第1節 熱力学によるエネルギー表示と熱伝導の扱い方
1.理論適用の注意点
2.熱力学
2-1 系と外界
2-2 熱力学関数
2-3 制約
2-4 比熱
3.統計力学
3-1 フォノン
3-2 制約
3-3 熱伝導率
3-4 熱伝導率向上
3-5 分子動力学法と温度
4.熱工学と伝熱工学
4-1 熱伝導方程式
4-2 制約
4-3 分散系混合物の有効熱伝導率
第2節 熱伝導材料の熱伝導率異方性及び分布の測定方法
1.スポット周期加熱放射測温法の原理
1-1 面内方向の測定(距離変化法)
1-2 厚み方向の測定(周波数変化法)
2.測定装置
2-1 装置構成
2-2 試料台
2-3 スポット周期加熱放射測温法熱拡散率測定装置「サーモウェーブアナライザTA」
3.グラファイトシートの面方向熱拡散率測定
3-1 測定試料
3-2 距離と位相の関係
3-3 試料の温度上昇の考慮と熱拡散率測定結果
4.サーマルインターフェースマテリアルの厚み方向・面内方向の熱拡散率測定と熱拡散率マッピング
4-1 測定試料
4-2 サーマルインターフェースマテリアルの厚み方向と面内方向の熱拡散率
4-3 サーマルインターフェースマテリアルの厚み方向の熱拡散率マッピング
第3節 スポット周期加熱放射測温法を用いた高熱伝導放熱シートの熱拡散率測定の現状
1.高熱伝導放熱シートの熱拡散率測定
1-1 高熱伝導放熱シートの測定用試料
1-2 スポット周期加熱放射測温法
2.高熱伝導放熱シートの熱拡散率測定の現状
第4節 熱電対による熱流体計測
1.熱電対の基礎
1-1 ゼーベック効果と熱起電力
1-2 金属素線の熱起電力と絶対熱電能
1-3 熱電回路の図解表現(Moffatの方法)
2.細線熱電対による流体温度測定における注意点
2-1 細線熱電対の応答特性の支配方程式
2-2 温度センサの応答遅れ誤差
2-3 温度センサの熱伝導誤差
2-4 温度センサに対する熱放射(輻射)の影響
第5節 フラッシュ法による熱拡散率測定
1.測定装置
2.標準試料測定
3.焼損の防止
3-1 パルス幅の調整
3-2 二層試料による測定
4.試料の大きさと組織の大きさ
第6節 厚さ方向,面内方向の熱伝導率測定
1.厚さ方向熱伝導率測定法
1-1 測定装置
1-2 測定方法
1-3 測定精度の検討
1-4 標準試験片を用いた測定精度の検証
1-5 導電性接着剤の測定
2.面内方向熱伝導率測定
2-1 従来の測定法
2-2 測定原理と特長
2-3 多層プリント基板の面内方向熱伝導率測定
2-4 多層プリント基板の面内方向熱伝導率予測式
第7節 微小単結晶を用いた熱伝導測定技術
1.熱伝導率測定からわかる物質のミクロな性質
2.各種熱伝導率測定法
3.微小単結晶の熱伝導率測定
3-1 極微センサーと極細線を用いた熱伝導率測定システム
3-2 微細加工を用いた熱伝導率測定システム
4.分子性電荷移動塩の微小単結晶による熱伝導測定
第8節 熱流計測と熱流センサーの応用
1.熱伝導特性評価における熱流計測
2.熱流センサーの応用
2-1 熱流センサーによる熱移動計測とその課題
2-2 熱流センサーの校正方法
2-3 熱流センサーによる熱流評価の例
第9節 準定常法による熱伝導率測定法
1.測定装置と測定原理
1-1 測定装置
1-2 測定原理
2.アルミニウム試験片の測定精度および測定可能時間
2-1 試験片および試験条件
2-2 各部の温度変化
2-3 測定精度および測定可能時間
3.樹脂試験片の測定精度および測定可能時間
3-1 試験片および試験条件
3-2 各部の温度変化
3-3 測定精度および測定可能時間
4.測定装置の熱時定数と測定可能時間の関係
4-1 実験結果による考察
4-2 数値解析による考察
第10節 電子材料およびデバイスの熱伝導率・熱抵抗測定技術
1.電子材料の熱伝導率測定
1-1 測定に際して注意すべき点
1-2 測定方法
1-3 測定事例
2.半導体デバイスの熱抵抗測定
2-1 過渡熱測定の概要
2-2 熱抵抗と熱容量
2-3 構造関数
2-4 測定手順
2-5 熱抵抗の測定例
第11節 SiCパッケージの応力の温度依存性評価方法
1.ラマン分光法の原理と応力評価方法
2.SiCのラマンスペクトルと応力係数
3.SiCラマンスペクトルの温度依存性
4.ラマン分光装置
5.SiCパッケージ品の応力評価
第12節 高分子の熱分析と正しいデータ解釈法
1.試料のサンプリング
1-1 試料形状
1-2 粉末状試料
1-3 シート状試料
1-4 ペレット状試料
1-5 液体試料
1-6 繊維状試料
2.試料量
3.試料容器
3-1 試料容器の材質
3-2 試料容器の形状
4.昇温速度
5.雰囲気
5-1 試料部の残留酸素濃度の影響
5-2 試料からの酸素発生の影響
5-3 雰囲気と無関係な反応
6.試料の熱履歴
6-1 ガラス転移現象への熱履歴の影響
6-2 融解現象への熱履歴の影響
7.さらに詳細な測定雰囲気条件とその影響
7-1 雰囲気の湿度の影響
7-2 自生雰囲気が試料に及ぼす影響
8 .装置較正
8-1 温度較正
8-2 標準物質
8-3 ベースライン較正
8-4 温度・エネルギーの確認および較正
第13節 示差走査熱量測定法による比熱容量測定
1.示差走査熱量測定(DSC)の原理
2.DSCによる比熱容量測定の原理
3.DSCによる高分子材料の比熱容量測定例
第14節 分散系など、複合材料におけるミクロ-マクロ熱伝導特性解析:マルチスケール逆解析法
1.解析手法
1-1 解析の概要
1-2 解析対象試料
1-3 熱拡散率テンソルの決定
1-4 局所配向方位の決定
1-5 拡散率パターンの配向方位平均化
2.解析結果と考察
2-1 スケール依存性
2-2 なぜ熱拡散率パターンの重ね合わせ?
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