第1節 熱電素子を利用したエンジン排熱回生システムの構造設計アプローチ
1.エンジン用熱電発電システム
1.1 エンジン排熱回生技術の課題
1.2 エンジン用熱電発電システム概要と課題
2.TEG新構造コンセプトと原理証明
2.1 真空化片側フローティング構造
2.2 FEMによる応力緩和効果検証
2.3 伝熱特性検証
2.4 TEG性能テスト
3.熱電発電ユニット設計のCAE技術
3.1 モジュール製造時解析
3.2 実稼働時解析
第2節 自動車向けホイスラー化合物熱電材料の開発
1.ホイスラー型Fe2VAl熱電デバイスの研究開発
1.1 ホイスラー型Fe2VAl合金の熱電性能
1.2 ホイスラー型Fe2VAl合金の熱電モジュール化技術の開発
1.3 Fe2VAl熱電モジュールの発電性能と耐久性
2.自動車へのFe2VAl熱電発電ユニットの搭載検討
2.1 熱電発電による自動車排熱の有効活用
2.2 自動車排熱を想定した発電性能の検討
2.3 自動車への搭載に向けた発電試験
第3節 有機-無機材料を用いたフレキシブル熱電モジュール
1.有機-無機材料の混合による熱電塗布薄膜
1.1 PEDOT:PSS-Bi2Te3コンポジットの熱電特性
1.2 Bi2Te3微粒子の生成
1.3 Bi2Te3微粒子とPEDOT:PSSの混合
1.4 Bi2Te3とPEDOT:PSS界面の熱抵抗
2.熱電塗布薄膜の材料開発
第4節 劣化しない安心・安全なフレキシブル熱電変換薄膜
1.自動車におけるフレキシブル熱電変換素子の用途
2.熱電変換素子としてのSiGe
2.1 バルクSiGe熱電変換素子
2.2 SiGe熱電薄膜の研究開発
3.フレキシブルSiGe熱電薄膜に向けた層交換法の研究
3.1 層交換の原理と合成膜の特徴
3.2 層交換合成したSiGe薄膜の熱電特性
第5節 高温用ホウ素系熱電材料の開発
1.ホウ素系ネットワーク構造物質
2.ホウ素系熱電材料の歴史
3.熱電3元系アルミノボライドの魅力
4.YAlB14の熱電特性
5.MgAlB14の熱電特性
6.MAlB14の金属価電子数(電子則)とゼーベック係数
第6節 高出力フレキシブル熱電モジュールの開発
1.熱電材料およびモジュールの開発
1.1 熱電材料の開発と大量生産技術
1.2 熱電モジュール標準製造プロセス技術
1.3 熱電モジュールの発電性能評価技術
2.熱電モジュールの発電特性と耐久性評価
第7節 窓ガラス温度差発電に向けた薄膜透明熱電材料開発
1.熱電発電
1.1 未利用熱と熱電材料の性能指数
1.2 低温の未利用熱
1.3 熱電発電モジュール
1.4 温度差のついたガラスの利用と薄膜透明熱電材料
2.薄膜熱電材料開発
2.1 ナノ構造を用いた熱伝導率低減
2.2 出力因子維持と熱伝導率低減の同時実現
3.透明熱電材料開発
3.1 薄膜透明酸化物の熱電性能
3.2 ナノワイヤ含有ZnO薄膜
第8節 二次元物質で高効率な熱電変換材料の開発
1.低次元材料の熱電効果
2.電気二重層トランジスタを用いた半導体材料の熱電計測
2.1 熱電効果
2.2 電界効果によるキャリアドーピング
3.酸化物半導体における熱電特性の電界制御
4.二次元材料における熱電効果
4.1 低次元材料における熱電特性の最適化
4.2 電気化学反応を用いた低次元熱電材料の探索
第9節 低温用の熱電素子に使用できる高性能材料
1.低温用材料の候補物質
1.1 Bi-Sb合金
1.2 Bi2Te3系材料
1.3 CsBi4Te6
1.4 その他の物質
2.一次元テルル化物M4SiTe4における低温で高い熱電変換性能
2.1 M4SiTe4の熱電変換性能
2.2 低温における高い熱電変換性能の起源
第10節 PEDOT系導電性高分子の熱電変換材料応用
1.熱電変換発電の自動車排熱利用応用
2.PEDOT系導電性高分子
3.PEDOT系導電性高分子の熱電変換材料応用
4.PEDOT:PSS 熱電変換薄膜の成膜性と熱電変換特性の向上技術
第11節 新しい垂直熱電変換技術「磁気熱電効果」とそれを利用した熱電モジュール
1.これまでの熱電変換と磁気熱電効果
1.1 従来型熱電変換
1.2 磁気熱電効果
2.トポロジカル磁性体の物理
2.1 バンド構造とトポロジカル半金属
2.2 ワイル半金属
2.3 ワイル磁性体における巨大ベリー曲率効果
2.4 ノーダルライン半金属
3.トポロジカル磁性体における巨大磁気熱電効果
3.1 ワイル反強磁性体Mn3X (X = Sn, Ge)
3.2 ワイル強磁性体Co2MnGa
3.3 鉄系材料における巨大磁気熱電効果
第12節 熱フォノンエンジニアリングによる熱電変換材料開発
1.ナノ構造と熱電変換材料開発
2.熱電変換材料開発における熱フォノンエンジニアリングの基礎
3.熱電変換材料開発への応用
第13節 マテリアルズ・インフォマティクスを活用したスピン熱電材料の開発
1.スピン熱電材料
2.マテリアルズ・インフォマティクス
3.解釈可能な機械学習を用いたスピン熱電材料開発
3.1 材料ビッグデータの作成/収集
3.2 解釈可能な機械学習モデルの構築
3.3 人間による解釈と材料スクリーニング
3.4 材料合成
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