核酸 医薬 書籍
 
No.2264
ゲノム編集の最新技術と医薬品・遺伝子治療・農業・水畜産物・有用物質生産への活用
微生物を用いた有用物質生産技術の開発

核酸医薬

〜モダリティ・合成・分析・DDSの最新動向〜

発刊 : 2024年4月   体 裁 : B5判 360頁   定 価:63,800円(税込)

発行:(株)エヌ・ティー・エス   販売:(株)技術情報協会   ISBN:978-4-86043-886-9 C3047


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■ 著者紹介

【執筆者一覧】  
青木 華古 東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科 特任助教
永田 哲也 東京医科歯科大学 統合研究機構核酸・ペプチド創薬治療研究センター 教授
横田 隆徳 東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科 教授
山口 卓男 大阪大学 大学院薬学研究科 講師
浅野 吉政 東京大学 大学院理学系研究科 助教
小林 芳明 東京大学 大学院理学系研究科 特任研究員
程 久美子 東京大学 大学院理学系研究科 准教授
森下 竜一 大阪大学 大学院医学系研究科 寄附講座教授
吉岡 耕太郎 東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科 特任助教
高橋 理貴 東京大学 医科学研究所・RNA医科学社会連携研究部門 特任准教授
中村 義一 東京大学名誉教授/株式会社リボミック 代表取締役社長
大澤 昂志 大阪大学 大学院薬学研究科 助教
梶野 瞭平 (元)岐阜大学 応用生物科学部
佐藤 仁昴 岐阜大学 大学院連合農学研究科
上野 義仁 岐阜大学 応用生物科学部 教授
張  功幸 徳島文理大学 薬学部 教授
冨田 恵麗沙 甲南大学 核酸医薬研究所
秋田 智香 甲南大学 大学院FIRST生命化学専攻
川上 純司 甲南大学 大学院FIRST生命化学専攻 教授
近藤 次郎 上智大学 理工学部 教授
佐々木 茂貴 長崎国際大学 薬学部 教授
唐澤 薫 株式会社エービー・サイエックス アプリケーションサポート部 プロフェッショナルスペシャリスト
山本 剛史 長崎大学 大学院医歯薬学総合研究科 准教授
原 倫太朗 東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科 特任講師
河合 純 地方独立行政法人神奈川県立産業技術総合研究所 
次世代ライフサイエンス技術開発プロジェクト 常勤研究員
松原 佑記 三井情報株式会社 バイオヘルスケア技術部
西川 希 株式会社レトリバ AIコンサルティング&ソリューション部 シニア・チーフ
青木 建留 株式会社レトリバ AIコンサルティング&ソリューション部
武井 裕也 株式会社レトリバ AIコンサルティング&ソリューション部
浜田 道昭 早稲田大学 理工学術院 教授/国立研究開発法人産業技術総合研究所 招聘研究員/
日本医科大学 大学院医学研究科 客員教授
竹内 理 京都大学 大学院医学研究科 教授
森 亮一 長崎大学 大学院医歯薬学総合研究科/ゲノム・プレシジョン医薬研究ユニット 准教授
宮下 彰子 東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科
金沢 貴憲 徳島大学 大学院医歯薬学研究部 教授
橋 葉子 東京薬科大学 薬学部 講師
根岸 洋一 東京薬科大学 薬学部 教授
小暮 健太朗 徳島大学 大学院医歯薬学研究部 教授
石橋 幸音 東京大学 大学院工学系研究科
内藤 瑞 東京大学 大学院工学系研究科 講師
宮田 完二郎 東京大学 大学院工学系研究科 教授
米澤 正 静岡県立大学 薬学部 講師
浅井 知浩 静岡県立大学 薬学部 教授
上原 啓嗣 協和キリン株式会社 研究本部研究ユニット創薬モダリティ第一研究所 主任研究員
吉見 昭秀 国立研究開発法人国立がん研究センター 研究所がんRNA研究分野 分野長
萩原 佑介 味の素株式会社 バイオ・ファイン研究所バイオソリューション研究所 
バイオソリューション開発室バイオロジカルファインマテリアルグループ 主任研究員
木田 朋輝 熊本大学 大学院自然科学教育部
勝田 陽介 熊本大学 大学院先端科学研究部 准教授/株式会社StapleBio 取締役CSO
井原 敏博 熊本大学 大学院先端科学研究部 教授

