食品 包装 書籍
 
No.2063
生分解,バイオマスプラスチックの開発と応用
押出成形の条件設定とトラブル対策

★ 食品のロングライフ化、鮮度維持、電子レンジ調理に向けた容器包装開発の先行事例!

食品容器包装の新しいニーズ、規制とその対応

-中食市場向け容器包装/食品接触材料の規制適合/海洋プラごみ問題への対応 -

発 刊 : 2020年9月30日  体 裁 : A4判 491頁   定 価:88,000円(税込)  ISBN:978-4-86104-803-6

※書籍絶版 オンデマンド版 44,000円(税込)  (上製本ではありません)  ISBN:978-4-86798-020-0


 
■試読を希望される場合は下記からお申し込みください
 
■ 本書のポイント

各国規制の詳細とその対応実務
・欧州、米国、中国、日本における食品接触容器・包装材料の規制と試験
・日本のポジティブリスト制度導入と求められる管理と試験
・フードコンタクトマテリアルからのモノマー、添加剤の溶出試験 非意図的添加物質のリスク評価
・紙製容器包装に対する世界各国の法規制

新しい食品包材、パッケージの開発事例
・青果物の生理現象、鮮度劣化メカニズム  鮮度保持包材の通気性制御と透明性の両立
・電子レンジ対応包材の加熱ムラ抑制、蒸気抜きの工夫
・酒類、飲料の鮮度、風味維持に向けたボトル容器へのバリア性向上、低吸着性付与
・レトルト殺菌や屈曲によるバリア性低下抑制、チルド環境下でのシール性向上

食品容器包装の環境対応
・生分解、バイオマスプラスチックを用いた食品容器包装の開発と採用例
・容器包装の薄肉化によるプラスチック使用量の削減、紙への転換
・水性、UV硬化型食品包装用インキの開発と規格適合例 、粘着ラベルの環境対応
・食品メーカーにおける環境対応の取り組み、包材への要求特性

 

■ 執筆者(敬称略) 

ユニチカ(株) 二科昌文 (一財)日本食品分析センター 中西徹
(公財)東洋食品研究所 井上竜一 ハニカム・テクノリサーチ(株) 中川理緒
東洋インキ(株) 沖野雄一 キユーピー(株) 長野学
加藤包装技術事務所 加藤武男 王子タック(株) 塚田力
(株)ベルグリーンワイズ 河井兼次 GTRテック(株) 辻井弘次
フタムラ化学(株) 花市岳 キリン(株) 田中いくみ
北村化学産業(株) 和知淳一 山形大学 東原知哉
ダウ・ケミカル日本(株) 宮下真一 (株)明治 東俊二
大和製罐(株) 橋本香奈 藤井包装技術事務所 藤井均
味の素トレーディング(株) 金子晴海 東洋製罐(株) 藤田江里子
アジレント・テクノロジー(株) 郡明雄 東レフィルム加工(株) 徳田浩忠
サムコ(株) 古田真浩 (株)コバヤシ 縄祐司
キョーラク(株) 江口鉄明 東京農業大学 馬場正
住友ベークライト(株) 溝添孝陽 三井化学東セロ(株) 武石一路
(株)クラレ 黒崎一裕 (株)J−オイルミルズ 福山能史
大倉工業(株) 阪内邦夫 (株)ADEKA 福田佳緒里
大日本印刷(株) 山口幸伸 (株)メイワパックス 平田達也
住本技術士事務所 住本充弘 東京大学 平尾雅彦
東洋紡(株) 春田雅幸 カルビー(株) 澤田遍範
大日本印刷(株) 柴田あゆみ 東京大学 牧野義雄
SGSジャパン(株) 松下栄美子 (株)SNT 堀田芳生
日本テトラパック(株) 松田幸 アサヒ飲料(株) 本多隆一
凸版印刷(株) 松本博 出光ユニテック(株) 麻生知里
花王(株) 森山伸二 ポリプラスチックス(株) 門間智宏
日本ポリエチレン(株) 神谷達之 サッポロビール(株) 門奈哲也
東洋紡(株) 清水敏之 野田治郎技術士事務所 野田治郎
西包装專士事務所 西秀樹 (地独)北海道立総合研究機構 野田智昭
サムズパッケージング研究所 太田進 クロムソードジャパン(株) 鈴木政明
ユーロフィンフードアンドプロダクトテスティング(株) 吉竹政子 (国研)農業・食品産業技術総合研究機構 北澤裕明

