第1節 シリカ粒子の調製と表面処理、樹脂への分散
1.酸化物ナノ粒子
1.1 シリカ粒子の調製方法
1.2 シリカ粒子の表面
2.高分子材料との複合化
3.表面設計
4.機能性発現例
4.1 ハードコート(HC)性
4.2 表面テクスチャ形成(アンチブロッキング性、アンカー効果による密着性)
4.3 低屈折率化(反射防止性)
4.4 引っ張り強度向上
4.5 屈折率制御、帯電防止性
第2節 シリカの表面改質と分散制御,その評価
1.シリカの表面構造
2.シリカの表面改質
3.シリカの表面改質基の定性・定量
4.表面改質による表面特性評価と分散性
第3節 親水性シリカナノフィラーの分散複合化によるポリプロピレンの強靱化
1.(親水性ナノシリカ)/ポリマー系コンポジット調製法
1.1 疎水性ポリマー中への親水性シリカ球状ナノフィラーの分散戦略
1.2 本系コンポジット調製法の概略
2.(親水性ナノシリカ)/PP系コンポジットのフィラー分散性
3.(200 nm径シリカ)/PP系コンポジットの静的引張特性
4.本系コンポジットのPP母相の高次構造・球晶組織に及ぼす親水性シリカナノフィラーの影響
5.一次粒子径をサイズダウンさせた親水性ナノシリカを分散複合化した本系コンポジットの静的引張特性
6. 本系コンポジットの耐衝撃特性
第4節 種々のアルミナフィラーを用いたアクリル/アルミナ複合材料の調製および材料特性
1.各種試料の調製
1.1 アルミナ有機化処理およびハイブリッドフィルム調製
1.2 アルミナハイブリッドフィルムの調製
2.アルミナハイブリッドフィルムの特性評価
2.1 透明性
2.2 熱特性
2.3 力学特性
2.4 ハイブリッドフィルムの物性に及ぼす非重合性表面処理剤の効果
第5節 球状アルミナフィラーの表面改質と樹脂との複合化
1.球状アルミナによる複合材料の高熱伝導化
1.1 樹脂/フィラー複合材料の熱伝導率
1.2 粒度分布の適正化
1.3 超微粉の適正化
2.球状アルミナの種類と選定
3.球状アルミナの表面改質
3.1 複合材料の更なる高熱伝導率化
3.2 球状アルミナの表面改質
3.3 表面改質の手法
第6節 窒化物フィラーの表面処理と高熱伝導性付与のためのハイブリッド化
1.窒化物フィラーの種類
2.窒化物フィラーの表面処理事例
3.フィラーのハイブリッド化による伝熱ネットワーク形成技術に関する研究事例
第7節 窒化ホウ素の配向制御と樹脂コンポジットへの応用
1.窒化ホウ素について
2.窒化ホウ素/樹脂コンポジット
2.1 コンポジットの熱伝導率予測
2.2 熱の伝わりと伝熱経路の形成
2.3 配向方法
2.3.1 加圧法
2.3.2 ブレード法
2.3.3 バーコート法
2.3.4 スピンコート法
2.3.5 積層法
2.3.6 遠心流動法
2.3.7 遠心法
2.3.8 磁場配向
2.3.9 ランダム配向(等軸方向制御)
3.弊社での開発例の紹介
3.1 h-BN粒子配向への加圧成形の効果
3.2 遠心法
3.3 h-BN/セルロースナノファイバーコンポジット
3.4 気泡形成を利用したランダム配向(等軸方向制御)
第8節 AlNウィスカーの熱伝導性フィラー材料としての活用と展望
1.電子機器の「熱問題」と熱伝導性フィラーへの期待
1.1 電子機器の現状と放熱材料に取り組む背景
1.2 放熱樹脂部材を用いたデバイスの放熱設計
1.3 樹脂系複合材料の熱伝導率向上と高アスペクト比フィラーへの期待
2.AlNウィスカーについて
2.1 AlNの特徴
2.2 AlNウィスカーの特徴
2.3 AlNウィスカーを用いた複合樹脂材料
第9節 高熱伝導絶縁性セラミックスフィラーの種類、特徴と高熱伝導化、その応用
1.高熱伝導絶縁性セラミックスフィラーの概要
1.1 世界の変化と高放熱のニーズの高まり
1.2 高熱伝導絶縁性セラミックスフィラーの一般的性質
2.球状アルミナ『アルナビース?/CB』
3.六方晶窒化ホウ素『ショウビーエヌ?/UHP』
4.耐湿性窒化アルミニウム開発品
5.高熱伝導化のポイント
6.高熱伝導性セラミックスフィラーの応用例
6.1 六方晶窒化ホウ素の応用例
6.2 耐湿性窒化アルミニウム開発品の応用例
6.2.1 シリコーン樹脂複合材料
6.2.2 エポキシ樹脂複合材料
第10節 表面処理剤による炭酸カルシウムフィラーの改質、複合材料への応用
1.炭酸カルシウム
1.1 炭酸カルシウムの特徴
1.2 炭酸カルシウムフィラーの用途
2.表面処理の役割
2.1 ナノ粒子径の制御
2.2 表面処理技術
3.粘度発現メカニズム
3.1 表面処理したコロイド炭酸カルシウムの増粘効果
3.2 表面処理したコロイド炭酸カルシウムの増粘効果
3.3 DOPの増粘
4.表面処理技術の可能性
第11節 炭酸カルシウムフィラーの表面処理とポリマー物性に与える効果
1.炭酸カルシウムフィラーの表面処理の重要性
1.1 熱的および力学特性
1.2 ボイド発生とフィラー脱落
2.炭酸カルシウムの表面特性
2.1 炭酸カルシウムと金属酸化物の表面性状差異
2.2 炭酸カルシウム表面の化学組成
