第1節 ICH M7ガイドラインの解釈と現場への落とし込み
1.ICH M7における一般原則
2.変異原性、発がん性の観点による不純物のクラス分類と管理方法
2.1 変異原性、発がん性のクラス分類
2.2 既存情報調査の方法
2.3 QSAR(in silico)予測の方法
3.ICH M7クラス1不純物の許容一日摂取量の算定
4.ニトロソアミンの情報
4.1 ニトロソアミン類不純物自主点検Q&A集の発出及び欧米のガイドライン
4.2 ニトロソアミン類の許容一日摂取量評価の検討方法
第2節 ICH Q11に要求される遺伝毒性不純物の取り扱い
1.原薬の重要品質特性(CQA; Critical Quality Attributes)
2.物質特性及び工程パラメータと原薬CQAとの関連付け
3.合成原薬の出発物質の選定の妥当性
4.ライフサイクルマネジメント
5.Q11と不純物
6.遺伝毒性不純物
7.個々の変異原性不純物に関する許容摂取量
8.アラート構造
9.ニトロソアミン類の問題と規制当局への対応
第3節 原薬製造における変異原性不純物のリスク評価
1.変異原性不純物の管理について
2.パージファクターを用いた変異原性不純物のリスク評価
3.in silicoソフトウェアを用いたパージ評価
3.1 Condition approach to reactivity purge
predictions
3.2 solubility predictions
3.3 volatility predications
3.4 Impurity Formation Alerts
3.5 in silicoシステムを用いたパージ評価の展望
4.原薬製造におけるニトロソアミン類の管理
第4節 製造工程/管理戦略の観点における遺伝毒性不純物の取り扱い
1.遺伝毒性不純物
2.製造工程の開発における遺伝毒性不純物
3.ニトロソアミン類
4.変異原性不純物の分析
5.変異原性不純物の管理戦略
6.変異原性不純物の取り扱い
第5節 In silicoの予測結果を踏まえたエキスパートレビューの実施方法と着目点
1.ICHM7ガイドラインに則った不純物の変異原性及び発がん性評価
1.1 変異原性/発がん性評価の流れとクラス分類
1.2 知識ベースQSARと統計ベースQSARによる変異原性予測の特徴
1.3 エキスパートレビューが必要な場面
2.エキスパートレビューの事例
2.1 アラート構造の妥当性評価
2.2 アラート構造に対する緩和因子の影響評価
2.3 Ames試験データが存在する類似化合物と比較検証する。(リードアクロス評価)
2.4 代謝活性化やアラート構造に関する情報を考慮して,該当不純物のDNA反応性の可能性について検証する
3.エキスパートジャッジの効果
4.おわりに
第6節 三極(日米欧)におけるニトロソアミン規制の比較
1.ニトロソアミン混入問題の背景
2.ニトロソアミン混入問題に対する各地域の規制当局の取り組み
3.三極(日米欧)におけるニトロソアミン規制の概要
4.三極(日米欧)におけるニトロソアミン規制の比較
4.1 市場品調査の期限・進め方
4.2 ニトロソアミンの許容限度値設定
4.3 ニトロソアミンの分析に関する要件
4.4 その他の項目
第7節 ニトロソアミン類混入を防ぐ原料資材メーカーの選定・監査のポイント
1.ニトロソアミン類混入を防ぐ原料資材メーカーの選定・監査のポイント
1.1 原料資材を中心としたサプライヤー監査の実際(監査対象の拡大)
1.2 サルタン系医薬品における発がん性物質やN−ニトロソジエチルアミンに関する管理指標の設定について
1.3 ニトロソアミン類の不純物管理
1.4 「ニトロソアミン類の混入リスクに関する」自主点検結果報告書
1.5 原材料メーカー及び委託先・サプライヤー管理のリスクアセスメントと実施監査
第8節 ニトロソアミンが生成しない分析操作法
1.分析操作の過程においてニトロソアミンが生成するDADAの定量法(汎用法)
1.1 DADAからのNDIPAの生成
1.2 LC/MSの条件
1.3 エキスパートレビューが必要な場面
2.分析操作の過程においてニトロソアミンが生成しないDADAの定量法
2.1 固相抽出カラムを用いた前処理法
2.2 LC/MSの条件
2.3 分析操作の過程においてニトロソアミンが生成しない医薬品中のDADAの定量法
3.ニトロソアミンが生成する汎用法と生成しない方法のDADAの定量結果の比較
第9節 In silico技術による毒性評価
1.はじめに
2.In silico技術の概要
3.In silico技術を用いた毒性予測のためのモデリングアプローチ
4.In silico技術の制約
5.In silico医薬品毒性評価システムの実例
6.In silico技術による毒性評価の意義とその可能性
第10節 医薬品製剤中の元素不純物管理における水銀の分析法とスペシエーションの重要性
1.医薬品中の元素不純物としての水銀の分析
1.1 水銀の物理化学的性質と毒性
1.2 医薬品製剤中の無機態水銀の分析法
2.医薬品中の元素不純物管理におけるスペシエーション
2.1 スペシエーションとは
2.2 医薬品製剤中の水銀のスペシエーション
2.1 新たな概念に基づく医薬品製剤中の元素不純物に対するスペシエーション
第11節 核酸医薬品の不純物の分析
1.液体クロマトグラフィー質量分析法を用いたアンチセンス核酸中の短鎖不純物の定量
2.イオン交換クロマトグラフィーを用いた非変性条件でのsiRNA医薬品の不純物の分離
第12節 ポリマー系HILICカラムを用いたオリゴ核酸の各種不純物測定
1.分析条件
2.HILICモードによるオリゴ核酸の分離
3.ヌクレオチド欠損体の分析
4.塩基配列置換体の分析
5.カラムのダウンサイジングによるMS高感度化
第13節 ツインカラム連続クロマトグラフィーを活用した不純物分析の効率化
1.ツインカラム連続クロマトグラフィー
1.1 Contichrom CUBEを用いたクロマトグラフィー精製の効率化
1.2 N-Richプロセスの概要
2.N-Richプロセスの実施例
2.1 オリゴヌクレオチド
2.2 ペプチド
2.3 モノクローナル抗体
3.不純物分析(不純物管理戦略)に関する展望
第14節 自動希釈機能を用いた元素不純物分析の効率化
1.元素不純物分析について
2.標準液調製時の注意点
3.自動希釈装置の長所と短所
4.自動希釈装置の確認すべき点
5.元素不純物分析用自動希釈装置の例
5.1 ESI PrepFAST MX
5.2 SimPrep
5.3 DEENA
5.4 AATM
5.3 GX-271 LH(リキッドハンドラー)
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