1節
自動車用ポリプロピレンの複合化技術と剛性、耐衝撃性の改良
1.コンパウンド技術
2.高剛性化
3.耐衝撃性改良
2節 ナノコンポジットPPを用いた自動車内装部品の軽量化と耐傷付き性向上
1.ナノコンポジットポリプロピレン
2.直接分散法によるナノコンポジットポリプロピレンの開発
3.ナノコンポジットポリプロピレンの剛性と軽量化
4.ナノコンポジットポリプロピレンの耐傷付き性
5.その他の性能
6.コスト
7.成形品における性能バラツキ管理
3節 ガラス長繊維強化熱可塑樹脂の特性と自動車部材への適用
1.ファンクスターTMの製法
2.ファンクスターTMの特性
2.1 短繊維強化樹脂(エンジニアリングプラスチックス)との比較
2.2 ダイレクト成形(D-LFT)との比較
2.3 ガラスマット強化シート(GMT・スタンパブルシート)との比較
2.4 リサイクル
4節 低密度クラスA-SMCの高強度化と自動車外板の軽量化
1.クラスA―SMCの自動車外板用途での特徴
2.部品軽量化のためのSMC開発動向
2.1 無機充填材減量による低密度化
2.2 低密度充填材による低密度化
2.3 低密度SMCの機械的特性と軽量化効果
2.4 低密度クラスA−SMCの課題
3.低密度クラスA−SMCの適用例
3.1 大型アウターパネルへの低密度クラスA−SMCの適用
3.2 フードインナーパネルへの適用例(材料着色非塗装)
5節 フィラー複合化による高分子材料の高強度・強靭化技術
1.複合化による改質
2.モルフォロジーコントロールと強靱性
3.コア−シェル粒子分散モルフォロジーの形成による衝撃強度向上
4.フィラーの添加による衝撃強度の向上
5.フィラーによる衝撃強度向上の適用限界
6.フィラー添加による衝撃強度向上のメカニズムに関する考察
6.1 破壊面の観察
6.2 軽装化衝撃試験による破壊状況の解析
6節 自動車軽量化に向けたフェノール樹脂の自動車部品への適用事例と今後の展開
1.フェノール樹脂成形材料の特長
1.1 フェノール樹脂
1.2フェノール樹脂成形材料
2.フェノール樹脂成形材料の自動車用途への適用事例
2.1 ディスクブレーキ用の樹脂ピストンへの適用事例
2.2 トランスミッション部品への適用事例
2.3 自動車用の補機プーリーへの適用事例
2.4 自動車用の冷却機構部品への適用事例
2.5 モーター部品への適用事例
2.6 自動車用の吸排気システム部品への適用事例
2.7 自動車用のフューエルポンプ(燃料ポンプ)部品への適用事例
3.進化するフェノール樹脂成形材料
3.1 速硬化フェノール樹脂成形材料
3.2 長繊維強化フェノール樹脂成形材料
3.3 フェノール樹脂材料と金属との複合化技術
7節 高耐熱樹脂の分子設計と強靭化技術
1.ポリイミドの分子設計と強靭化技術
1.1 ポリイミドの分子設計
1.2 熱可塑性ポリイミドの分子設計
1.3 可溶性ポリイミドの分子設計
1.4 PDMSとのブレンド系
1.5 熱硬化性ポリイミドの分子設計
2.ポリベンゾオキサジンの分子設計と強靭化技術
2.1 ポリベンゾオキサジンの分子設計
2.2 モノマーの分子設計による高耐熱性ポリベンゾオキサジンの合成
2.3 ベンゾオキサジンのアロイ・複合材料
2.3.1 ポリイミドとの分子複合化
2.3.2 エラストマーとの複合化
2.3.3 ポリベンゾオキサジンのフェノール性水酸基を利用する反応
2.4 高分子量化ベンゾオキサジンによる高耐熱性化
8節 ポリアミドの自動車部品への適用技術と強度・剛性・耐衝撃性設計
1.ポリアミド樹脂による部品の軽量化
1.1 ポリアミドの特性領域
1.2 より軽量化を進める設計コンセプト
2.ガラス繊維強化ポリアミドの設計
2.1 ガラス繊維含有量と材料強度
2.2 ポリアミ成型品の残存ガラス繊維長
2.3 異形断面ガラス繊維の特性値
2.4 異形断面ガラス繊維の残存ガラス繊維長
2.5 異形断面ガラス繊維による強度、弾性率発現
2.6 ガラス-ポリアミド界面
3.自動車部品への適用
3.1 強化ポリアミドの振動特性設計
3.2 機能性銘柄の拡充
3.3 今後の取り組み
9節 PBT樹脂の機械的特性の向上と自動車部品への応用技術
1.PBT樹脂
2.PBT樹脂の特性向上
2.1 ガラス繊維強化グレード
