[1] マリンコラーゲンを用いた動物細胞の培養
1.足場材料の重要性
2.足場材料の安全性
3.株化細胞および初代細胞に対するクラゲ由来コラーゲンの効果
4.ヒト幹細胞の無血清培養技術へのクラゲ由来コラーゲンの応用
4.1 ヒト間葉系幹細胞(hMSCs)の無血清培養技術への応用
4.2 ヒト多能性幹細胞(hPSCs)の無血清培養技術への応用
[2] 動物細胞培養担体としてのヒドロキシアパタイト
1.ヒドロキシアパタイト
2.チャイニーズハムスター卵巣細胞
3.初代肝細胞
4.造血幹細胞
[3] コラーゲン改質技術による細胞培養基板の構築
1. コラーゲン基板の多様性
1.1 2次元培養基板
1.1.1 コート
1.1.2 表面修飾
1.1.3 線維ゲル
1.2 スポンジ状培養基板(2.5次元)
1.3 3次元培養基板
2. 細胞培養基板をつくる新しいコラーゲン改質技術
2.1 硬さを制御した2次元培養用コラーゲンゲル
2.2 スポンジの緻密化と力学特性の向上
2.3 3次元培養用コラーゲン線維ゲルの緻密化法
2.4 液性因子透過性コラーゲンゲル膜
2.5 細胞輸送用キャリア
[4] 細胞培養用アパタイトシートを用いた動物細胞の3次元培養技術
1.細胞培養用アパタイトシート
1.1 アパタイト・パルプ複合体繊維とアパタイトシート
1.2 細胞培養用アパタイトシート
2.細胞培養用アパタイトシートを用いた動物細胞の3次元培養
2.1 培養ディッシュでの静置培養
2.2 高密度3次元連続培養
2.2.1 細胞培養モジュール
2.2.2 連続培養装置
[5] コラーゲンビトリゲル膜チャンバーを用いた細胞培養システム
1.生体内の疑似環境を提供する理想的な培養担体の条件
2.理想的な培養担体:コラーゲンビトリゲル膜
3.化学物質の毒性・動態解析に有用な理想的な培養モデル
4.理想的な培養器具:コラーゲンビトリゲル膜チャンバー
5.化学物質の毒性・動態解析に有用な培養システム
5.1 ヒト角膜上皮モデルを用いた眼刺激性試験法(Vitrigel-EIT method)
5.2 ヒト角膜上皮モデルを用いた角膜透過性試験法(Vitrigel-CPT method)
5.3 ヒト肝実質モデルを用いた肝代謝・毒性試験法(Vitrigel-LMTT method)
6.今後の展望
[6] 多孔質膜上での3次元培養
1.生体内と同じ細胞培養系の必要性
2.いままでの細胞培養の問題点
3.3次元細胞培養の種類。
4.膜培養の要件
5.インサートから酸素透過性96ウェルプレートへさらに384ウェル、1536ウェルプレートへ
6.これからの膜培養―ハイコンテントアナリシスへの応用
[7] 再生医療に用いられる適切な細胞足場の選択とその評価法
1.生体吸収性合成高分子の多孔質足場材料及びその生体吸収性の評価
2.生体吸収性天然高分子の多孔質足場材料
2.1. 生体吸収性天然高分子からなる多孔質足場材料の作製
2.2. 生体吸収性天然高分子の多孔質足場材料を用いた組織再生
3.複合多孔質足場材料
3.1. 複合多孔質足場材料の作製
3.2. 複合多孔質足場材料を用いた軟骨細胞の培養と再生軟骨の評価
4.脱細胞マトリックス多孔質足場材料
4.1. 複脱細胞マトリックス多孔質足場材料の特長
4.2. 培養細胞由来のマトリックス多孔質足場材料
[8] カーボンナノチューブ薄膜上での細胞培養
1.カーボンナノチューブ薄膜の作製
2.カーボンナノチューブ薄膜上での細胞培養
2.1 カーボンナノチューブ薄膜上での一般的な細胞培養
2.2 細胞培養における培地の影響
2.2.1 基材への培地プレインキュベート条件
2.2.2 血清濃度の影響
2.2.3 培地の種類による影響
[9] 生体に近い細胞培養法:3次元環境と反重力刺激の融合
1.細胞培養法の歴史と培養法の一般論
1.1 細胞培養の歴史
1.1.2 培地の標準化
1.1.3 フィーダー層の開発
1.1.4 立体(3次元)細胞基盤
1.1.5 動力学培養装置
1.2 細胞育成と組織再建に必要な5大要素
1.2.1 細胞
1.2.2 細胞外マトリックス(ECM)
1.2.3 栄養供給
1.2.4 制御因子
1.2.5 動力学要素
1.3 細胞外マトリックス(ECM)の属性と機能
2.人工細胞外マトリックスの幾何学
2.1 幾何構造の重要性
2.2 細胞培養基盤(人工ECM)の幾何構造の分類と実例
2.2.1 最適3次元空間の追究―最初の努力: ReddiとHugginsの閉管モデル
2.2.2 血管阻止幾何構造
2.2.3 血管確保幾何構造による直接骨形成