■ 目  次

 
序 章 核酸医薬の概要    《青木 華古/永田 哲也/横田 隆徳》

 1.はじめに  2.核酸医薬の種類  3.核酸医薬の化学修飾  4.核酸医薬の臨床応用  5.核酸医薬の課題  6.新しい潮流  7.今後の展望

 
第1章 モダリティ

第1節 アンチセンス核酸    《山口 卓男》
 1.はじめに
 2.アンチセンス核酸の配列設計
 3.化学修飾
 4.作用機序
 5.承認アンチセンス核酸の特徴
 6.おわりに

第2節 siRNAとmicroRNA     《浅野 吉政/小林 芳明/程 久美子》
 1.はじめに
 2.siRNA
 3.miRNA
 4.おわりに

第3節 デコイ型核酸医薬の開発     《森下 竜一》
 1.はじめに
 2.NFκBデコイオリゴ
 3.デバイスとの結合
 4.慢性椎間板性腰痛症への応用
 5.おわりに

第4節 ヘテロ二本鎖核酸    《吉岡 耕太郎/横田 隆徳》
 1.はじめに
 2.新規の核酸医薬モダリティ,ヘテロ二本鎖核酸(HDO)技術の創生
 3.脂質結合型HDOの開発
 4.HDO 構造概念の拡張・発展
 5.おわりに

第5節 アプタマー    《高橋 理貴/中村 義一》
 1.はじめに
 2.アプタマーとは
 3.アプタマー創製法
 4.医薬としてのアプタマー創製法
 5.アプタマー医薬の開発状況
 6.おわりに

 
第2章 核酸医薬の合成

第1節 修飾核酸の合成     《大澤 昂志》
 1.はじめに
 2.モルフォリノ核酸の合成
 3.糖部2′位を修飾した核酸(2′-OMe,MOE,FNA)
 4.架橋型核酸2′,4′-BNAとその合成
 5.おわりに

第2節 糖部5′-位アミノアルキル修飾ヌクレオシドの合成とsiRNA医薬への応用
                           《梶野 瞭平/佐藤 仁昴/上野 義仁》
 1.はじめに
 2.糖部4′-C-および5′-C-アミノアルキル修飾ヌクレオシド
 3.糖部(S)-5′-C-アミノプロピル修飾ヌクレオシドの合成
 4.糖部(S)-5′-C-アミノアルキル修飾型siRNAの機能評価

第3節 高性能アンチジーン核酸の特徴とその合成    《張 功幸》
 1.はじめに
 2.三重鎖形成オリゴ核酸
 3.鎖侵入オリゴ核酸
 4.おわりに

第4節 核酸医薬の不純物と管理    《冨田 恵麗沙/秋田 智香/川上 純司》
 1.はじめに
 2.核酸医薬品の不純物の種類
 3.核酸医薬品の不純物管理の現状
 4.現在取り組まれている不純物管理に関わる研究
 5.おわりに

 
第3章 核酸医薬における解析・分析

第1節 核酸医薬開発のためのX 線結晶解析    《近藤 次郎》
 1.核酸の立体構造研究の現状
 2.X線結晶解析のための分子設計戦略
 3.核酸の結晶化
 4.核酸のX線回折実験
 5.核酸の構造解析
 6.おわりに

