第1節 高分子間相互作用を利用した抗菌性材料の開発
1.キトサンを利用したハイドロゲル
1-1 静電的相互作用を利用したキトサンハイドロゲルと薬物担持制御
1-2 親水性を付与した感熱応答性キトサンハイドロゲルによる細胞脱着表面
1-3 ブレンドによるキトサンハイドロゲル
2.キトサン誘導体を用いたブレンドフィルム
3.2,4-ジヒドロキシベンズアルデヒド含有メタクリル系ポリマー
4.カテキンを末端に結合させたポリ乳酸
第2節 銅の抗菌作用と抗菌材料・製品の性能基準
1.銅の抗菌作用について
1-1 「細菌等の増殖を抑える」、銅の抗菌作用のメカニズム
1-2 銅の表面の抗菌メカニズムの化学反応
1-3 各細菌及びウイルスに対する銅の抗菌作用の試験結果
1-3-1 各細菌に対する銅及び銅合金の抗菌性試験
1-3-2 A型インフルエンザウイルスに対する銅及び銅合金の抗ウイルス性試験
2.銅及び銅合金の抗菌材料・製品の性能基準
2-1 銅及び銅合金の「超抗菌性能」
2-2 「銅の超抗菌性能」を発揮する銅及び銅合金の種類
2-3 日本銅センター規格「超抗菌銅及び超抗菌銅製品の性能基準 JCDA0501」
2-3-1「超抗菌金属銅」と「超抗菌複合銅」
2-4 超抗菌金属銅製品を用いた実証試験
2-5 日本銅センター独自の認証制度「CU STAR」(シーユースター)
第3節 銀イオン及び銀ナノ粒子の抗菌・抗ウイルス効果と研究開発事例
1.銀イオンの特性
1-1 重金属イオンとしての銀イオン
1-2 銀イオンの抗菌メカニズム
1-3 銀イオンの活性を阻害する物質等
1-4 銀イオンの抗微生物スペクトル
1-5 銀イオンのリスク
2.銀ナノ粒子の特性
2-1 銀ナノ粒子の合成
2-2 銀ナノ粒子の抗ウイルス活性発現メカニズム
2-3 銀ナノ粒子の抗ウイルススペクトル
2-4 銀ナノ粒子活用時の留意点
3.銀を利用した抗微生物性材料の研究開発事例
3-1 銀イオンを利用した例
3-1-1 医薬品・医療器具
3-1-2 銀イオン含有フィラー
3-2 銀ナノ粒子を利用した例
3-2-1 衛生器具
3-2-2 高分子との複合化
3-2-2-1 銀ナノ粒子/高分子複合体の合成と物理的特性
3-2-2-2 銀ナノ粒子/高分子複合体の抗微生物活性
3-2-2-3 樹脂への混練による抗微生物活性の抑制
第4節 銀ナノ粒子の抗菌活性とその光によるコントロール
1.銀ナノ粒子の抗菌活性、抗バイオフィルム活性
1-1 銀ナノ粒子の作製
1-2 銀ナノ粒子の抗バイオフィルム活性
2.金処理銀ナノ粒子
2-1 金銀中空ナノ粒子ナノ粒子の作製
2-2 金銀アロイ中空ナノ粒子の抗菌活性評価
3.金コート銀ナノプレート
3-1 金コート銀ナノプレートの作製と特性評価
3-2 金コート銀ナノプレートの抗菌活性評価
3-3 細胞内寄生菌に対する抗菌活性評価
4.有機溶媒分散銀ナノプレートを用いた抗菌フィルム
4-1 有機溶媒分散銀ナノプレートの作製
4-2 抗菌・抗バイオフィルム活性
5.光照射による抗菌活性のコントロール
5-1 パルス光レーザー照射による特性変化
5-2 パルス光レーザー照射による抗菌活性の変化
第5節 銀ナノ粒子担持繊維の抗菌性能と抗ウイルス性能
1.金属銀ナノ粒子の繊維表面への固定化法
1-1 放射線還元法による貴金属ナノ粒子の生成過程
