤の選択結果
3.選択した接着剤のパラメータ設計による最適化
 3.1 パラメータ設計の結果
 3.2 確認実験の結果
4.ドライブ装置での収差改善効果の確認

第6節 光硬化型接着技術の基礎と光学部品組立における接着トラブルとその対策
1.光硬化型接着技術の基礎
 1.1 UV接着剤の特徴
 1.2 UV接着剤の構成
 1.3 ラジカル系
 1.4 カチオン系
 1.5 UV接着としての特性
2.光学部品組立における接着技術
 2.1 光路接着技術
 2.2 精密接着技術
3.光学部品組立における接着トラブルとその対策
 3.1 応力による例
  3.1.1 光導波路回路と光ファイバの結合
  3.1.2 光学素子の挿入固定
  3.1.3 ファイバアレイ組立
  3.1.4 光デバイスのパッケージ
 3.2 接着不良の問題とその対策
 3.3 特性評価


◇第8章 電池部品用粘接着剤への要求特性と採用条件◇

第1節 太陽電池に使用される粘着・接着剤の解析・評価
1.太陽電池モジュールの構造と生産工程
2.経年劣化モジュールの不具合解析
3.太陽電池モジュールの劣化評価指標の検討

第2節 太陽光発電モジュールに求められる粘着・接着・剥離技術
1.太陽光発電モジュールの構成概要
2.太陽光発電モジュールに要求される粘着・接着・剥離技術概要
3.受光面材料に要求される技術
4.充填樹脂(EVA)に求められる技術
5.バックシートに要求される技術
6.保護フィルムととEVA樹脂の接着性評価
 6.1 接着性評価試料と試験条件
 6.2 接着性試験結果と検討

第3節 長期信頼性太陽電池モジュールと求められる粘接着材など部材の技術要件
1.太陽電池開発の経過
2.太陽電池の発電の仕組みと太陽電池の種類
3.薄膜Si太陽電池
4.太陽電池の競合状況と課題
5.太陽電池モジュール封止技術と接着剤等の部材の開発状況

第4節 円筒型リチウムイオン電池シール材の特徴と要求特性
1.シール材の使用例
2.シール材の要求特性
3.シール材の塗布方法
4.シール材に使われる材料
 4.1 アスファルト系シール材
 4.2 ゴム系シール剤
5.アスファルト系シール材とゴム系シール材の比較
6.シール材の技術課題とこれからのシール材


◇第9章 電子部品、電子機器用粘接着剤への要求特性と高機能化◇

第1節 導体ウェハ表面保護用粘着テープの高密着・易剥離化と耐熱性向上
1.半導体ウェハ表面保護用粘着テープの使用
2.半導体ウェハ表面保護用粘着テープの構成
 2.1 基材フィルム
 2.2 粘着剤
 2.3 セパレータ
3.半導体ウェハ表面保護用粘着テープの要求特性
 3.1 密着性
 3.2 易剥離性
 3.3 低汚染性
4.新規プロセスへの対応
 4.1 耐熱粘着剤の開発
 4.2 耐真空・高耐熱粘着剤の開発

第2節 透明導電膜/ハードコート膜の粘着・接着について
1.有機・無機ナノコンポジット,ハイブリッド層とその接着/粘着で気をつけること
2.カーリング制御型ハードコート膜
3.帯電防止層と反射防止層

第3節 著作権の都合上、掲載しておりません

第4節 電子機器実装用接着剤
1.当社の低温・短時間硬化接着剤
 1.1 SnBi/樹脂複合接着剤
  1.1.1 材料設計
 1.2 超短時間(3秒)硬化接着剤
 1.3 60℃/30分硬化接着剤
 1.4 リペア対応接着剤
 1.5 マイクロカプセル型異方導電性接着剤
 1.6 大面積チップ−樹脂基板接合用アンダーフィル


第5節 放熱接着シートの伝導率向上・放熱対策
1.放熱接着シート
 1.1 放熱対策の手法
 1.2 熱伝導率向上の手法
 1.3 熱硬化放熱接着剤シート『SAFC』
 1.4 放熱粘着シート『SAKZ』
 1.5 貼るだけ放熱シート『CCKY』


◇第10章 自動車・スポーツ用粘接着剤への要求特性と高機能化◇

第1節 自動車に用いられている接着技術と要求特性および展望
1.執筆内容として取り上げる事例、工程、材料についての簡単な紹介
2.上で取り上げた事例、工程、材料において起こり得る不具合とその結果
 2.1 車体材料転換
 2.2 自動車製造時のエネルギーおよび資源問題
3.上記不具合を改良するためにこのように取り組んだという事例と紹介
 3.1 アルミと鉄の接着
 3.2 車体構造部への接着剤の適用 
 3.3 車体構造部に使用される樹脂やCFRPの接着
 3.4 電気自動車の車体構造部へのCFRP採用