2.2 耐湿熱性グレード
2.3 耐ヒートサイクル性グレード
2.4 低比重・低反り性グレード
2.5 良流動グレード
2.6 溶着接合グレード
2.7 非ハロゲン難燃グレード
3. PBT樹脂の自動車部品への適用
3.1 ワイヤーハーネスコネクタ
3.2 ECUケース
3.3 ギアハウジング
3.4 センサー部品
3.5 内外装部品
3.6 衝突吸収部品
3.7 バッテリー・充電部品
4.今後の展望
10節 EVOH樹脂の自動車への応用と軽量化
1.EVOH樹脂
1.1 EVOHのバリア
2.EVOH系燃料タンク
2.1 「エバールR」を用いた燃料タンク
2.2 燃料タンクの高バリア化
3.強度改良開発
3.1 結晶性高分子の衝撃強度
3.2 EVOHの衝撃改良
3.3 燃料システムにおける衝撃強度改良
11節 自動車用熱可塑性エラストマーの設計と軽量化への応用技術
1.TPEコンパウンドの設計
1.1 TPEの構造と種類
1.2 TPEコンパウンドの設計
2. 塩化ビニル代替TPE材料
2.1 自動車外装部品
2.1.1 自動車外装押出部品の分類と要求特性
2.1.2 自動車外装射出部品
2.2 自動車内装部品
2.2.1 自動車内装部品の用途例と要求特性
2.2.2 内装部品触感について
3.ゴム代替TPE材料
3.1 加硫ゴムとTPEの比較
3.1.1 物性面の比較
3.1.2 成形面の比較
3.2 加硫ゴムの特長と用途
3.2.1 加硫ゴム代替TPEの用途
12節 熱可塑性ポリエステルエラストマー構造・力学的特性と自動車軽量化への応用
1.熱可塑性ポリエステルエラストマーの構造と物性
1.1 熱可塑性ポリエステルエラストマーの合成1)
1.2 熱可塑性エラストマーの構造と特徴
1.3 熱可塑性ポリエステルエラストマーの物性
1.3.1 機械的特性
1.3.2 熱的特性
1.3.3 基本物理特性
1.3.4 成形加工性
1.3.5 耐久性
2.自動車軽量化への応用展開
2.1 接合・接着
2.2 3次元スプリング構造体2)
2.3 発泡体
2.4不織布・モノフィラメント
2.5 用途事例
2.5.1 CVJ(等速ジョイント)ブーツ
2.5.2 ジャウンスバンパー
2.5.3 ダクト
2.5.4 バッフルプレート
13節 高難燃性発泡材料の応用展開
1.発泡ビーズの特徴とその成形方法
2.難燃化への材料選択
3.サンフォースTMの性能
4.様々なニーズに向けた用途提案
14節 自動車用断熱材としてのポリウレタン樹脂の可能性と熱マネージメントの考察
1.ポリウレタン
1.1 ポリウレタンの特性
1.2 ポリウレタンは2液が反応し高分子化、同時に発泡も
2.自動車内装用ポリウレタンの応用
2.1 自動車内装材料の熱容量及び熱伝導率低減
2.1.1 小さな熱容量
2.1.2 低い熱伝導率
2.1.3 ポリウレタンの熱容量と熱伝導率は低く熱マネージメントに有利
2.2 熱伝導方程式
2.2.1 非定常熱伝導
2.2.2 内装材の昇温挙動推定
2.2.3 熱エネルギーロスの影響
3.成形可能で剛性も確保
3.1 バイプレグ
15節 グレージング用ハードコートの高硬度化技術
1.硬質化技術概要
1.1 自動車用安全ガラスの基準
1.2 硬質化技術のコンセプト
1.3 光改質の原理
1.4 高硬度化による耐摩耗性の向上効果
2.硬質化膜の耐摩耗性と硬さ
2.1 テーバー摩耗試験
2.2 ナノインデンテーション硬さ
2.3 落砂試験
3.高硬度処理の品質管理方法
16節 自動車軽量化のための植物由来樹脂の利用技術と耐衝撃性の改善
1.注目される原料 ヒマシ油
2.ポリアミド11の歴史と現状
3.自動車軽量化のためのポリアミド11の高機能化
17節 エンジニアリングプラスチック/バイオマスプラスチック系アロイ材料の設計と機械的物性の向上
1.PBT/バイオポリエチレン系ポリマーアロイ材料
1.1 ポリマーアロイによる相構造の制御
1.1.1 ポリマーの親和性
1.1.2 相構造の制御と物性の改善
1.2 材料特性
1.2.1 機械的特性
1.2.2 電気的特性
2.PBT/ポリ乳酸系ポリマーアロイ材料
2.1 ポリマーアロイ材料の設計
2.1.1 相構造制御
2.1.2 成形性から見た材料設計
2.2 材料特性
2.2.1 機械的特性・電気的特性