1-2 繊維を担体とする銀ナノ粒子の固定化
1-3 繊維表面に固定化された銀ナノ粒子の材料学的解析
2.銀ナノ粒子担持繊維の抗微生物性能
2-1 銀ナノ粒子担持繊維の抗菌性能
2-2 銀ナノ粒子担持繊維の抗ウイルス性能
2-3 銀ナノ粒子担持繊維の抗かび性能
2-4 銀ナノ粒子担持繊維の安全性試験
第6節 『ロンプロテクト』技術を利用した抗ウイルス性フィルムの開発
1.抗ウイルス性付与技術(方法)
1-1 プラスチックへの混合・混練
1-2 コーティング剤によるプラスチック表面への塗布
1-3 バインダーを介したプラスチック表面への固着
1-4 化学的な結合を用いたプラスチック表面への固着
2.『ロンプロテクト』技術
2-1 『ロンプロテクト』技術の抗ウイルス剤の安全性
2-2 『ロンプロテクト』技術を用いた製品及び開発品
3.『ロンプロテクト』技術を利用した抗ウイルス性フィルム
3-1 抗ウイルス性フィルムの種類
3-2 抗ウイルス性能
3-2-1 抗ウイルス性(A型インフルエンザウイルス(H3N2)・エンベロープ有)
3-2-2 抗ウイルス性(ネコカリシウイルス・エンベロープ無)
3-2-3 抗ウイルス性(鳥インフルエンザウイルス(H5N3亜型)・エンベロープ有)
3-2-4 抗ウイルス性(鳥コロナウイルス・エンベロープ有)
3-2-5 二次加工品の抗ウイルス性(鳥インフルエンザウイルス・エンベロープ有)
3-3 抗菌性
3-4 安全性
3-5 物性
3-6 ロンエースLP PS-70の二次加工品の物性
第7節 タッチパネル操作面への抗菌・抗ウイルス性の付与
1.公共のタッチパネルに対する衛生意識の高まり
2.タッチパネル操作面への抗菌・抗ウイルス性の付与方法
2-1 各種タッチパネルの形状と方式
2-2 抗菌・抗ウイルス性の付与方法
2-3 タッチパネルに使用する抗菌・抗ウイルスフィルムの要求特性
2-3-1 ハードコート性
2-3-2 抗菌・抗ウイルス性
2-3-3 厚み特性 - タッチパネルの操作感に影響なきこと
2-3-4 貼合特性:タッチパネルに貼合しやすいこと
2-3-5 光学特性 - 透過率が高く、無色透明であること
2-3-6 安全性と環境性 - 人と環境に配慮された材料であること
2-4 操作面へのフィルム貼合によるタッチパネル操作感への影響
3.タッチパネルに使用する抗菌・抗ウイルスフィルムの評価方法
3-1 タッチパネル操作面のハードコート性の評価方法
3-2 タッチパネル操作面に使用するフィルムの外観選定
4.抗菌・抗ウイルスタッチパネルへの加工
4-1 フィルムのカット
4-2 タッチパネルへの貼合
4-3 フィルム貼合後のタッチパネルの検査
5.抗菌・抗ウイルスタッチパネル製品提案の際の注意点
5-1 特定の菌やウイルスに対して抑制効果がある旨は標榜できない
5-2 「抗菌」や「抗ウイルス」を示すラベル表示の必要性
第8節 電子状態インフォマティクスによる精油の抗菌作用の予測と抗菌剤探索
1.抗菌活性の予測
1-1 電子状態インフォマティクス(ESI)記述子
1-2 電子状態理論を用いた記述子計算
1-3 機械学習
2.回帰モデルの精度
3.回帰モデルによる化合物探索とその妥当性の検討
第9節 真空蒸着法で作製した抗菌薄膜の特性評価
1.真空蒸着で使用できる抗菌材料とは?
1-1 真空蒸着法とは?
1-2 蒸着材料とは?