2.2.4 骨形成の最適ポアサイズはハバース 系の直径に近い
2.2.5 トンネル構造内での細胞の挙動
2.2.6 全方向ランダムトンネル構造体28)
2.2.7 チャンバー型スキャフォールド29)
2.2.8 コラーゲン線維の方向性を誘導する膜
2.2.9 チタン細線維による3次元構造(チタンウエブ、TW)
3.動力学要素と3次元空間の融合
3.1 立体(3次元)培養には動力学要素が必要:生体により近い培養へ
3.2 これまでに開発された動力学装置
3.2.1 圧縮刺激と伸展刺激
3.2.2 ズレ応力
3.2.4 重力の効果:微小重力装置
3.2.5 動力学要素と3次元細胞基盤との複合
4.最も基本的で簡易で反重力培養装置
4.1 基本原理
4.2 装置の構造
4.3 反重力培養法の成果
4.3.1 反重力培養による重力効果の推定
4.4 結論
[10] ナノファイバー複合体を活用した細胞足場の開発と評価
1. 電界紡糸
2. バイオ系高分子の電界紡糸
3. 電界紡糸不織布の生分解性評価
4. ドライスピニング
5. バイオマテリアルへの応用例
[11] ナノコンポジット型ヒドロゲルを用いた細胞培養基材の開発と評価
1.PNIPAナノコンポジット(N-NC)ゲル
1.1. N−NCゲルの細胞培養性
1.2. 温度応答性による細胞剥離
2.共重合ナノコンポジット(MD-NC)ゲル
2.1. MD−NCゲルの特性
2.2. ヒト間葉系幹細胞の培養
3.ソフトナノコンポジット(M-NC)
3.1. M−NCの特性
3.2. 細胞培養と剥離
[12] 高分子表面のプラズマ処理による細胞培養基板の機能化設計と開発
1.ポリスチレンへのプラズマ表面処理
2.プラズマ表面処理を利用したポリスチレン培養基板の表面機能化
2.1. プラズマ表面処理を利用したポリスチレン基板表面へのカルボキシル基導入法
2.2. VEMAC固定化ポリスチレン表面のペプチド機能化
[13] 金属材料を用いた細胞足場の開発と評価・課題
1. 細胞培養基材としての金属材料の特殊性
1.1 不透明性
1.2 表面酸化物(不動態皮膜)
1.3 試料準備
2. 細胞適合表面の創出
2.1 表面処理の分類
2.1.1 ドライプロセス
2.1.2 ウェットプロセス
2.2 化学組成改良の効果
2.3 表面粗さの効果
2.4 生体機能分子被覆の効果
2.5 表面形態の効果
3. 足場材料としての課題
[14] ケラチンを用いた高機能細胞培養足場の開発・評価
1.羊毛ケラチンを用いた細胞足場
1.1. 羊毛ケラチンの抽出と特性
1.2. ケラチン多孔体
1.2.1 凍結乾燥ケラチン多孔体16)
1.2.2 圧縮成形と食塩ポロゲンにより作製したケラチン多孔体17)
1.2.3 アルギン酸カルシウムビーズをポロゲンに使った凍結乾燥ケラチン多孔体18)
2.ケラチンの化学修飾による高機能化細胞足場
2.1.ケラチン/リン酸カルシウム複合化多孔体19)
2.2.骨形成因子(BMP−2)によるケラチン多孔体の修飾20)
[15] 細胞非接着ポリマーにより微細加工した培養器による三次元培養
1.初代肝細胞三次元培養のための培養器の開発
1.1 初代肝実質細胞の三次元培養
1.2 細胞非接着ポリマーにより微細加工した培養器の開発
2.培養条件の検討
2.1 培地組成の検討
2.2 フィーダー細胞との共培養
2.3 凍結ヒト初代肝細胞の選択
3.培養方法
3.1 凍結ヒト初代肝細胞の融解
3.2 初代肝細胞の播種
3.3 維持培養
4.アプリケーションへの応用
[16] 生態組織の物性環境を模倣したアクリルアミドゲル基板培養方法
1.アクリルアミド培養基質の利点
2.適切な足場の物性条件
3.細胞にとっての周辺環境の物性とは
[17] 再生医療用 軟骨細胞培養における三次元培養技術とその評価
1 再生軟骨の問題点
2 再生軟骨構築の試み
[18] マイクロカプセルを利用した細胞凝集体の成長制御と大量培養
1. 細胞包括中空マイクロカプセル
2. 鋳型ゲルビーズ
2.1 ゲルビーズ材料
2.2 ゲルビーズ作製法
3. カプセル皮膜
3.1 皮膜材料
3.2 皮膜作製法
4. 中空構造の効果と細胞凝集体の成長制御
5. 大量生産性
[19] 足場材料・細胞培養材料の開発例〜配向連通多孔型足場材料〜
1.細胞培養技術と足場材料
2.足場材料に求められる設計要件
3.配向連通型足場材料の提案
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