■ 目  次

第1章 食品包装を取り巻く市場の変化、新たなニーズ

第2章 食品包装材料の規制動向、求められる試験

第3章 食品容器・包装材の環境対応

第4章 紙、その他の環境負荷低減材料の開発とその容器、包装への応用

第5章 鮮度保持包材、容器・包装の設計と性能評価

第6章 レトルト、テイクアウト食品に向けた容器・包装材の設計と性能評価

第7章 食品容器・包装のユーザビリティ向上

第8章 食品容器・包装用インキ、接着剤の設計と規制・環境対応

第9章 食品、飲料品メーカーによる食品・飲料容器包装の開発、採用例

◇第1章 食品包装を取り巻く市場の変化、新たなニーズ◇

1節 最近の食品容器包装の開発事例と今後求められる食品包装
1.食品包装設計の基本−食品包装に求められる役割と機能−
2.品質保持
 2.1 生物的変質を防止する包装技術
 2.2 化学的変質を防止する包装技術
 2.3 物理的変質を防止する包装技術
3.ユニバーサルデザイン
 3.1 高齢者に配慮した食品包装とUD
 3.2 製造物責任とUD
 3.3 進化するUD包装の事例
4.環境対応
 4.1 包装における環境対応
 4.2 環境対応の考え方
 4.3 環境対応包装の事例
5.安全安心
 5.1 包装の安全・衛生性
 5.2 包装の品質管理
6.今後求められる食品包装
 6.1 食品ロス削減のための食品包装
 6.2 さらにおいしく
 6.3 さらに便利に

2節 食品パッケージに求められるSDGs対応
1.パラダイムシフト
2.SDGsの目標と食品パッケージ
3.世界のプラスチック再生の動き
4.プラスチック包装材料の再生再利用
5.包材の生産方式の変化
6.SDGs対応の包装設計事例

3節 プラスチック排出抑制、リサイクルの動きと求められる容器包装
1.国内のプラスチックの資源循環へのアプローチ
 1.1 政府のプラスチック資源循環戦略
 1.2 クリーン・オーシャン・マテリアル・アライアンス(略称CLOMA)
2.プラスチックの使用量削減(リデュース)と再利用(リユース)
 2.1 軽量化:硬質ボトルからフィルム容器化
 2.2 使用量削減:リユースショッピング
 2.3 使用量削減:RFIDチップやQRコードを装着したリユースカップ
3.マテリアルリサイクル率の向上
 3.1 リサイクルしやすい製品の開発・普及
 3.2 使用済み製品の回収・分離
4.ケミカルリサイクルの技術の開発・社会実装
 4.1 プラスチック廃棄物を再生原料へ
 4.2 プラスチック廃棄物のガス化
5.生分解性プラスチックの開発・利用
 5.1 海洋環境での生分解性樹脂 PHBH
 5.2 コンポスト環境での生分解性樹脂 BioPBS
6.紙・セルロース素材の開発・利用
 6.1 プラスチック⇒紙製包材
 6.2 紙カップのリサイクル対応化
7.化石由来⇒植物由来
 7.1 100%植物由来のPETボトルの開発と100%再利用可能な循環型PETボトルのリサイクル
 7.2 100%植物由来のPEFボトル

4節 食品用軟包装パッケージの薄肉化とモノマテリアルに向けた取り組み
1.プラスチック製包装材を取り巻く国内外の状況
 1.1 環境問題とプラスチックの国際的な動き
 1.2 環境問題とプラスチックの日本国内の動き
2.環境問題対応の基本となる3R
 2.1 食品包装用プラスチックの特徴
 2.2 食品包装用プラスチックの3R
3.食品向け軟包装における取り組み事例
 3.1 薄肉化検討
 3.2 モノマテリアル検討

5節 食品容器包装の統合ライフサイクル設計
1.持続可能な開発から要求される容器包装
2.ライフサイクル設計
 2.1 容器包装のライフサイクル設計
 2.2 製品ライフサイクル
 2.3 機能と製品ライフサイクルの評価指標
3.可視化による設計効果の把握
 3.1 製品ライフサイクルの構成要素の特定
 3.2 可視化のための構成要素間の影響関係の特定
 3.3 ツール1: Life Cycle Association Matrix
 3.4 ツール2: Function Network Diagram
 3.5 可視化とツールの意義
 3.6 設計フローにおけるツールの使用方法

