第1節
光の屈折メカニズムと定義
1. 屈折率と比誘電率の関係
2. 気体の屈折率
3. 気体の複素屈折率
4. 屈折率方程式の拡張
5. 固体の屈折率分散方程式
6. 屈折率分散方程式の使い方
第2節 複屈折の発生メカニズム
1. 光学的異方性
2. 複屈折
3. 力学モデル
4. 異方性屈折率の分類
5. 複屈折が起こるしくみ
6. 屈折率楕円体
第3節 分子配向による複屈折の制御
1. 分子配向と複屈折
2. 偏光と複屈折
3. 延伸による分子配向・複屈折制御
4. 配向結晶化と複屈折
5. 配向形態と複屈折
第4節 メタマテリアルを用いた屈折率制御
1. 誘電率を制御するメタマテリアル
2. メタマテリアルによる透磁率制御
3. メタマテリアルを用いた屈折率制御技術の応用
3.1 反射抑制素子への応用
3.2 メタマテリアルを用いた屈折率制御
第5節 化学反応による屈折率変換技術
1. 光反応による屈折率変換官能基
1.1 屈折率変化
1.2 光異性化反応性基を有するポリマーの屈折率変化
1.3 光二量化反応性基を有するポリマー薄膜の屈折率変化
1.4 カリックスアレーンを基盤とした屈折率変化
1.5 ポリシルセスキオキサンを基盤とした屈折率変化材料
1.6 屈折率上昇変化材料
2. 温度と屈折率特性
第6節 高屈折フルオレン材料の特性とその応用
1. 一般的な光学プラスチック材料の特徴
2. 光学特性向上のための指針
3. フルオレン誘導体
4. フルオレン系熱可塑性樹脂(OKP)
5. フルオレン系熱硬化性樹脂
6. UV硬化型樹脂
第7節 液晶高分子材料を利用した複屈折の制御技術
1. 光配向による複屈折制御
1.1 偏光照射による軸選択的光反応と光配向
1.2 液晶性の導入による分子協調配向と誘起複屈折の増幅
2. ナノインプリントによる構造性複屈折と光配向の組合せによる複屈折高度制御
2.1 構造性複屈折
2.2 光配向の組合せによる複屈折高度制御
第8節 シルセスキオキサン微粒子による屈折率の制御
1. 機能性シルセスキオキサン微粒子の合成
2. シルセスキオキサン微粒子による高屈折率化
3. シルセスキオキサン微粒子による低屈折率化
第9節 分散機を用いたナノコンポジット材料の光学特性制御
1. ナノコンポジット作製
1.1 ナノコンポジット作製工程
1.2 微小ビーズ対応ミルによる酸化チタンナノ粒子の分散
1.3 重合反応によるナノコンポジット化
1.4 ナノコンポジットの特性評価
2. 結果と考察
2.1 化学修飾の必要性
-分散過程でシランカップリング剤有りの場合の分散性能
2.2 視覚観察と紫外可視分光測定の結果
2.3 酸化チタン-PMMAナノコンポジット
2.4 酸化チタン-PMMAナノコンポジットの熱重量分析
2.5 酸化チタン-PMMAナノコンポジットの屈折率
第10節 亜鉛ビス類の重合と高屈折化剤への応用
1. 三官能性メルカプトチオウレタンと亜鉛塩の反応による
有機イオウ亜鉛ハイブリッドポリマーの合成と光学材料としての応用
2. 亜鉛ビス(ジアリルジチオカルバメート)の合成と光学材料としての応用
第11節 偏光・位相差フィルムによる偏光状態の変換制御
1. 光学フィルム
1.1 位相差フィルムと複屈折
1.2 斜め視角の複屈折
1.2.1 軸上の視角における複屈折
1.2.2 軸から外れた視角における複屈折
1.3 偏光フィルム
2.偏光変換技術
2.1 視野角補償の実態
2.2 広帯域λ/4板付偏光板
2.3 パターンリターダー
2.4 波長分散特性
第12節 精密光学用プラスチックレンズの光学特性の制御
1. 光学用プラスチック
1.1 透明プラスチック材料
1.2 精密光学用プラスチックレンズ材料
-耐光性
-耐摩耗性
-光学特性
-成型性
-表面加工
-生体適合性
第13節 光ファイバ配線・接続におけるフィルムによる屈折率整合技術
1. 屈折率整合フィルムの必要性
2. 特徴
2.1 基本特性および光学特性
2.2 光ファイバ接続特性
第14節 光部品の結合用接着剤の屈折率制御
1. 光路結合用接着剤の屈折率制御
1.1 光路結合用接着剤の適用箇所と要求される特性
2. 接着剤の屈折率制御方法
2.1 接着剤の配合による屈折率制御
2.2 硬化前後の屈折率の変化
2.3 接着剤の硬化条件、接着部の構造による屈折率の変動
2.4 屈折率の波長依存性
2.5 屈折率の温度依存性
第15節 メソポーラス多孔体を用いた透明シリカガラスの微細加工技術と屈折率の制御
1. SiO2-PVAナノコンポジットの作製と低温焼成によるガラス化
2. 室温インプリントによる微細構造の形成
3. ドーピングによる光機能性の付与
第16節 Ta量を削減した高屈折率低分散光学ガラスの開発
1. 光学特性とガラス組成
2. 高屈折率低分散光学ガラスにおけるTaの役割
2.1 屈折率
2.2 分散(アッベ数)
2.3 透過率
3. Taフリー・レス高屈折率低分散光学ガラスの開発
3.1 ガラス安定性
3.2 高屈折率化の検討
3.3 低分散化の検討
3.4 透過率の検討
4. Taフリー・レス高屈折率低分散光学ガラス
第17節 ナノ構造制御によるガラスの屈折率の制御
1. フェムト秒レーザーパルス光と物質との相互作用
2. ガラス内部における三次元ナノ周期構造の自己組織化
3. 石英ガラス内部の局所構造性複屈折の形成ダイナミックス
第18節 ラマン分光光度計による偏光測定手法
1. ラマン分光法の概要
2. 主な測定事例
2.1 有機物・高分子材料の分析
-ブレンドポリマーの分散状態の評価
-微小異物の分析
-蛍光を発する物質(絵の具)の分析
3. 分子配向等の評価事例
3.1 ラマン分光法における偏光測定の概要
3.2 測定事例
-PETの密度(結晶化度)の評価
-偏光フィルターの評価
第19節 複屈折の観察と定量化技術
1. 複屈折
1.1 リタデーションと光学軸
1.2 分散
1.3 高次複屈折
2. 偏光状態の計算
2.1 ストークスベクトル
2.2 ミュラー行列
2.3 偏光の計算
3. クロスニコル法による複屈折の観察
4. セナルモン法によるリタデーションの測定
5. 光弾性変調器を使った測定
6. 自動偏光測定装置
6.1 自動複屈折測定装置
6.2 ミュラー行列ポラリメーター
6.3 分光ストークスポラリメーター
6.4 ストークスポラリメーターによる分光ミュラー行列測定 |