第2節 次世代自動車に求められる粘着・接着・剥離技術
1.従来の使用例
2.自動車への要求
 2.1 軽量化
  2.1.1 構造の最適化
  2.1.2 材料置換
3.新しい接合方法
 3.1 セルフピアリングリベット
 3.2 レーザ溶接

第3節 自動車製造ライン用接着剤と部品用接着剤に求められる接着剤の特性
1.自動車製造ライン用の接着剤
 1.1 車体工程
 1.2 塗装工程
 1.3 艤装工程
2.部品用の接着剤
 2.1 内装用接着剤
 2.2 ブレーキ用接着剤
 2.3 オイルフィルター用接着剤
 2.4 その他の部品組み立て用接着剤

第4節 著作権の都合上、掲載しておりません

第5節 CFRP成形品における接合
1.接着接合
 1.1 接着のメカニズム
  1.1.1 機械的接合
  1.1.2 物理的結合
  1.1.3 化学的結合
 1.2 接着部に掛かる応力
 1.3 接着部の破壊形態
  1.3.1 凝集破壊
  1.3.2 界面破壊
  1.3.3 材料破壊
2.接着強さ
 2.1 CFRPの接着形式
  2.1.1 バット接合
  2.1.2 ラップ接合
  2.1.3 スカーフ接合
3.CFRPの接着設計
4.接着剤の種類
5.接着作業

第6節 スポーツ用品に求められる]粘着・接着・剥離技術と採用条件
1.スポーツ用品の接着接合技術
 1.1 スポーツ用品の接着剤
 1.2 スポーツ用品の接着仕様
 1.3 スポーツ用品の接着接合部評価試験
2.ゴルフクラブの接着接合技術

 


◇第11章 医療用貼付剤・粘着剤・接着剤への要求特性と高機能化◇

第1節 安全性・付着性をふまえた貼付剤・粘着剤の評価と設計
1.既存製品の外観
2.設計に必要な基本事項
 2.1 目標とする製品の基本設計基準の策定
 2.2 開発スケジュールの策定など
 2.3 開発の意思決定
3.医療用粘着製品の構成の概観
 3.1 支持体
 3.2 粘着剤
 3.3 剥離剤または剥離ライナー
 3.4 包装材料
4.接触皮膚炎について
 4.1 着製品による皮膚刺激性
 4.2 安全性に関する試験法の種類と実施の留意点
5.医療用粘着製品の設計と評価
 5.1 構成素材の選定
 5.2 貼付性の評価と評価試験実施における留意点
 5.3 安定性の評価
 5.4 安全性の確認
 5.5 効果の確認

第2節 タック性・ピール性に留意した粘弾性測定による医療用粘着剤の最適設計
1.粘弾性測定装置とその評価項目
 1.1 粘弾性測定装置
 1.2 粘弾性測定の概要
 1.3 未架橋粘着材料の架橋過程の評価
 1.4 周波数分散測定によるタック性とピール性の評価方法
 1.5 タック特性とピール特性の繰り返し評価

第3節 貼付剤の経皮吸収性付与と製剤の評価
1.貼付剤
 1.1 テープ剤
 1.2 パップ剤
2.経皮吸収のメカニズム
3.化学的経皮吸収促進法
 3.1 経皮吸収促進剤
 3.2 経皮吸収促進剤と吸収メカニズム
4.貼付剤の評価
 4.1 貼付剤からの放出性
 4.2 拡散セル法
 4.3 製剤からの有効成分放出特性
 4.4 放出性の評価と解析法
5.貼付剤の粘着性

第4節 著作権の都合上、掲載しておりません

第5節 皮膚科臨床医から見た貼付剤・粘着剤と採用条件
1.貼付剤
 1.1 局所用
 1.2 全身用
2.経皮吸収剤を安全に使うために

第6節 高透湿性ウレタン粘着剤のフィルムドレッシング材への展開
1.ウレタン粘着剤について
 1.1 ポリウレタンの分子構造
 1.2 ポリウレタンの特長
 1.3 ウレタン樹脂の粘着性発現について
 1.4 ウレタン粘着剤の構成成分と粘着特性の影響
2.医療用ウレタン粘着剤の課題
 2.1 医療用粘着剤に求められる特性
 2.2 ウレタン粘着剤の課題
3.高透湿性の医療用ウレタン粘着剤の製品展開
 3.1 高透湿性ウレタン粘着剤のフィルムドレッシング材への展開
 3.2 カテリープラスRの特長
 3.3 カテリープラスRの医療施設における評価