2.2.2 そり変形性
18節 リアクティブブレンドによるポリ乳酸の機械特性向上とその反応メカニズム
1.押出機とリアクティブプロセッシングの位置づけ
2.リアクティブプロセッシングによるポリオレフィン材料の官能化技術
3.リアクティブプロセッシングによるポリ乳酸の改質研究
3.1 末端基反応を利用したポリ乳酸ブレンド
3.2 ラジカル発生剤を利用した主鎖への化学結合直接導入によるポリ乳酸ブレンド
3.2.1 官能化法
3.2.2 動的架橋法
19節 自動車における植物由来・天然繊維強化樹脂の強度改善
1.強化繊維の種類
1.1 熱硬化性樹脂との複合
1.2熱可塑性樹脂との複合
1.2.1短繊維強化熱可塑性樹脂ペレット
1.2.2 熱可塑性樹脂との複合(長繊維:LFP)
1.2.3 直接成形
2.天然繊維強化プラスチック
2.1短繊維強化プラスチック
2.2長繊維強化プラスチック
3.天然繊維強化プラスチックの特性
3.1 ジュート含有量と強度物性
3.2 撚り方向と強度物性
3.3 スクリュ背圧と強度物性
3.4 ジュートとPP樹脂の界面
4.成形加工時の留意事項
4.1 繊維長と流動特性
4.2 水分の影響
4.3 金型への影響
4.4 繊維の分散不良
5.天然繊維強化樹脂の今後の市場拡大
20節 植物由来プラスチックの強度・破壊メカニズムの解明と評価
1.ポリアミド複合材料の準静的引張特性
2.ポリアミド複合材料のアイゾット衝撃試験結果
3.ポリアミド複合材料の衝撃引張特性
21節 自動車部品の樹脂化を実現する成形技術
1.長繊維強化樹脂(LFT)可塑化技術
1.1 従来(汎用)スクリュでの繊維折損
1.1.1 繊維折損の実態と要因
1.1.2 LFTの射出成形用スクリュに必要な機能
1.2 LFTスクリュ
1.2.1 スクリュに必要なデザイン要素
1.2.2 各種強度に及ぼす繊維長の影響
1.3 LFT成形用の射出成形機仕様
1.3.1 スクリュおよびシリンダ
1.3.2 チェックリングおよびノズル
1.3.3 シリンダヒータ
1.4 LFTスクリュのパージ残存繊維長
1.4.1 成形条件と繊維長の関係
2.D(ダイレクト)−LFT(直接混練)システム
3.高分散高混練均一可塑化技術 <MF-UBスクリュ>
4. 4軸平行射出圧縮成形技術
5. 自動車部品の樹脂化事例
5.1 自動車モジュールの適用事例
5.2 パノラマルーフでの適用事例
22節 CFRPにおける自動車車体剛性と衝撃吸収特性の向上
1.CFRP活用による車体剛性の向上
2.CFRPを活用した自動車衝撃吸収特性の向上
2-1 前面衝突のための衝撃吸収デバイス
2-2 側面衝突のための衝撃吸収デバイス
23節 輸送および水素ステーション貯蔵用高圧水素容器の要求特性および軽量化と耐久性の向上
1.水素の供給プロセス
2.各種の高圧水素貯蔵容器
3.CFRP高圧複合容器の製造方法
3.1 アルミニュウム合金(A6061)ライナの製造方法
3.2 ブラスティックライナ(PL)の製造方法
3.3 CFRP 層の製造方法
4.CFPP複合容器への要求仕様
4.1 各種の試験項目とその目的・概念
4.2 FCV搭載容器用技術基準
5.CFRP複合容器の設計上の留意点
5.1 CFRP層の設計
5.2 Type 3 ライナ用 アルミニュウム合金(A6061-T6)
5.2.1 水素脆化
5.3 Type 4 ライナ用 プラスチック(PL)
5.3.1 低熱伝導率
5.3.2 水素透過性能
5.3.3 繰返し高圧水素環境下でのPLライナの耐久性
6.今後の課題
6.1 海外の技術基準の動向
6.2 規制緩和への取組
24節 樹脂の腐食摩耗試験、評価方法
1.樹脂腐食摩耗評価方法
1.1 これまでの腐食摩耗評価方法と問題点
1.2 樹脂腐食現象の把握
2.樹脂腐食摩耗評価装置
2.1 樹脂腐食摩耗試験機の原理
2.2 樹脂腐食摩耗試験機の構造
2.3 性能評価の確認
2.4 樹脂腐食摩耗試験の結果例
2.5 樹脂腐食摩耗試験の意義
3.腐食摩耗のメカニズム解析
3.1 湿式腐食と乾式腐食
3.2 腐食・摩耗現象の局所進行
4.樹脂腐食摩耗試験機の応用例
5.可塑化部品 NPR1−EX
5.1 NPR1の開発とNPR1−EXへの進化
5.2 NPR1−EXの適用例 |