第1節 ハードコート材料の設計と低温、短時間硬化
1.ハードコート技術の基礎
1.1 ハードコート材料の設計
1.2 ハードコート材料・技術の代表例
1.2.1 ポリシロキサン系・・・熱エネルギー利用
1.2.2 多官能アクリル系タイプ・・・活性エネルギー線利用
第2節 ハイブリッド型コーティング用樹脂の設計と特性付与
1.無機-有機ハイブリッド
2.ハイブリッド樹脂各論
2.1 アクリルシリコーン樹脂の耐アルカリ性を改善する
2.2 エポキシライクな無溶剤型シリコーン樹脂
2.3 熱硬化型シリコーンハードコートに面白い機能を付与させる
2.3.1 低収縮、高硬質アクリルハイブリッド化ハードコート
2.3.2 セルフヒーリング性を有するウレタンハイブリッド化ハードコート
2.3.3 耐炎性を有するメラミンハイブリッド化ハードコート
2.4 水性ウレタン樹脂にシリカをハイブリッドしたら興味深い特性を得た
2.5 広範囲に使える便利な水性ハイブリッド架橋剤(Hybrid Cross Linker:H-CL)
2.6 もっと硬く、さらに強く (ハイブリッドUV硬化樹脂:HUV)
第3節 エポキシ樹脂の硬化反応と配合設計、塗料への応用
1.エポキシ樹脂とは
2.一般的なエポキシ樹脂の合成方法と用途
3.エポキシ樹脂の分類と各種硬化反応
4.塗料用エポキシ樹脂の動向
4.1 缶塗料用エポキシ樹脂
4.2 粉体塗料向けエポキシ樹脂
4.3 水系エポキシ樹脂、耐候性エポキシ樹脂、柔軟性エポキシ樹脂
第4節 ポリイソシアネートの設計とコーティング用途への適用
1.ポリイソシアネート
1.1 ポリイソシアネートの主な構造体と特徴
1.2 ポリイソシアネートの分子量分布と物性の関係、および塗膜物性に与える影響
1.2.1 ポリイソシアネートの分子量分布と物性の関係
1.2.2 ポリイソシアネートの分子量分布が塗膜物性に与える影響
2.ポリイソシアネートへの機能性付与とコーティング用途への応用例
2.1 低粘度ポリイソシアネートの設計とコーティング用途への適用例
2.2 多官能ポリイソシアネート設計とコーティング用途への適用例
2.2.1 多官能ポリイソシアネートと速乾塗料(塗膜の硬化性、乾燥性)
2.2.2 ハイソリッド塗料(VOC削減)
2.3 柔軟性ポリイソシアネート設計とコーティング用途への適用例
2.4 ブロックポリイソシアネート設計とコーティング用途への適用例
2.4.1 ブロック剤種と架橋温度の関係
2.4.2 ブロックPI使用時の塗膜物性への影響
2.4.3 ブロック剤種による焼付黄変への影響
2.5 水分散ポリイソシアネート設計とコーティング用途への適用例
2.5.1 親水基種とPI構造について
2.5.2 水系塗料での安定性と塗膜物性への影響について
第5節 機能性コーティング剤の特徴と耐指紋・防汚性の付与、各種試験
1.機能性コーティング剤について
1.1 機能性膜成分(シリカ、ウレタン、アクリル、フッ素)の評価
1.2 機能性塗膜(防汚、指紋防止、防曇、落書き防止、耐食)の評価
1.3 要求される機能(使用環境・用途、設置場所)の評価
1.4 耐指紋性評価の考え方について
1.5 汚れ防止機能の持続性(付着防止性、脱落性、スポット防止性)の評価
2.ナノシリカ系コーティングによる表面改質について
2.1 疎水性ナノシリカの特徴とその働き
2.2 表面観察、汚れはじき、フラクタル形態での防汚効果
2.3 超撥水での耐候性の評価
3.超親水コーティングによる表面改質について
3.1 親水化ポリマーの原理とその働き
3.2 親水化機能による防汚効果
3.3 セルフクリーニングと持続性、外観の変化
4.耐指紋、防汚性の評価方法について
4.1 汚染予測シミュレーションについて
4.2 汚れによる汚染防止評価について
4.3 汚染防止性の基準化について
4.4 各種汚染物によるスポット試験
4.5 耐指紋性の評価について
4.6 耐久性、耐候性試験での評価
4.7 実使用条件との汚れ具合の相関性、まとめ
5.実際の塗膜での防汚機能の劣化と保証に関する考え方について
5.1 長期性能維持のための保証について
5.2 顧客への保証期間の設定方法とその劣化する事実への説明方法について
5.3 通常の使用条件、使用環境によるモデル事例での紹介について
5.4 実験室データと現場の長期耐候性との相関性について