6節 乳製品で求められる容器包装開発
1.アクセシブルデザインに対応した牛乳紙容器
 1.1 乳業における飲料容器の形態
 1.2 牛乳容器の開封性
 1.3 アクセシブルデザイン(AD)
2.法的要求事項に対応した乳製品容器
 2.1 改正食品衛生法の要求事項
 2.2 乳製品の容器包装と法規制
3.外部環境変化に対応した粉ミルク容器
 3.1 人口動態変化
 3.2 粉ミルクの形態の変遷
4.環境配慮に対応した容器開発
 4.1 循環経済(サーキュラーエコノミー)への対応
 4.2 乳製品包装と環境配慮

 

◇第2章 食品包装材料の規制動向、求められる試験◇
1節 日本並びに米国、EUの食品包装材料に係る規制
1.日本の食品用容器包装規制の最新動向
 1.1 食品衛生法
 1.2 器具・容器包装の規格基準(告示・省令)
 1.3 新規物質申請制度
2.米国の食品用容器包装規制の最新動向
 2.1 米国の認可制度
 2.2 間接食品添加物の連邦規則集
 2.3 食品接触物質上市前届出制度(FCN 制度)
3.欧州の食品用容器包装規制の最新動向
 3.1 総括的規則
 3.2 食品に接触することを意図するプラスチック材料及び物品の欧州規則
 3.3 新規物質申請

2節 食品用器具・容器包装におけるポジティブリスト制度の導入と求められる対応
1.食品衛生法による規制
2.ネガティブリスト制度
3.食品衛生法の改正とポジティブリスト制度の導入
4.ポジティブリスト制度の運用
5.経過措置


3節 紙製容器包装における各国の食品包装規制と企業の留意点
1.食品包装材の種類と使用割合
2.日本の紙製容器包装の規制と業界自主基準の現
3.欧州(EU)の紙製容器包装の規制
 3.1 食品接触材料
 3.2 再生セルロースに関するEC指令 2007/42/EC
 3.3 ドイツの規制
4.米国の紙製容器包装の規制
5.その他の国の規制
6.まとめと企業の留意点

4節 欧州,米国,日本で求められる食品接触容器・包装材料の規制対応試験
1.欧州の規制内容
2.米国の規制内容
3.日本の規制


5節 欧州食品接触材料規制の概要と求められる試験、適合宣言書作成
1.欧州の食品接触材料規制の体系と内容
2.枠組み規則Regulation (EC) No 1935/2004
 2.1 枠組み規則の目的
 2.2 食品接触材料及び成形品とは
 2.3 一般的要求事項
 2.4 材料及び成形品のグループに関する特別法令
 2.5 適合宣言
 2.6 その他
3.プラスチック施行規則Regulation (EU) No 10/2011
 3.1 概要
 3.2 対象となる材料及び成形品
 3.3 上市の適合条件
 3.4 認可物質
 3.5 移行量制限の標準モデル
 3.6 一般的要求事項及び移行量制限
 3.7 移行量試験
 3.8 移行試験結果の表現
 3.9 Union list に含まれない物質の評価
4.サプライチェーンの情報伝達と適合宣言
 4.1 サプライチェーンの情報伝達
 4.2 適合宣言書の作成
 4.3 プラスチック施行規則における適合宣言書

6節 中国における食品接触材料規制
1.中国での食品安全について
2.食品安全国家標準の概要
 2.1 食品安全国家標準の体系
 2.2 制限要件の設定
 2.3 共通規則:GB4806.1-2016
 2.4 添加剤規則:GB9685-2016
 2.5 原料・製品規則:GB4806シリーズ
3.関連試験
 3.1 GB改正による制限要件変更の影響
 3.2 制限要件に係る試験
 3.3 移行試験
4.新品種及び使用範囲拡大の申請手続き
 4.1 申請手続きを要する場合
 4.2 必要な資料
 4.3 申請の流れ
5.適合性声明に係る業界指針
 5.1 サプライチェーンの責任
 5.2 DoCの記載内容
6.通関対応
 6.1 製品登録(備案)
 6.2 製品検査の条件
7.日本企業の取るべき対応
 7.1 中国輸入者への対応
 7.2 使用条件の設定
 7.3 通関などの対応