第2節 核酸医薬の組織分布イメージングのための放射性核種による標識    《佐々木 茂貴》
 1.はじめに
 2.核酸医薬の基本構造
 3.核酸の放射性核種(RI)による標識
 4.承認薬の実例から見るRI標識核酸医薬の課題
 5.新規RI標識法
 6.おわりに

第3節 質量分析を用いた核酸医薬の分子量・塩基配列確認・不純物解析・定量    《唐澤 薫》
 1.はじめに
 2.LC-MS/MS systemの概要および測定法
 3.定性分析法および分析例
 4.定量分析法および分析例
 5.おわりに

 
第4章 核酸医薬における生物学

第1節 核酸医薬の体内動態    《山本 剛史》
 1.はじめに
 2.核酸医薬の吸収および分布
 3.核酸医薬の代謝と排泄
 4.おわりに

第2節 ヌクレアーゼ/核酸分解酵素(RNase H,RNase A)     《原 倫太朗》
 1.はじめに
 2.ヌクレアーゼの種類と性質
 3.ヌクレアーゼを利用した作用機序の核酸医薬
 4.血中ヌクレアーゼによる核酸医薬の分解
 5.ヌクレアーゼと核酸医薬との相互作用における核酸化学修飾の役割
 6.おわりに

 
第5章 核酸医薬創出に資するデータベース

第1節 核酸医薬創薬に資する霊長類オミックスデータベース(D3G)     《河合 純》
 1.はじめに
 2.核酸医薬の開発におけるオフターゲット評価
 3.創薬基盤としてのゲノムとRNA のデータベース
 4.D3G(Database for Drug Development based on genome and RNA)のコンテンツ
 5.おわりに

第2節 核酸解析プラットフォームAQXeNAの開発    《松原 佑記》
 1.はじめに
 2.実験による化学修飾核酸の開裂データの蓄積
 3.既存承認核酸医薬を用いた開裂ルールによる解析
 4.データベースを基盤とする解析ソフトウェアの開発
 5.おわりに

第3節 GeneWeaveを利用した核酸医薬の開発    《西川 希/青木 建留/武井 裕也》
 1.はじめに
 2.複数の転写産物の共通部分,異なる部分の計算
 3.核酸医薬品やゲノム編集の標的部位の設計
 4.マルチプルアライメントによる共通領域の計算
 5.まとめと今後
 6.おわりに

 
第6章 核酸医薬研究を加速する情報技術    《浜田 道昭》

 1.はじめに
 2.RNAアプタマー創薬
 3.mRNA医薬
 4.RNAを標的とした創薬
 5.まとめと今後の展望
 
第7章 各種疾患に対する核酸医薬

第1節 遺伝性筋疾患に対する核酸医薬     《永田 哲也》
 1.はじめに
 2.Duchenne型筋ジストロフィー
 3.臨床応用
 4.その他の開発状況
 5.おわりに

第2節 自己免疫・炎症疾患に対する核酸医薬    《竹内 理》
 1.はじめに
 2.免疫活性化分子に対するアンチセンスオリゴ核酸を用いた免疫細胞活性化抑制
 3.免疫制御分子Regnase-1 を標的とした構造標的アンチセンス核酸医薬による炎症制御
 4.小分子RNA を用いた免疫制御
 5.おわりに

第3節 皮膚創傷に対する核酸医薬    《森 亮一》
 1.はじめに
 2.皮膚創傷治癒過程
 3.慢性皮膚潰瘍と病原微生物感染
 4.皮膚創傷治癒改善効果に資するASOの最適化
 5.皮膚創部におけるASOデリバリーシステムおよび特徴
 6.OPN ASOおよびFoxo1 ASOは皮膚創傷治癒を促進し瘢痕化を抑制する
 7.Foxo1 ASOは糖尿病性皮膚潰瘍を改善する
 8.miR-223 ASOはS. aureus 感染創を改善する
 9.miR-129-2-3p mimicは糖尿病性皮膚潰瘍を改善する
 10.今後の展望