1-3 抗菌材料を蒸着材料へ
1-4 Ag+担持ゼオライトの添加量の最適化
2.抗菌蒸着膜の抗菌・防かび・抗ウイルス効果
2-1 抗菌力試験
2-2 かび抵抗性試験
2-3 抗ウイルス性試験
3.抗菌薄膜の各種特性
3-1 抗菌薄膜の透過率
3-2 基材との密着力
3-3 薄膜の硬度・弾性率
4.抗菌薄膜中のAgの定量と分散状態
4-1 エネルギー分散型蛍光X線分析装置による抗菌薄膜中のAgの定性・定量
4-2 全反射蛍光X線分析装置による抗菌薄膜最表面の分析
4-3 X線光電子分析法(XPS)による膜厚方向のAgの分散状態調査
第10節 抗ウイルス抗菌性能を施した高透明フイルムの開発
1.高透明抗ウイルス抗菌フイルム「リケガード」の基本設計開発
1-1 抗ウイルス・抗菌剤の選定
1-2 塗料の処方設計
1-3 リケガードの抗ウイルス・抗菌性能
1-4 リケガードの展開
1-4-1 リケガード REPTYシリーズ
1-4-2 リケガード RIVEXシリーズ
1-4-3 リケガード FSシリーズ
2.各種リケガード商品における技術開発
2-1 高透明+AG付与によるディスプレイ用開発AG
2-2 高透明+AR付与によるフェイスシールド用開発AR
2-3 高透明+施工性を重視した各種用途フイルム開発 BL
2-4 点字対応フイルム開発 STR
第11節 抗ウイルス素材ヴァイアブロック(R)の開発
1.抗ウイルス素材ヴァイアブロック(R)について
2.抗ウイルス性能について
3.抗ウイルスメカニズムについて
4.抗菌、抗かび性能及び、消臭性能について
5.ヴァイアブロック(R)の安全性
第12節 高機能・抗菌マスターバッチの開発とその応用展開
1.抗菌マスターバッチ化へのこだわりとエヌ・クリアー(R)シリーズの特徴
1-1 抗菌マスターバッチ化へのこだわり
1-2 エヌ・クリアー(R)シリーズ の特徴
1-3 抗菌マスターバッチ化する抗菌剤の選定基準
1-3-1 抗菌性能の有効性
1-3-2 抗菌剤の安全性
2.エヌ・クリアー(R)シリーズの抗菌、防かび、抗ウィルス性能の検証
2-1 エヌ・クリアー(R)NHPE添加PEフィルムの腸管出血性大腸菌(O157:H7)に対する抗菌効果
2-2 エヌ・クリアー(R)NHPP添加PPプレートのメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)に対する抗菌効果
2-3 エヌ・クリアー(R)NHPET添加ニードルパンチPET不織布の抗菌効果
2-3-1 エヌ・クリアー(R)NHPET添加ニードルパンチPET不織布の作成
2-3-2 エヌ・クリアー(R)NHPET添加PET不織布の抗菌効果
2-4 エヌ・クリアー(R)NHPET添加繊維の抗菌効果
2-4-1 エヌ・クリアー(R)NHPET添加繊維(マルチフィラメント)の作成
2-4-2 エヌ・クリアー(R)NHPET添加PET繊維の抗菌効果
2-4-3 エヌ・クリアー(R)NHPET添加PETマルチフィラメントの抗菌性能評価(実用想定社内試験)
2-4-4 エヌ・クリアー(R)NHPET添加PET繊維のファッション業界への展開
2-5 エヌ・クリアー(R)AVPP添加PPスパンボンド不織布の抗菌効果
2-5-1 エヌ・クリアー(R)AVPP添加PPスパンボンド不織布の作成
2-5-2 エヌ・クリアー(R)AVPP添加PPスパンボンド不織布の抗菌効果
2-5-3 エヌ・クリアー(R)AVPP添加PPスパンボンド不織布の抗ウィルス効果
2-6 エヌ・クリアー(R)HSPE、HSPP、HSPVC、AVPP添加試験片の抗菌効果確認
2-6-1 検体(試験片)の作成
2-6-2 エヌ・クリアー(R)HSPE、HSPP、HSPVC添加試験片の抗菌効果
2-7 エヌ・クリアー(R)HSPU添加ウレタン発泡体の抗菌効果
2-7-1 低反発ウレタン発泡体の作成
2-7-2 エヌ・クリアー(R)HSPU添加ウレタン発泡体の抗菌効果確認
2-7-3 抗菌低反発ウレタン枕、マットレスへの応用
3.エヌ・クリアー(R)シリーズの防かび性能の検証
