1節 化学プロセスにおける各種ろ過装置・手法と目的に応じた選択
1.化学プロセスで用いられるろ過とは
2.固液分離の基礎
2.1 ろ過操作の分類
2.2 合成化学プロセスにおけるろ過操作
3.ろ過装置の選定手順
3.1 処理目的と処理物性状
3.2 装置選定までの作業フロー
4.固液分離装置の種類
4.1 ろ過装置の分類
4.2 ろ過機の紹介(*1)
4.2.1 多室型ドラムフィルタ(ブローバックフィルタ、以下BBFと略す)
4.2.2 単室型ドラムフィルタ(ヤングフィルタ、以下YFと略す)
4.2.3 水平ベルトフィルタ(水平ベルトフィルタ、以下HBFと略す)
4.2.4 単板型加圧フィルタ(ヌッチェフィルタ、以下NFと略す)
4.2.5 横型バスケット遠心ろ過機(ピーラーセントリフュージ、以下HZと略す)
5.ラボ試験
5.1 ラボ試験のタイムサイクル
5.2 ドラムフィルタのろ過サイクル
6.機種選定事例
6.1 要求条件の整理
6.2 溶剤系スラリー用の機種絞込み
6.2.1 溶剤系スラリーのラボ試験
6.2.2 溶剤系スラリー用ろ過機の機種選定
6.3 水系スラリー用の機種絞込み
6.3.1 水系スラリーのラボ試験
6.3.2 水系スラリー用の機種選定
6.4 機種選定結果のまとめ
2節 ろ過速度の測定によるケークろ過操作の設計
1.ろ過のメカニズム
1.1 定圧ろ過,定速ろ過,変圧変速ろ過
1.2 助剤ろ過
2.Ruthのろ過理論
2.1定圧ろ過
2.2定速ろ過
2.3変圧変速ろ過
3節 膜のろ過・分離特性の評価
1.膜分離の基礎について
1.1 分離膜の種類と膜分離プロセス
1.2 デッドエンドろ過とクロスフローろ過
2.膜性能の評価方法
2.1 直接観察法およびガス吸着法による膜細孔径の推定
2.2 バブルポイント法による膜細孔径の推定と膜の完全性評価
2.3 膜の分画分子量と膜細孔径の推定
2.4 バクテリアチャレンジテストによる膜分離能の評価
2.5 純水透過試験による膜物性の推定
3.工業規格からみた膜分離能の評価方法と評価法の実際
3.1 初期流量の試験方法
3.2 バブルポイント試験
3.3 細菌捕捉性能試験
4節 精密ろ過膜(MF)の条件検討と最適化
1.粒子径と孔径
2.ろ過と精密膜ろ過
3.精密ろ過膜の外見タイプと種類
4.精密ろ過膜の孔径表示
5.精密ろ過膜の通水方法
6.ろ過性能の検討条件
7.ニュークリポアメンブレンの特徴
7.1 製造工程
7.2 ニュークリポアメンブレンの特性
8.スケールアップについて
9.粒子径を揃える用途
10.除菌する用途
11.膜による除菌の問題点
12.ろ過滅菌操作
13.ろ過滅菌と無菌性の保障
14.ろ過滅菌用膜使用時の留意点
15.膜試験方法
15.1 完全性試験
15.2 バブルポイントテスト
15.3 エアリークチェック
16.洗浄法と殺菌法
17.UF膜
18.発熱性物質の分離
19.膜ろ過による発熱性物質除去用途
20.製薬用水のベントフィルター用途
5節 限外ろ過(UF)法の条件検討と最適化
1.UF膜と膜モジュール
1.1 UF膜の種類と特徴
1.2 膜モジュール
2.UF膜の分離性能 ―分画分子量―
3.UFのろ過モデル ―濃度分極モデル、ゲル分極モデル―
3.1 限界流束
3.2 濃度分極モデル、ゲル分極モデル
3.3 ゲル分極モデルによる透過流束の解析
4.UFのプロセス
6節 ナノろ過(NF)法の条件検討と最適化
1.NF処理に影響を与える因子
2.NF処理検討における課題
3.NF処理における透過流束の理論的解析法
3.1 ホエイとは
3.2 透過流束の理論的解析の手順
3.3 ホエイ液のNF処理実験
3.3.1 実験装置およびNF膜
3.3.2 水透過係数の測定
3.3.3 ホエイ液のNF処理実験による実験値測定
3.4 ホエイの特性値を求めるための理論的解析
3.4.1 任意のNF処理状態における透過流束
3.4.2 NF処理進行に伴う経時的な透過流束変化の予測
4.構築した透過流束の理論的解析法の汎用性
7節 逆浸透法(RO)の条件検討と最適化
1.RO膜及び膜モジュール
1.1 RO膜のろ過原理
1.2 RO膜及び膜モジュールの種類と特徴
2.RO膜の理論
2.1 浸透圧
2.2 膜透過現象の解析モデル
2.3 性能の操作条件
3.RO膜のシステム
3.1 膜モジュール配列
3.2 前処理
3.3 ファウリングと劣化
3.4 システム設計と最適化
8節 正浸透膜法(FO)における基礎物性の測定と条件検討
1.膜の基礎性能評価
1.1 活性層の評価
1.1.1 水の透過性能
1.1.2 外部濃度分極
1.1.3 塩の阻止性能
1.2 支持層の評価
1.2.1 内部濃度分極
1.2.2 構造パラメーターS
2.駆動溶液の性能評価
2.1 浸透圧
2.2 拡散係数
3.実験的評価
3.1 膜性能評価
3.1.1 RO試験
3.1.2 FO試験
3.2 駆動溶液の評価
3.2.1 浸透圧測定
3.2.2 ビリアル係数の算出
3.3 異なる分子量のDSを用いたFO性能評価
3.3.1 ポリエチレングリコールをDSに用いたFO試験
3.3.2 ビリアル係数を考慮した新規透水式の導出
3.3.3 解析方法と試験結果
9節 メンブレンリアクターによる反応・分離工程の一体化と効率向上
1.脱水素反応用の多管式メンブレンリアクター
1.1 水素分離と膜素材
1.2 多管式膜反応器の試作
1.3 反応器のCFDを利用したモデル化と解析
1.3.1 空気恒温槽内に置いた場合の解析と改善策
1.3.2 テープヒータ加熱の場合(加熱法の改善策)
10節 分離膜における膜ファウリングの可視化および防止策の開発
1.膜ファウリングの観察手法
1.1 既存の膜ファウリング観察手法
1.2 固体三次元励起蛍光スペクトル(SPF-EEM)分析
2.実験方法
2.1 実験に用いた原水と有機物の分画
2.2 LPF-EEMとSPF-EEM分析
2.3 ベンチスケールの膜ろ過実験
2.4 SPF-EEMによる膜表面のIn-situ観察
3.実験結果と考察
3.1 有機物成分のLPF-EEMとSPF-EEM特性
3.2 SPF-EEMによるファウリング物質のIn-situ連続観察
11節 水処理プロセスへの膜分離技術の適用事例とファウリング対策
1.膜の種類と特徴
1.1 RO膜・NF膜
1.2 UF膜・RO膜
1.3 脱気膜
2.膜を用いた水処理システムの事例
2.1 浄水処理
2.2 超純水製造システム
2.3 海水淡水化処理
2.4 排水回収処理プロセス
2.5 膜式活性汚泥法
3.膜のファウリング対策
3.1 スライム抑制剤によるROの安定運転
3.2 MBRでの膜汚染防止運転
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