2.2.1 天然炭酸カルシウム(重質炭酸カルシウム)
2.2.2 合成炭酸カルシウム(軽質炭酸カルシウム)
3.炭酸カルシウムの表面処理剤
3.1 リン酸及びリン酸エステル
3.1.1 吸着・結合状態
3.1.2 表面処理効果
3.2 リン酸塩
3.2.1 吸着・結合状態
3.2.2 表面処理効果
3.3 カルボン酸化合物
3.3.1 吸着・結合状態
3.3.2 表面処理効果
3.4 非イオン界面活性剤
3.4.1 吸着・結合状態
3.4.2 表面処理効果
3.5 カップリング剤
3.5.1 吸着・結合状態
3.5.2 表面処理効果
第12節 水酸化マグネシウム・酸化マグネシウムの特性と樹脂への分散・配合
1.水酸化マグネシウム
1.1 水酸化マグネシウムの樹脂への分散について
1.2 水酸化マグネシウムを樹脂に配合した際の特性
1.3 水酸化マグネシウムの形状変化によって付与される機能
2.酸化マグネシウム
2.1 酸化マグネシウムの樹脂への分散について
2.2 酸化マグネシウムを樹脂に配合した際の特性
第13節 アンチモンの種類、特徴と樹脂への配合
1.アンチモン系難燃剤の種類・物性・難燃効果
1.1 アンチモン系難燃剤の種類と物性
1.2アンチモン系難燃剤の難燃効果
1.2.1 アンチモン系難燃剤の難燃機構
1.2.2 アンチモン系難燃剤の難燃相乗効果
1.2.3 アンチモン系難燃剤添加量による難燃効果
2.三酸化アンチモン配合の樹脂の物性
2.1 三酸化アンチモンの結晶系、粒子径および粒子形状について
2.2 三酸化アンチモンの平均粒子径と難燃性
2.3 三酸化アンチモンの平均粒子径と樹脂の透明性
2.4 三酸化アンチモンの平均粒子径と樹脂強度
3.アンチモン酸ナトリウムの難燃性とその特性
3.1 はじめに
3.2 アンチモン酸ナトリウムの耐熱性
3.3 アンチモン酸ナトリウムを配合したポリエステル系樹脂の耐加水分解性
3.4 アンチモン酸ナトリウムの屈折率
第14節 炭素繊維の表面処理技術と樹脂との複合化について
1.炭素繊維および炭素繊維表面の特徴
2.複合化のための界面改質技術
2.1 界面相
2.2 炭素繊維表面の改質技術: 酸化処理
2.3 電解酸化処理
2.4 炭素繊維表面に化学吸着した化学種の効果
2.5 高弾性率炭素繊維の樹脂との界面接着力
3.注目される最新表面改質技術
4.熱可塑性樹脂との界面接着力
第15節 CFRTP用エポキシ樹脂の分子設計と高含浸性
1.エポキシ樹脂の熱可塑化
1.1 熱可塑エポキシ樹脂の材料設計
1.2 現場重合型熱可塑エポキシ樹脂の重合
1.3 現場重合型熱可塑エポキシ樹脂の機械的強度の発現
1.4 現場重合型熱可塑エポキシ樹脂のTg制御
2.現場重合型熱可塑エポキシ樹脂をマトリックスとするFRTPの特性
2.1 熱可塑エポキシFRTPの機械的特性
2.2 熱可塑エポキシFRTPの再溶融性
2.3 熱可塑エポキシFRTPの耐薬品性
3.現場重合型熱可塑エポキシ樹脂を用いたFRP製造プロセス
第16節 ガラス繊維強化樹脂の高強度化技術
1.強さ発現機構
1.1 界面はく離により降伏する場合
1.2 繊維の引抜けにより降伏する場合
1.3 繊維の破断により降伏する場合
1.4 繊維の配向と降伏開始応力の関係
2.高強度化手法
2.1 ポリマーブレンド化による界面相互作用力改善
2.2 ナノフィラー分散による界面相互作用力改善
第17節 酸変性低分子量ポリオレフィン
1.用途例の詳細
1.1 『ユーメックス』によるフィラーの分散性向上
1.1.1 ガラス繊維強化ポリプロピレン樹脂
1.1.2 炭素繊維強化ポリプロピレン樹脂
1.1.3 バイオマスフィラー/ ポリプロピレン樹脂複合材
1.1.4 その他
1.2 『ユーメックス』によるポリオレフィン樹脂と高極性樹脂との相容性向上
1.3 ホットメルト接着剤の耐熱接着性向上
2.低融点型酸変性低分子量ポリオレフィン
第18節 セルロースナノファイバー表面の変性処理とプラスチックへの均一分散
1.PA系プラスチックに必要なCNFの化学変性と複合化プロセス
2.PA中における変性パルプの分散状態の比較と曲げ特性
第19節 ナノカーボンの種類、特徴と高分子材料との複合化
1.ナノカーボンの種類と特徴
1.1 カーボンナノチューブ(Carbon nanotubes; CNT)
1.2 グラフェンおよび酸化グラフェン(Graphene oxide; GO)
1.3 ナノダイヤモンド(Nanodiamond; ND)
2.ナノカーボン充てん高分子系ナノ複合材料
2.1 分散性と界面相互作用
2.2 研究例
2.2.1 水素結合を介した複合化
2.2.2 共有結合を介した複合化
2.2.3 架橋剤としての効果
2.3 ナノカーボンの形状による効果
第20節 カーボンナノチューブの特徴と樹脂への分散、その応用
1.CNTの現状と可能性
2.CNT複合材料の設計指針
3.CNT複合化
4.CNT複合材料の成形加工
5.CNTのアプリケーション
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