第7節 植物由来強力接着剤の医療分野への応用
1.ムール貝を模倣した分子設計
2.接着剤としてのpoly(DHCA-co-4HCA)特性
3.更なる接着力強化
4.生体内で安全に使用するためには
 4.1 生体安全性の確認
 4.2 骨形成の阻害の有無
 4.3 耐水性の制御


◇第12章 ガラスに求められる粘着・接着・剥離技術と高機能化◇

第1節 板状ガラスの表面状態、前処理と接着
1.ガラスの基礎
2.ガラスの強度
3.ガラスの表面状態
4.良好な接着のためのガラス表面の清浄処理
5.ガラス表面への接着について

第2節 建築窓ガラス用遮熱・断熱フィルムに求められる粘着・接着・剥離技術
1.建築窓ガラス用遮熱・断熱フィルム用粘着剤に求められる基本特性
2.外観に対する要求
3.接着性及び耐久性に対する要求
 3.1 求められる特性
 3.2 物理特性(実測値)
 3.3 飛散防止性
  3.3.1 飛散防止性能の評価方法
   3.3.1.1 ショットバッグ試験(衝撃破壊試験)
   3.3.1.2層間変位破壊試験
   3.3.1.3ガラス貫通防止性能試験
   3.3.1.4強化ガラス破壊実験
   3.3.1.5バット打撃実験
4.易施工に対する要求
 4.1作業プロセスごとに求められる特性
 4.2技能検定制度
 4.3ロータックシリーズ

第3節 ガラスの接着、ガラスと他物質との接着
1.ガラスとは何か
2.ガラスの粘度
3.接着機構
4.琺瑯の接着機構
5.酸化還元反応による接着

第4節 ガラス材料から見た各用途に求められる接着・密着性向上の為の表面処理技術
1.接着・密着性を重視する機能性商品例
 1.1 イメージセンサー用カバー、レーザーダイオード用カバーのアッセンブリ
 1.2 タッチパネルに使用する薄板ガラスへの貼り合わせ
2.ガラス表面への接着・密着性を阻害する要因と対策
3.ガラス表面への接着・密着性の改善に寄与する表面処理技術
 3.1 プラズマ放電及びこれに含有されるコロナ放電処理
4.汎用的に検討・採用が進む表面処理方法
 4.1 被着体としてのガラス表面
 4.2 ポリマー膜の形成とシランカップリング剤
 4.3 HMDS (Hexa-Methyl-Di-Silazane) の応用

第5節 ガラス用接着剤の耐湿性の向上
1.ガラス用接着剤
 1.1 ガラス用接着剤の種類
 1.2 応用
2.ガラスの接着性を阻害する要因とその対策
 2.1 ガラス表面の汚れと洗浄方法
 2.2 UV照射の表面処理による接着性向上
 2.3 シランカップリング剤のガラス表面処理による接着性向上
3.シランカップリング剤のインテグラルブレンド法による耐湿性向上技術
 3.1 光通信部品組立用のUV硬化型光学接着剤
 3.2 光コネクタ現場組立用のシアノアクリレート系室温短時間硬化型接着剤
 3.3 光部品用の室温硬化型防湿接着シール材
4.シランカップリング剤を用いた化学的変性による耐湿性向上技術
 4.1 光ファイバ接続補強用のシラングラフト重合高耐水性ホットメルト接着剤
 4.2 光コネクタ組立用のシラン変性エポキシ系超耐湿性接着剤


◇第13章 粘着、接着の特許知識と関連法規制◇

第1節 粘着技術/材料/製品開発者に求められる特許知識
1.特許の出願・審査動向
2.数値限定発明に関する特許実務

第2節 特許から見た接着剤の最近の動向
1.日本公開特許公報から見た接着剤の動向
2.特許マッピングと特許戦略

第3節 環境規制動向と化学物質管理
1.環境規制動向
 1.1 環境規制の潮流
 1.2 RoHS指令がもたらした各国への影響
 1.3 第三波の潮流
2.化学物質管理
 2.1 化学物質管理の必要性
 2.2 化学物質の分析方法
 2.3 化学物質管理ガイド

第4節 自動車用接着剤の関連法規制
1.自動車リサイクル法
2.ELV指令
3.GADSL
4.REACH
5.日本自動車工業会の自主目標