7節 食品容器・包装における溶出試験
1.合成樹脂のリスク評価手順の概要
 1.1 情報収集及び有害物質の選出
2.抽出条件の検討
 2.1 食品疑似溶媒
 2.2 様々な機器分析とその抽出法
 2.3 抽出手順と分析機器の使い分け
 2.4 GC/MSの代表的なサンプル前処理法溶媒抽出法
 2.5 ヘッドスペース法
 2.6 LC/MS代表的なサンプル前処理法溶媒抽出法
3.ターゲット分析とノンターゲット分析
 3.1 GC/MSによる分析
 3.2 LC/MSによる分析
4.E&L用クロマトグラムシミュレーションソフトウエアの利用
 4.1 保持時間から構造式をシミュレーション(ソフトウエア;OffLine)
 4.2 最適カラムと溶媒の選択
 4.3 熱可塑性樹脂用ライブラリー例
 

◇第3章 食品容器・包装材の環境対応◇

1節 環境にやさしいプラスチック材料の開発とその包装材料への応用
1.背景
2.食品包装における「環境にやさしい」とは?
3.環境への負荷の定量化
4.環境にやさしいプラスチック材料、包装用材料
 4.1 植物由来プラスチックフィルム
 4.2 リサイクルプラスチック材料からなるフィルム
 4.3 減容化対応包装材料
 4.4 工程省略対応包装材料
 4.5 消費期限延長/に寄与するフィルム


2節 プラスチックのサーキュラーエコノミーの実現に向けたダウのサステナブル戦略
1.リサイクル性を改善したパッケージの設計について
 1.1 オールポリエチレン(PE)パウチ
 1.2 テンターフレーム二軸延伸ポリエチレン(TF-BOPE)フィルム
 1.3 一軸延伸(MDO)/インフレPEフィルム/キャストPEフィルム
 1.4 RETAINTM 相溶化材
2.マテリアルリサイクルとアプリケーション開発について
3.ケミカルリサイクルについて
4.再生可能原料について


3節 SDGsの達成に向けた食品包装開発の取り組み
    -「GREEN PACKAGING」が提供する価値-
1.SDGsの概要
2.企業とSDGs
3.DNPの包装事業の取り組み
4.パッケージからできる環境配慮「DNP環境配慮パッケージシリーズGREEN PACKAGING」
5.いますぐできる環境配慮 「DNP植物由来包材 バイオマテック」
6.リサイクル可能なパッケージ 「DNPモノマテリアル包材」
7.エコシステムの構築

 

◇第4章 食品容器・包装材のバリア性、耐熱性向上◇

1節 EVOH樹脂のガスバリア性能とその多層化、食品包装材への応用
1.バリア材料と包装設計
 1.1 各種プラスチックとバリア性
 1.2 最適包装設計
2.バリア性の理論
 2.1 ガス透過理論
 2.2 溶解度パラメータ(SP値)
 2.3 ポリマー構造
 2.4 温度の影響
 2.5 湿度の影響
 2.6 多層構造体のガス透過速度
3.バリア材料の貢献事例
 3.1 包装による食品ロス削減、その他要望への貢献
 3.2 缶・ビンのプラスチック化
 3.3 穀物保存袋
4.バリア材EVOHの成形加工と開発事例
 4.1 EVOH「エバール(R)」の成形加工
 4.2 「エバール(R)」SPシリーズ
 4.3 「エバール(R)」APシリーズ

2節 ポリアセタール樹脂の特徴と食品および飲料水接触用途への応用
1.ポリアセタール樹脂の特徴
2.ポリアセタール樹脂の用途例(自動車、電機・電子等、各種工業分野)
3.ポリアセタール樹脂の食品および飲料水接触用途への応用
4.ジュラコン?POM 食品および飲料水接触用途規制適合グレード


3節 アクティブバリア容器の開発事例
1.酸素バリアの需要性とバリア機能の分類
 1.1 食品における酸素の影響
 1.2 パッシブバリアとアクティブバリアの違い
2.プラスチック材料のバリア性能
 2.1 プラスチック材料の酸素透過度
 2.2 プラスチック材料の水蒸気透過度
 2.3 プラスチック材料における酸素透過度の湿度依存性
3.プラスチック容器のバリア性能
 3.1 酸素バリア多層容器
 3.2 酸素バリア多層容器おける湿度の影響
 3.3 レトルト殺菌が酸素透過に及ぼす影響
 3.4 ウォーターショックによる酸素バリア性の低下
4.アクティブバリア材の用途と分類
5.アクティブバリア容器の開発事例
 5.1 酸素吸収タイプ
 5.2 吸湿タイプ


