第1節 インピーダンス上昇に伴う容量の低下とその要因
1.SiO-C塗布電および評価電池の作製
2.SiO-C塗布電極の電気化学特性の評価方法
2-1 定電流充放電測定
2-2 交流インピーダンス測定
3.SiO-C電極の充放電挙動
4.電極/電解液の界面抵抗
第2節 交流印加時のリチウムイオン電池の発熱変化とインピーダンス
1.電池の発熱機構
1-1 発熱因子
1-2 定電流充放電時の発熱
1-3 交流印加時の発熱
2.熱測定システム
2-1 熱量計
2-2 抵抗ヒーターに交流を印加した場合の熱測定
3.交流印加時のリチウムイオン電池の発熱挙動
3-1 試料電池
3-2 高周波交流印加(100Hz)
3-3 低周波交流印加(1mHz)
3-4 発熱の周波数依存性
第3節 充放電電流と電圧のラプラス変換による電池インピーダンスの測定
1.ラプラス変換によるZ(ω)の測定法
2.実験装置、各種測定法と測定結果
2-1 測定装置
2-2 電圧ステップ法(VSCA:Voltage-Step Chrono-Amperometry)による測定
2-3 電流ステップ法(CSCP:Current-Step Chrono-Potentiometry)による測定
2-4 電流パルス法(CPCP:Current-Pulse Chrono-Potentiometry)による測定
2-5 各種測定法の比較
3.等価回路の作成と過電圧抵抗との比較
3-1 等価回路の作成
3-2 発熱挙動解析に用いた過電圧抵抗との比較
第4節 バッテリー計測で活躍する測定装置の選び方のポイント
1.電池の工程別検査
2.材料、電極の製造
2-1 電池組み立て前工程検査の重要性
2-2 電極スラリーの分散度の検査
2-3 電極作製時における電極シートの品質検査
2-4 電極シートの異物検査
3.セル組み立て
3-1 端子/タブリード溶接部の抵抗測定
3-1-1 測定電流
3-1-2 4端子法による抵抗測定
3-1-3 熱起電力の影響
3-2 注液前の電極間、電極−外装間の絶縁抵抗測定
3-2-1 絶縁良否判定のしきい値以上を測定できるものを選ぶ
3-2-2 コンタクトチェック機能
3-2-3 短絡チェック機能
3-3 外装電位測定(ラミネート型リチウムイオン電池)
3-3-1 入力抵抗
3-3-2 コンタクトチェック
4.セル完成品(セルの性能評価)
4-1 予備充電と充放電特性試験
4-2 エージングでの開放電圧(OCV)測定
4-3 電池の内部インピーダンス測定
4-3-1 測定方式
4-3-2 誘導磁界の影響
4-3-3 測定電流
4-3-4 測定周波数と最大入力電圧
4-3-5 電池端子へのコンタクト
5.モジュール、スタック電池(実用レベルでの性能評価)
5-1 モジュール、パック電池の総抵抗検査
5-1-1 モジュール化工程でのセルの端子(タブ)同士の接合品質
5-1-2 モジュール、パックの総抵抗
5-2 モジュール、ユニット内各部の温度検査
5-3 全セルを監視・制御するBMS基板の検査(BMS:Battery Management
System)
5-4 電池の実負荷試験で使用する電流センサと電力測定装置
5-5 新燃費基準WLTPで要求される蓄電システムの電流・電力計測
第5節 固体電解質の電気伝導率の測定法
1.固体電解質の全電気伝導率の測定
1-1 電気伝導率測定のための試料準備,条件調整
1-2 直流を用いた電気伝導率の測定
1-3 交流を用いた電気伝導率の測定
2.固体電解質における部分電子伝導率の測定
第6節 液体電解質の電気化学測定法とその評価事例
1.電解液のイオン伝導率の測定
1-1 測定の目的
1-2 測定方法
1-3 具体的な測定例
2.電解液の電気化学的窓の測定
2-1 測定の目的
2-2 測定方法
2-3 具体的な測定例
3.電解液とリチウム極との界面における電極反応抵抗の測定
3-1 測定の目的
3-2 測定方法
3-3 具体的な測定例
第7節 非水系電解液中での電気化学測定
1.有機溶媒とイオン液体との比較
1-1 有機溶媒系電解液の特徴
1-2 イオン液体の特徴
2.非水系電解液中での電気化学測定
2-1 電解液の前処理および測定装置
2-2 電気化学測定
2-3 交流インピーダンス測定
第8節 インピーダンス測定による電極/電解液界面の解析
1.電極/電解液界面において交流インピーダンス測定で分かること