第6節 シリコーンレジンの構造、設計とコーティングへの応用
1.シロキサン結合の特徴
2.シリコーンレジンの構成単位及び一般的性質
3.シリコーンオリゴマー
4.シリコーンレジン
第7節 フッ素系添加剤によるハードコート剤への防汚性付与
1.フッ素系コーティング剤の防汚メカニズム
2.防汚用フッ素系コーティング剤の種類と特徴
2.1 シランカップリング型防汚コーティング剤
2.2 金属用防汚コーティング剤
2.3 UV硬化型添加剤
3.フッ素コーティング剤の磨耗性評価
3.1 防汚性の評価
3.1.1 滑落法動的接触角測定
3.2 耐摩耗性の評価
3.2.1 ディスプレイメーカーでの評価方法例
3.2.2 弊社の提案
3.2.3 簡易評価 (油性インキ・テスト)
3.3 実際の評価例と基準
3.3.1 滑落法接触角と摩擦試験を組み合わせた評価方法例
3.3.2 簡易防汚試験と滑落法接触角を組み合わせた評価方法
3.3.3 判定基準
4.フッ素系化合物の環境問題について
第8節 アクリル樹脂の設計と塗料への応用
1.アクリルモノマーのラジカル重合
1.1 ラジカル重合の素反応
1.2 ラジカル重合の特徴
1.3 ラジカル共重合
2.アクリル樹脂の設計と塗膜物性
2.1 分子量
2.2 架橋構造
2.3 ガラス転移温度(Tg)
2.4 溶解度パラメーター(δ)
3. 塗料用アクリル樹脂の実用例
3.1 自動車外装用塗料
3.2 船底防汚塗料
3.3 建築材料用塗料
3.4 景観舗装・建築塗床材
3.5 耐候性ハードコート
3.6 光学フィルム用ハードコート材
第9節 水溶性 PNMA の合成とシランカップリング剤添加による塗膜の耐水性付与
1.水溶性樹脂PNMAを用いた塗膜の設計
2.PNMAの合成と構造解析
3.加熱処理したPNMA塗膜の物性と構造解析
4.PNMA塗膜の密着性評価
第10節 自己修復性型塗料の設計と自動車への適用〜PUR塗料での機能性付与の観点から〜
1.PUR塗料の歴史とその機能性付与
2.機能性塗料とPUR材料・塗料
3.自己治癒・自己修復
4.PUR塗料と自己修復性
4.1 自動車用塗料・上塗り塗料
4.2 プラスチック用塗料・ソフトフィール塗料
5.PUR系自己修復塗料の採用事例
6.今後の技術課題とその開発の方向性
6.1 水性2Kクリヤコート用ポリウレタンシステム
6.2 水性ブロックイソシアネート(水性BL)
第11節 UV硬化塗料とカーボンブラック
1.カーボンブラックの特性
1.1 カーボンブラックの4大特性
1.2 吸光特性
1.3 吸着特性
2.実験、結果並びに考察
第12節 化学修飾型親水コーティング材料の設計と応用、及びその評価
1.表面処理とは
2.基材表面の改質と塗布不良解消の関係
3.親水コーティング材料の設計
4.基材表面を化学修飾するコーティング材料および方法
5.化学修飾型親水コーティング材料の評価
第13節 常温硬化型ハードコート剤の設計と用途展開
1.常温硬化型ハードコート材料「SSGコート」
2.SSG HBシリーズ(床用ハードコート剤)
3.SSG MEシリーズ(金属用ハードコート剤)
4.MOKUTO(木塗)(天然木材用液体ガラス塗料)
第14節 水性粘着剤の開発と接着力、保持力の向上
1.各種粘着剤の分類と特徴
1.1 粘着剤の分類
1.2 アクリル系粘着剤とガラス転移温度(Tg)
1.3 溶剤型のアクリル系粘着剤とエマルジョン型のアクリル系粘着剤
2.エマルジョン型粘着剤の開発
2.1 耐水性の向上
2.2 粘着力の向上
2.3 保持力の向上と評価方法
3.品質不良等の対策
3.1 はじき、泡立ち
3.2 白化や着色
3.3 エマルジョンの安定性
3.4 エマルジョンの粘性
3.5 エマルジョンの腐敗
第15節 環境調和型印刷および印刷インキの最近の動向について
1.印刷市場の動向
2.環境負荷低減に向けた印刷インキの取り組み
2.1 大豆油インキから植物油インキ・再生植物油インキへ
2.2 インキグリーンマーク制度
2.3 植物インキマークからバイオマスマーク認定インキへ
2.4 グラビアインキの環境対応への取り組み(バイオファーストインキマーク)
3.バイオマスマーク認定のインキ
3.1 バイオマス活用の意義
3.2 バイオマスマーク
3.3 バイオマスマーク認定商品
3.4 バイオマス化の課題と普及
4.持続可能な開発目標(SDGs)の取り組み