第4節 神経障害性疼痛に対する核酸医薬    《宮下 彰子/横田 隆徳》
 1.はじめに
 2.神経障害性疼痛の機序と動物モデル
 3.脊髄後索とDRGの神経細胞における遺伝子発現の変化とその制御
 4.グリア細胞における遺伝子発現の変化とその制御
 5.神経障害性疼痛とnon-coding RNA
 6.疼痛領域におけるHDOの有用性
 7.末梢神経障害に対する核酸医薬の実用化
 8.おわりに

 
第8章 核酸医薬におけるDDS

第1節 Nose-to-BrainナノDDSによる脳脊髄への核酸デリバリー     《金沢 貴憲》
 1.はじめに
 2.Nose-to-Brain経路
 3.Nose-to-Brain動態の定量的解析におけるマウス経鼻投与方法の重要性
 4.Nose-to-Brainデリバリーにおけるナノキャリアの有用性と粒子特性との関連性
 5.Nose-to-Brain型ナノキャリア(MPEG-PCL-Tat)による脳脊髄への核酸デリバリー
 6.おわりに

第2節 リピッドナノバブルと超音波による核酸デリバリー    《橋 葉子/根岸 洋一》
 1.はじめに
 2.超音波応答性ナノバブル
 3.超音波とリピッドナノバブルによる核酸デリバリー
 4.核酸搭載型リピッドナノバブルによる核酸デリバリー
 5.超音波とリピッドナノバブルによる脳への核酸デリバリー
 6.アニオン性脂質含有リピッドナノバブルへの核酸搭載技術
 7.おわりに

第3節 イオントフォレシスによる経皮デリバリー    《小暮 健太朗》
 1.はじめに
 2.イオントフォレシス
 3.おわりに

第4節 高分子ナノキャリアを用いた核酸医薬デリバリー     《石橋 幸音/内藤 瑞/宮田 完二郎》
 1.はじめに
 2.核酸ナノキャリアに求められる機能と設計指針
 3.合成高分子を基盤としたナノキャリア設計
 4.おわりに

第5節 電荷反転型脂質ナノ粒子を用いた核酸送達技術    《米澤 正/浅井 知浩》
 1.はじめに
 2.電荷反転型脂質DOP-DEDA
 3.DOP-DEDA LNPの調製
 4.DOP-DEDA LNPのpH応答性
 5.DOP-DEDA LNPによる細胞内核酸送達
 6.おわりに

第6節 リガンドコンジュゲート核酸による免疫細胞への送達    《上原 啓嗣》
 1.はじめに
 2.リガンドコンジュゲート核酸による核酸医薬の組織・細胞特異的な送達について
 3.技術開発のアプローチ
 4.新たなリガンドコンジュゲート核酸への展開
 5.おわりに

 
第9章 研究機関と企業における核酸医薬研究の最前線    《吉見 昭秀》

第1節 核酸医薬による新規がん治療法開発の展開
 1.はじめに
 2.RNAスプライシングとは
 3.RNAスプライシングの仕組み
 4.がんにおけるシス配列異常とトランス制御因子の異常
 5.スプライシング異常を標的としたがん治療法
 6.核酸医薬を活用したがん治療法開発の展開
 7.おわりに

第2節 酵素によるオリゴ核酸製法の実現に向けた高機能な酵素の創出    《萩原 佑介》
 1.はじめに
 2.酵素によるsiRNA製法の概要と利点
 3.祖先型RNAリガーゼ(AncT4_2)の設計
 4.AncT4_2の性質
 5.AncT4_2のsiRNA 製造への利用
 6.おわりに

第3節 Staple核酸技術の開発    《木田 朋輝/勝田 陽介/井原 敏博》
 1.はじめに
 2.Staple 核酸開発の背景
 3.Staple 核酸の技術的基盤
 4.Staple 核酸の疾患応用
 5.今後の展望
 6.おわりに

 

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