2.電極/電解液界面における交流インピーダンス解析(1):電荷移動抵抗の電位依存性
3.電極/電解液界面における交流インピーダンス解析(2):界面リチウムイオン移動過程の活性化エネルギー
3-1 濡れ性の変化
3-2 温度保持時間による変化
3-3 副反応による変化
3-4 合剤電極の問題
第9節 単粒子計測技術を用いたバインダー機能の評価
1.単粒子計測とは
2.単粒子の交流インピーダンス測定
3.クラスター粒子を用いたバインダー機能の評価
4.ピンセット型集電プローブを用いた単粒子計測
第10節 リチウム電池充放電時のLi濃度分布の計測
1.Li濃度分布形成の理論
2.実測計測の動向
3.リチウム電池内の反応輸送シミュレーション
第11節 ナトリウム電池の電気化学測定方法と測定事例
1.ナトリウムイオン電池
1-1 ナトリウムイオン電池とは
1-2 ナトリウムイオン電池の正極および負極材料
2.複素インピーダンスの解析方法
2-1 複素インピーダンスの測定
2-2 ランデルス等価回路モデルによる解析
2-3 最小二乗フィットによるパラメターの決定
3.最小二乗フィットの実例
3-1 層状酸化物薄膜
3-2 プルシャンブルー類似体薄膜
3-3 Ti酸化物粉末
第12節 マグネシウム電池の電気化学特性の測定と評価事例
1.グリニヤール/イオン液体混合電解液
2.ILの分子設計
3.反応活性種としての有機Mg錯体
4.包接ネットワークポリマー型ゲル電解質の開発
第13節 リチウム二次電池活物質のインピーダンス測定法
1.負極活物質SOCとインピーダンス
2.正極活物質SOCとインピーダンス
3.SEIの評価と成長抑制
4.ワールブルグインピーダンスの解析から活物質の拡散係数を求める
第14節 薄膜電池活物質のラマン分光法による評価解析
1.薄膜電極の作製法
1-1 静電噴霧堆積法(ESD法:Electrostatic Spray Deposition法)による薄膜電極の作製
1-2 溶融塩法による薄膜電極の作製
2.ラマン分光法
3.その場ラマン分光法
4.薄膜電池活物質のその場ラマン分光法
4-1 LiCoO2電極のその場ラマン分光
4-2 LiMn2O4電極のその場ラマン分光
第15節 リン酸鉄系正極材料の電気化学特性の測定法と評価
1.測定試料の調製、測定機器と条件
2.構造、電気化学的特性の解析
第16節 有機正極材料を用いたリチウムイオン電池の開発
1.有機正極材料
2.キノン構造による電気化学特性の違い
2-1 フッ素置換の影響
2-2 芳香環数の影響
2-3 構造異性体及びヘテロ環の影響
3.キノンの還元反応におけるエネルギー変化
3-1 反応式の細分化
3-2 LUMOへの二電子挿入過程
3-2-1 分光分析
3-2-2 量子化学計算
3-3 酸化体と還元体の電子状態の違い
3-4 エネルギー変化の比較
3-4-1 芳香環数の違いによる影響
3-4-2 フッ素置換の影響
3-4-3 構造異性体及びヘテロ環の影響
第17節 グラフェンを負極材に利用したリチウムイオン電池の評価事例
1.負極に用いるグラフェンの作製法
2.グラフェンの負極活物質への適用
3.グラフェン複合体の負極活物質への適用
第18節 セラミックス系固体電解質の電気化学測定法と評価事例
1.ACインピーダンス法によるLiイオン伝導度測定例
2.イオン伝導度の温度変化
3.リチウム空気2次電池の作成
4.リチウム空気電池の電池特性
第19節 溶融法で調製したLi-Si合金のリチウム含有負極材料としての評価
1.背景
1-1 リチウムイオン電池のエネルギー密度
1-2 高容量正極材料
1-3 Li-Si合金の負極材料としての利用
2.溶融法によるLi-Si合金の作製
3.Li-Si合金の電極特性
3-1 電気化学測定方法
3-2 充放電特性
3-3 充放電に伴う構造変化
3-4 フルセル評価
4.Li-Si合金の炭素コーティングによる実用電極の作製
第20節 シリコン切粉を用いたシリコン系負極材料の電気化学特性の測定法と評価
1.シリコン切粉
2.シリコン切粉電極の作製
3.シリコン切粉電極の電気化学特性の測定法と評価
3-1 充放電曲線の解析
3-2 サイクリック・ボルタモグラムの解析
3-3 インピーダンス測定による内部抵抗の解析
3-4 電子顕微鏡法による構造観察
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