第16節 軟包装用水性フレキソインキの設計とトラブル対策
1.各印刷方式に対応したインキの基本組成
2.軟包装用水性フレキソインキの組成上の特徴
3.各構成成分の特徴
3.1 着色剤
3.2 バインダー樹脂
3.3 溶媒
3.4 添加剤、硬化剤
4.軟包装用水性フレキソインキの印刷トラブル: 原因と対処
4.1 乾燥不良
4.2 ゴースト(バックトラップ)
4.3 版からみ
4.4 インキの接着不良
4.5 残留臭気
4.6 インキカス飛び
4.7 ロールブロッキング
4.8 ドットゲイン
4.9 ドットジャンプ
4.10 インキの泡
4.11 目詰まり
4.12 印刷泳ぎ
4.13 ピンホール・白抜け
4.14 はじき
4.15 印刷とび、インキ抜け、エア抱き込み
4.16 バウンシング
第17節 UVインクジェットインクの開発と塗膜強度、速乾性の向上 〜低毒性化と新規材料〜
1.市販モノマーの安全性
2.新規高安全モノマーの獲得
第18節 軟凝集性スラリーの調製と塗布印刷技術への応用
1.良分散スラリーの特徴と保管時の問題
2.可逆的に分散状態制御可能な軟凝集性スラリー
2.1 軟凝集性スラリーの提案
2.2 軟凝集性スラリーの調製例
2.2.1 水系スラリー
2.2.2 非水系スラリー
3.軟凝集性スラリーの応用例
第19節 有機チタン化合物を活用したコーティング剤の開発とフィルム素材などへの応用
1.有機チタン化合物の構造と反応性
1.1 チタンアルコキシド化合物
1.2 チタンキレート化合物
2.有機チタン化合物による高屈折率膜形成コーティング剤
2.1 有機チタン化合物のオリゴマー化と硬化膜
2.2 有機チタン化合物による高屈折率膜形成コーティング剤
3.有機チタン化合物による密着性向上コーティング剤
3.1 水系樹脂用プライマー
3.2 シリコーンシーラント用プライマー
3.3 付加型シリコーン系離型剤用プライマー
第20節 EB蒸着を使用した空隙を有する低屈折率薄膜の作製とその特性
1.成膜方法(EB蒸着)
2.低屈折率薄膜を形成する蒸着材料
2.1 低屈折率膜作製のコンセプト
2.2 蒸着材料の組成
3.蒸着方法
4.薄膜加工工程(平坦化)
5.薄膜加工工程
5.1 空隙含有化工程
5.2 薄膜加工工程(内部補強工程)
6.低屈折率薄膜の効果
第21節 真空蒸着及びスパッタリング法による光学薄膜の形成とトラブル対策
1.光学薄膜の形成技術
2.光学薄膜の各種トラブル
2.1 分光不良とその対策
2.2 膜剥がれ
2.3 異物による外観不良
第22節 塗布型透明導電膜の材料開発とその応用展開
1.塗布型透明導電材料開発の歴史と背景
1.1 塗布型透明導電材料開発の歴史
2.ITOを用いた塗布型導電膜
2.1 金属酸化物を用いた塗布型導電膜
2.2 ITOを用いた塗布型導電膜の特徴
2.3 塗布型ITO膜の特性とデバイスへの応用展開
3.有機導電ポリマーを用いた塗布型透明導電膜
3.1 有機導電ポリマー開発の背景
3.2 PEDOT/PSSの特徴
3.3 PEDOT/PSSを用いた塗布型透明導電膜の特徴
3.4 PEDOT/PSSを用いた塗布型透明導電膜の応用展開
3.4.1 タッチパネル用透明導電膜への適用
3.4.2 PEDOT/PSS塗膜による電極パターニング形成プロセス
3.4.3 PEDOT/PSS塗布電極の特性
3.4.4 実用化に向けた検討事例
4.塗布型透明導電膜の特性まとめ
4.1 各種塗布型透明導電膜の特性
4.2 塗布型透明導電膜のデバイスへの展開
第23節 ペロブスカイト太陽電池のコーティング技術
1.PSCの概要
2.PSCの作製手順
3.PVK層の作製
3.1 One Step法、Two Step法によるPVK層形成
3.2 PVK層表面平滑化手法 <貧溶媒法(Anti-solvent法)>
3.3 PVK層の大面積作製
第24節 高バイオマスで生分解性のコート剤の開発と各種機能性の付与
1.紙の通気性を高く維持可能な非フッ素系耐油コート剤
1.1 基本設計
1.2 基本物性
1.3 耐油性能と透気度
1.4 端面の耐油性能
2.防湿コート剤
2.1 基本設計
2.2 基本物性
2.3 防湿性能
第25節 光触媒コーティング剤の設計と抗菌・抗ウイルス性・消臭性の付与
1.光触媒コーティング液の基本的構成
2.最近の開発課題
3.光触媒の試験方法
4.光触媒の空気浄化性能
5.触媒の抗菌・抗ウイルス性能 |