4節 食品包装用イージーピールフィルム(防曇タイプ)の開発
1.イージーピールフィルムの要求品質
2.イージーピールフィルムの種類
 2.1 凝集剥離タイプ
 2.2 界面剥離タイプ
 2.3 層間剥離タイプ
3.イージーピールフィルムの需要と用途
4.防曇タイプの開発
 4.1 凝集剥離タイプへの防曇付与
 4.2 界面剥離タイプへの防曇付与


5節 バリアシュリンクフィルムによる食品の賞味期限延長
1.MAPシステムとは
2.MAP形態
 2.1 オーバーラップ包装
 2.2 Lid包装
3.バリアシュリンクフィルムとは
 3.1 物性
 3.2 防曇性
4.バリアシュリンクフィルムの製膜装置


6節 PET系シュリンクフィルムの物性制御と応用展開
    〜環境対応PETシュリンクフィルム〜
1.実験方法
 1.1 実験原料
 1.2 実験装置
 1.3 実験条件
 1.4 測定方法
2.結果
 2.1 横(TD)一軸延伸での結果
 2.2 横(TD)-縦(MD)の二軸延伸での結果
3.考察
 3.1 延伸倍率と収縮率
 3.2 延伸倍率と厚み斑


7節 低吸着液体紙容器の低吸着性向上、酒類・飲料の風味保持
1.開発の経緯
2.「DNP低吸着包材(液体紙容器)」の特長
3.低吸着性評価
 3.1 評価方法に関して
 3.2 吸着性能(機器分析による評価)
 3.3 官能評価
4.物理的強度特性評価
 4.1 シール強度特性評価
 4.2 落下試験評価
5.今後の展望

8節 DLC薄膜のコーティング技術とPETボトルへのガスバリア加工
1.DLCについて
2.DLCの成膜手法と、PETボトルへのコーティングに用いられるプラズマCVD法
3.カソードCVD法により得られるDLCの成膜特性とPET樹脂へのDLCコーティングの実例

 

◇第5章 鮮度保持包材、容器・包装の設計と性能評価◇

1節 青果物の収穫後生理、品質変化と要求される包装技法
1.収穫後生理
 1.1 収穫後鮮度低下の機作
 1.2 呼吸
 1.3 クライマクテリックライズ
 1.4 蒸散
2.品質変化
 2.1 青果物の品質とは
 2.2 目減り・萎凋
 2.3 外観色
 2.4 L-アスコルビン酸
 2.5 軟化
 2.6 細胞膜劣化
3.青果物の収穫後生理、品質変化と包装技術の関わり
 3.1 鮮度保持包装資材の特殊性
 3.2 萎凋抑制用包装資材
 3.3 気体組成制御

2節 青果物の貯蔵・保存ニーズとそれに応える包装技術
1.青果物の新たな「貯蔵・保存ニーズ」の誕生
 1.1 農産物輸出への対応
 1.2 機能性青果物の貯蔵ニーズ
 1.3 加工・業務用青果物の安定供給
 1.4 カット野菜、カットフルーツの消費期限の延長
2.貯蔵・保存ニーズに応える最新のポストハーベスト・テクノロジー
 2.1 低温障害軽減技術とエチレン感受性低下技術
 2.2 温度制御精度の高い冷蔵庫と多様なフィルムの組み合わせ
 2.3 ガス組成の強制的制
御による鮮度保持

3節 MA包装による青果物の鮮度保持の仕組みとその開発事例
1.MA包装について
2.青果物用鮮度保持フィルムP-プラスについて
3.P-プラスの鮮度保持事例について
4.「結露防止フィルム」の開発について
5.輸出の事例について
6.「防カビフィルム」の開発について

4節 無孔通気性フィルムによる鮮度保持包材の開発事例
1.無孔通気の原理
2.無孔通気性フィルムの機能
3.青果物に対する鮮度保持包装(例:ブロッコリー)
4.加工食品に対する鮮度保持包装(例:切り餅)

5節 美味しさにこだわった鮮度保持包材の開発事例
1.美味しさへのこだわり
2.美味しさとは何か

6節 開封後も鮮度を保つ性能を有する抗酸化容器の開発事例
1.ハクリボトルとは
2.ハクリボトル構成
 2.1 二重容器
 2.2 外気導入弁
 2.3 逆止弁キャップ
3.ハクリボトルの性能
 3.1 鮮度保持機能、評価方法、結果
 3.2 バリア性
 3.3 過酸化物価
 3.4 衛生性
4.今後の展開について