3-1 エヌ・クリアー(R)シリーズを添加した射出成形品、シート品のかび抵抗性確認
3-1-1 試験検体の作成
3-1-2 かび抵抗性試験結果
3-2 エヌ・クリアー(R)OBWのかびに対する効果の検証
3-2-1 試験検体の作成
3-2-2 かび抵抗性試験結果
第13節 抗菌・抗ウイルス性セラミックス複合機能材料の開発とその活用
1.開発背景
1-1 開発理念
1-2 開発コンセプト
2.病院の感染症課題例
2-1 細菌の生存期間
2-2 新型コロナウイルスの生存期間
3.アースプラスTMの特徴
3-1 特徴
3-2 実用性
3-3 応用範囲
4.検証例〜活用事例
4-1 抗菌性
4-2 多剤耐性菌に対する効果
4-3 抗ウイルス性
4-4 フィールドテスト
4-5 病院での検証例
4-6 空気清浄機フィルター
4-7 タオル
4-8 フィルム
5.今後の展望
第14節 持続除菌が可能なセラミックスの開発
1.燃焼合成
1-1 燃焼合成反応とは
1-2 燃焼合成セラミックスの特徴
2.セラミック水
2-1 セラミック水とは
2-2 ラジカル生成機構
3.ウィルス不活化,殺菌および抗菌効果
3-1 セラミック水のウィルス不活化作用
3-2 セラミック水の殺菌効果
3-3 セラミックスの抗菌効果
3-4 セラミック水の無毒性
第15節 自己融解技術を利用した生分解性抗菌高分子の開発
1.安全な生活環境をつくる感染制御技術とは
1-1 消毒剤の使い方
1-2 保存剤と環境安全性
2.新しい取り組みと実用化への課題
2-1 親しい仲間作りから生まれた自己融菌技術
2-2 細胞の増殖能を巧みに利用した新技術
3.新技術に不可欠な安全性
3-1 特段の安全性とは
3-2 ヒト・動物に安全
3-3 植物に安全
3-4 土壌中における生分解性評価
4.抗菌・抗真菌・抗ウィルス剤としての実用化
5.新技術の商品コンセプトと実用化
第16節 天然の抗菌性物質リゾチームとナイシンの応用
1.リゾチーム
1-1 リゾチームの抗菌効果
1-2 リゾチームの安定性
1-3 リゾチームの応用
2.ナイシン
2-1 ナイシンの抗菌効果
2-2 ナイシンの安定性
2-3 ナイシンの応用
第17節 カニ殻由来の新素材「キチンナノファイバー」と抗菌性の付与
1.カニ殻からのキチンナノファイバーの製造技術
2.キチンナノファイバーへの抗菌性の付与
2-1 部分脱アセチル化キチンナノファイバー
2-2 N-ハラミン化キチンナノファイバー
2-3 銀ナノ粒子を担持したキチンナノファイバー
第18節 きのこを資源とする抗菌活性物質探索例
1.きのこ抽出物ライブラリの作成
1-1 菌糸体,培養液抽出物
1-1-1 菌体の培養成
1-1-2 菌糸体・培養濾液抽出物の作成
1-2 子実体抽出物の作成
1-3 抽出物ライブラリプレートの作成
2.きのこ抽出物ライブラリからの抗菌活性物質の探索
2-1 抗白癬菌活性物質
2-1-1 抗菌活性物質の選抜
2-1-2 活性物質の精製と同定
2-2 抗ピロリ菌活性物質
2-2-1 H. pylori に対する活性評価
2-2-2 活性物質の精製と同定
2-2-3 抗菌物質は菌糸体,菌体培養液,それとも子実体に多く含まれるのか?
第19節 い草の抗菌効果とその応用
1.植物としてのい草
2.様々な形で利用されてきたい草
2-1 畳表の歴史
2-2 薬草としての利用
2-3 行燈の芯への利用
2-4 畳堤としての利用
3.い草の抗菌効果
3-1 抗菌スペクトル
3-2 レジオネラ属菌に対する効果
3-3 い草水抽出液の塩素との併用効果
4.い草の抗菌効果に係る応用例:い草の薬湯としての応用
5.い草の抗菌効果に係る応用例:日持ち向上剤としての応用
5-1 い草の食用化
5-2 スポンジケーキの腐敗試験
5-3 豆腐保存液の腐敗試験
6.い草の白癬菌及び皮膚常在菌に対する抗菌・抗真菌効果
6-1 白癬菌に対する抗真菌効果
6-2 皮膚常在菌に対する抗菌効果
7.い草の抗菌効果に係る応用例:抗菌ボードへの応用
8.い製品への抗菌性・防ダニ機能の付与
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