第1節 セルロース繊維/樹脂コンポジットにおけるシランカップリング剤の効果と使用法
1.環境調和型複合材料とシランカップリング剤
2.セルロース繊維表面のシランカップリング剤処理による環境調和型複合材料の補強
3.全セルロースナノ複合材料の作製と表面処理としてのシランカップリング剤効果
第2節 シランカップリング剤によるセルロースナノファイバーの疎水性処理と樹脂との複合化
1.セルロースナノファイバーとナノロッド
2.他分子のコーティング(Polymer coating)によるナノセルロース表面の改質
3.異種材料間接着用のシランカップリング剤
4.セルロースナノロッド/樹脂の接着向上のためのシランカップリング剤の添加効果例
第3節 シランカップリング剤による無機粒子の表面修飾技術
1.共縮合を用いたシリカナノ粒子表面の親水化
1.1 シリカナノ粒子の表面被膜法
1.2 結果と考察
2.共縮合を用いた塩化銀ナノ粒子表面のシリカ被膜
2.1 水相/油相の二相系被膜法
2.2 結果と考察
第4節 新しいオリゴメリックなフッ素系シランカップリング剤:
フルオロアルキル基含有ビニルトリメトキシシランオリゴマーのコンポジット化とその機能
1.フルオロアルキル基含有ビニルトリメトキシシランオリゴマーによる
超撥水・超撥油性(超両疎媒性)、
超撥水・超親油性および超親水・超撥油性改質膜の作製
2.フルオロアルキル基含有ビニルトリメトキシシランオリゴマー
/炭酸マグネシウムナノコンポジットの調製とその応用
3.フルオロアルキル基含有ビニルトリメトキシシランオリゴマー
/酸化チタンナノコンポジットの調製と表面改質剤への応用
第5節 シランカップリング剤の有機無機ハイブリッド材料への応用
1.エポキシ基含有シランカップリング剤の光カチオン重合による有機無機ハイブリッド
2.アクリル基含有シランカップリング剤の光ラジカル重合による有機無機ハイブリッド
3.光2元架橋反応によるアクリル/シリカ有機無機ハイブリッド
4.光カチオン重合によるエポキシフルオレン系有機無機ハイブリッド
第6節 シランカップリング剤によるナノ粒子表面化学修飾と分散技術
1.表面化学修飾の必要性
2.シランカップリング剤
3.シランカップリング剤を用いた表面化学修飾
4.シランカップリング剤の選択
5.シランカップリング剤のハンドリング
5.1 加水分解触媒およびpH
5.2 処理温度
5.3 撹拌速度・処理時間
5.4 種類および添加量
6.ナノコンポジットの作製
第7節 シランカップリングによるポリマー表面修飾と細胞接着制御技術
1.シランカップリング基を有する双性イオン型高分子の合成
2.シランカップリング反応を利用した基材表面への高分子修飾
3.S-PCMBxまたはTMS-PCMB修飾表面の特性。
4.S-PCMBxおよびTMS-PCMB修飾表面へのタンパク質・細胞の相互作用
第8節 シランカップリング剤によるマグネタイト粒子の表面修飾と表面疎水化
1.マグネタイトナノ粒子表面におけるシランカップリング反応とその利点
2.マグネタイトナノ粒子のシランカップリング剤による表面修飾の例
2.1 種々の溶媒中に分散性させるためのシランカップリング剤種の選択
2.2 マグネタイトナノ粒子の表面修飾における反応溶媒の選択
2.3 表面修飾によるマグネタイトの酸化抑制効果
2.4 ポリマーとの複合化ためのシランカップリング剤修飾
第9節 シランカップリングによる繊維強化プラスチックの界面制御
1.無機質材料に対する作用機構
2.有機質材料に対する作用機構
3.繊維の製造
3.1 繊維の化学組成
3.2 繊維の製造法
3.3 繊維強化プラスチックの界面特性に及ぼすシランカップリング剤濃度の影響
3.3.1 供試材料
3.3.2 繊維への表面処理方法
3.3.3 繊維引張試験
3.3.4 マイクロドロップレット試験
3.3.5 繊維表面の観察
3.3.6 繊維引張試験
3.3.7 マイクロドロップレット試験
第11節 シランカップリング処理によるアルミニウム合金/炭素繊維強化熱可塑性樹脂の強度向上
1.金属と樹脂・CFRPの異材接合方法
2.摩擦重ね接合によるアルミニウム合金とCFRTPの接合実験方法
3.実験結果および考察
3.1 シランカップリング処理によるアルミニウム合金表面の化学状態変化
3.2 摩擦重ね接合中の温度履歴および接合部組織
3.3. シランカップリング処理が接合強度に及ぼす影響
3.4. 金属と炭素繊維強化熱可塑性樹脂の接合メカニズム
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