7節 ハイドロゲルを利用した国産オウトウ用鮮度保持パッケージの開発
1.オウトウ用鮮度保持パッケージの設計
2.2019年度山形県産オウトウの小口輸送試験
3.ハイドロゲル材料の新設計

8節 北海道におけるMAフィルムを用いた青果物輸送の試み
1.ブロッコリー
 1.1 ブロッコリーの流通の現状について
 1.2 保管庫内における蔵置モデル試験
 1.3 流通実証試験
 1.4 経済性評価
2.グリーンアスパラガス
 2.1 グリーンアスパラガスの流通の現状について
 2.2 保管庫内における蔵置モデル試験
 2.3 流通実証試験
 2.4 経済評価および実証試験のまとめ
3.スイートコーン
 3.1 スイートコーンの流通の現状について
 3.2 保管庫内における蔵置モデル試験
 3.3 流通実証試験
 3.4 経済評価および実証試験のまとめ
4.MAフィルムによる流通に当たっての留意点

9節 青果物包装の緩衝性向上と鮮度、香りの保持
1.昨今における鮮度保持
 1.1 エチレンとME−FRESH
2.ME−FRESH採用事例
 2.1 LDPE袋でのリンゴ保存
 2.2 りんごPSPパックへの展開
3.フレグランスパック
 3.1 フレグランスパックとは
 3.2 フレグランスパックの発展

10節 青果物の損傷を防止するための包装設計
1.損傷の発生要因
2.損傷防止包装設計のための理論
 2.1 振動対策
 2.2 S-N曲線理論
 2.3 衝撃対策
 2.4 損傷限界曲線(DBC)理論
3.振動・衝撃計測と再現
 3.1 輸送環境の計測
 3.2 振動
 3.3 衝撃
4.損傷防止のための包装設計事例
 4.1 宙吊りタイプ
 4.2 低接触タイプ
 4.3 その他の包装設計事例

 

◇第6章 レトルト、テイクアウト食品に向けた容器・包装材の設計と性能評価◇

1節 電子レンジ対応食品・パウチの開発における問題とその解決のヒント
1.電子レンジ対応パウチ・食品の開発時に知っておきたいこと
 1.1 電子レンジの加熱原理を理解する
 1.2 素材やその状態によってマイクロ波吸収率が変わる
 1.3 湯煎加熱とマイクロ波加熱の大きな違いを理解する
 1.4 電子レンジの個体差を知っておく
 1.5 加熱終了時間の設定基準
2.電子レンジ対応パウチ・食品で起こる問題
 2.1 レンジアップ時の破裂
 2.2 レンジアップ時の焦げ付き
 2.3 突沸の発生
 2.4 加熱不足

2節 高温高圧調理ができる電子レンジ対応包装の開発と物性、応用例、新展開
1.電子レンジ対応パウチについて
 1.1 電子レンジ対応パウチの目的
 1.2 電子レンジ対応パウチの主な構造
2.世代型電子レンジ対応パウチについて
 2.1 電子レンジ対応パウチの最新モデル
 2.2 RPSと従来品との比較
3.RPSの効果
 3.1 加熱ムラの軽減
 3.2 生産コストダウン
 3.3 急速加熱調理による冷凍食材の仕上がり向上
4.RPSの採用事例
 4.1 魚関連
 4.2 食肉関連
 4.3 蒸し物
 4.4 その他

3節 耐熱PSPシートによる樹脂使用量の削減と電子レンジ対応、賞味期限延長
1.耐熱PSPシート使用のトレーについて
 1.1 レンジアップが可能である
 1.2 耐油性を持ち合わせている
 1.3 冷凍流通・冷凍保存
2.樹脂使用量の削減について
3.賞味期限延長について

4節 食品包装用ナイロンフィルムの近況およびバリアナイロンフィルムのボイル・レトルト食品への応用
1.ナイロンフィルム使用量の変遷
2.バリアナイロンフィルム
 2.1 PVDCコートフィルム
 2.2 複層系バリアナイロンフィルム
 2.3 ハイバリアフィルム

5節 電子レンジ対応食品パッケージの開発と応用
1.気抜き(蒸らし効果)機構付きのジッパーテープの開発
 1.1 弊社のジッパーテープ「プラロックTM」の基本構造
 1.2 蒸気抜き(蒸らし効果)機構付きのジッパーテープについて
 1.3 ジッパー付き自動通蒸機能付きパウチの開発〜嵌合部について〜
 1.4 ジッパー付き自動通蒸機能付きパウチの開発〜蒸気抜き部について〜
 1.5 これからの開発動向について
2.自動通蒸機能付きパッケージの紹介
 2.1 自動通蒸機能付きパッケージについて
 2.2 「マジックトップ」の特徴
 2.3 トレー形態の自動通蒸機能付きパッケージの開発
 2.4 これからの開発動向について

6節 レトルト対応紙製容器の特徴とその可能性
1.内容物の品質、使い勝手の良さ、持続可能性
2.オペレーションの簡素化、効率化のニーズにマッチした次世代の統合型装置
3.パッケージ・デザインの未来
4.テスト工場
5.日本市場の今後の見通し

7節 耐熱性ゲルを用いた常温向け軟化食品に適した容器の検討
1.ゲルの剥離抑制法の検討
2.落下試験による評価
 2.1 凹凸のピッチとゲルの剥離抑制効果
 2.2 容器強度とゲルの剥離抑制効果
3.実輸送試験による評価


8節 冷凍食品包材のガスバリア性評価
1.酸素透過の測定方法
2.測定装置
 2.1 装置の仕様
 2.2 セルについて
 2.3 測定データー

 

◇第7章 食品容器・包装のユーザビリティ向上◇

1節 易カットポリエチレンフィルムの特徴と食品パッケージへの応用
1.KIRE-POLYTMレジンの基本グレードとフィルム構成
2.食品パッケージ向けKIRE-POLYTMフィルムの紹介
 2.1 米袋
 2.2 液体パッケージ
 2.3 菓子個包装
 2.4 低温流通パウチ包装
 2.5 共押出バリアパッケージ
 2.6 その他食品パッケージへの適用
3.KPレジンのリサイクル適性

2節 包装設計における密封性と易開封性の両立
1.易開封性が求められる背景
2.包装設計の基本
3.軟包装の易開封
 3.1 軟包装の易開封の包装設計
 3.2 軟包装の易引裂き開封
4.プラスチック成形容器の易開封
 4.1 プラスチック成形容器の易開封の考え方
 4.2 プラスチック成形容器のイージーピール

3節 超撥水、撥油コーティング技術とその食品包装への応用例
1.液体食品を弾かせる基礎原理
2.液体食品について知る
3.固体表面の性格を変える
4.食品付着抑制技術に用いられる超撥水・撥油表面の特性
 4.1 表面形状の接触角への寄与
 4.2 表面形状の転落角への寄与
5.撥油コーティングの実際の効果

4節 デジタル技術を活用した流通の可視化・偽造防止とパッケージ
1.印刷技術による偽造防止
 1.1 加飾技術の活用
 1.2 製版技術・特殊インキの活用
 1.3 ICTを使った真贋判定と流通の可視化
2.真贋判定と流通の可視化を実現するRFID
 2.1 RFID(ICタグ)と日本酒流通可視化プロジェクト
3.ユニークQRコードによる履歴管理
4.人工物メトリクス

 

◇第8章 食品包装・容器用インキ、接着剤の設計と規制・環境対応◇
1節 水性インクジェットインキによる環境負荷低減と食品包装への展開
1.インクの濡れ性を制御
2.インクの液滴サイズを小さくする
3.フィルム上にインクが着弾した際、瞬時にインクが濡れ広がるようにする

2節 食品包材用UV硬化型インキの設計、特徴と規制対応
1.食品包材・主な国内外の規制の概要
 1.1 日本国内の食品に関する安全基準
 1.2 国外規制として重視される「欧州規制」「スイス条例」「FDA」
 1.3 印刷インキ工業連合会として取り決める「一次包装」「二次包装」の区分
2.食品パッケージはなぜ油性印刷ではなくUV印刷なのか
 2.1 1990年代頃から突如無くなった「古新聞の簡易包装」
 2.2 一般消費者の食品への「安全性」意識と「マイグレーション」意識の差異
 2.3 パッケージの強度と印刷物(インキ被膜)としての安定性
3.食品包材用UV硬化型インキの設計
 3.1 過去に発生した原材料移行事例
 3.2 スイス条例を基礎とした飲料パッケージメーカー規制に合致するインキの開発
 3.3 トレードオフとなる性能を維持するためのノウハウ
4.今後の食品包材とパッケージ考察
 4.1 日本国としての海外へのアピール
 4.2 食品メーカー側の販売促進要素(主に二次包装)

3節 反応性乳化剤の特性とその食品分野への展開
1.反応性界面活性剤「アデカリアソープシリーズ」
2.食品接触材料への展開

4節 環境対応素材を応用した粘着ラベルの設計
1.粘着ラベルの環境対応
 1.1 これまでの取組み
 1.2 脱プラスチックとしての現在の取組み
2.各種環境対応粘着ラベル
 2.1 生分解性フィルム粘着ラベル
 2.2 再生樹脂フィルム粘着ラベル
 2.3 リサイクルを支援する粘着ラベル(回収容器用粘着ラベル)
 2.4 バイオマス粘着ラベル
 2.5 紙への回帰製品

 

◇第9章 食品、飲料品メーカーによる食品・飲料容器包装の開発、採用例◇

 

1節 食品包装における環境課題への取り組み
1.包装材料が環境に与える影響
2.環境負荷を低減する包装材料とデザイン
 2.1 使用する包装材料の削減
 2.2 リサイクルを可能にする包装材料
 2.3 環境負荷を低減する包装材料

2節 飲料容器包装における環境負荷低減に向けた取り組み
1.植物由来原料を使用した資材の展開
 1.1 オールバイオマス素材の「三ツ矢サイダーPET1.5L」の展開概要
 1.2 ラベルの高バイオマス化の追求
 1.3 バイオマスインキの選定
 1.4 ライスインキ印刷PLAロールラベル化の検討
2.PETボトル用樹脂キャップの軽量化
 2.1 炭酸飲料用キャップ軽量化に関する検討
 2.2 軽量化概要
 2.3 基本性能
 2.4 開栓音

3節 サッポロビールにおける環境包装に対する取り組み
1.ビール容器の変遷
2.容器開発の視点
 2.1 リデュース
 2.2 リユース
 2.3 リサイクル
3.過去の容器開発の変遷
4.ガラスびんの変遷
 4.1 肩張りびんから撫で肩びんへ
 4.2 現在の擦傷対策びん
5.アルミ缶の変遷
6.段ボールの軽量化
7.環境負荷の見える化活動
8.今後の取り組み

4節 単身世帯向け食品容器の包装技術
1.単身世帯に対応した商品
 1.1 小分け、個包装
 1.2 鮮度保持

5節 クラフト紙を使用した食品包材の開発例
1.フィルムサプライヤーの選定
2.包装機での設定回転数とシール条件の設定
3.包装機、自動箱詰機の適正
4.製品の保存試験
5.課題解決
 5.1 自動箱詰機の集積コンベヤにおける袋製品の滑り
 5.2 製品水分の規格外

6節 ユニバーサルデザインを取り入れたドレッシング容器の開発例
1.食品用容器包装に求められる役割
2.バリアフリー、ユニバーサルデザインとアクセシブルデザイン
 2.1 バリアフリーとは
 2.2 ユニバーサルデザインとは
 2.3 アクセシブルデザインとは
3.キユーピーのユニバーサルデザイン
4.ドレッシング容器包装のユニバーサルデザインの事例
 4.1 ディスペンパックドレッシング
 4.2 小袋ドレッシング(ジャネフ)
 4.3 テイスティドレッシング、380mLキユーピードレッシング
 4.4 180mLキユーピードレッシング

7節 食用油用パウチの環境対応とユーザビリティ改善の取り組み
1.パウチの開発
 1.1 バイオマスPE
 1.2 ノッチ部の設計
 1.3 マットグリップニス
2.シェルフレディパッケージ(Shelf Ready Packaging)
 2.1 陳列形態について
 2.2 開封方法について

8節 感性工学を用いた新しい「午後の紅茶」のペットボトル形状デザイン (クリスタルアイスティーボトルの開発)
1.市場動向とブランドの方向性
 1.1 国内清涼飲料用紅茶市場の動向
 1.2 「午後の紅茶」ブランドの目指したい方向性
2.新ペットボトルデザインの方向性
 2.1 従来のパッケージデザインの評価
 2.2 新ペットボトルデザインで強化したいイメージ
3.感性工学手法による新ペットボトルデザイン
 3.1 今回用いた感性工学手法
 3.2 従来の容器デザインとの違い
 3.3 完成した新ペットボトルデザイン
4.クリスタルアイスティーボトルの評価結果
 4.1 強化したいイメージと評価結果
 4.2 パッケージ評価結果
 4.3 発売後の動向

食品 容器 包装