フィルム延伸 セミナー
        
プラスチックのリサイクルと再生材の改質技術
封止・バリア・シーリングに関する材料,成形製膜,応用の最新技術
 

<セミナー No 406208>


★応力,変形挙動,厚み精度,表面構造とフィルム物性との相関性

★テンション制御,延伸温度と速度,溶融粘度の条件最適化

★衝撃性低下,透明性低下,破断現象,肌荒れ,偏肉,ボーイング,ネッキング,ドローレゾナンス ・・・ 各種トラブルと対策


【Live配信セミナー】

フィルム製膜
における

延伸・配向制御,その評価と応用 

 


■ 講 師


【第1部】


山形大学 大学院 理工学研究科 機能高分子工学専攻 教授 博士(工学) 伊藤 浩志 氏


【第2部】


(株)日本製鋼所 広島製作所 技術開発部 部長 博士(工学) 富山 秀樹 氏


【第3部】


日本ゼオン(株) 総合開発センター 生産技術研究所 博士(工学) 佐藤 隆 氏


【第4部】


日本分光(株) 光分析ソリューション部 ソリューション技術課 係長  田村 耕平 氏
■ 開催要領
日 時

2024年6月27日(木) 10:20〜16:40

会 場 Zoomを利用したLive配信 ※会場での講義は行いません
Live配信セミナーの接続確認・受講手順は「こちら」をご確認下さい。
聴講料

1名につき66 ,000円(消費税込み,資料付)
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につ60,500円〕

〔大学,公的機関,医療機関の方には割引制度があります。詳しくは上部の「アカデミック価格」をご覧下さい〕

■ プログラム

【10:20〜11:50】

第1部 フィルム延伸技術と延伸過程における構造発現・評価技術

●講師 山形大学 大学院 理工学研究科 機能高分子工学専攻 教授 博士(工学) 伊藤 浩志 氏

 

【講座の趣旨】

  高分子フィルムの延伸について,材料特性,加工技術,構造の評価などを平易に解説する。非晶性,結晶性フィルムとしての要求特性や延伸性,構造と物性評価手法などを紹介するとともに ,海外の研究動向についても紹介する。


【セミナープログラム】

1.フィルム延伸過程における現象
  1.1 高分子材料とフィルム成形加工技術
  1.2 延伸過程と光学異方性発現の関係
  1.3 一軸および二軸延伸と配向挙動

2.結晶性フィルム延伸過程における構造発現および評価技術
  2.1 延伸フィルムの構造・物性評価
  2.2 国内外のフィルム延伸の研究開発動向
  2.3 フィルム成形・延伸過程におけるオンライン光学異方性計測

3.非晶性光学フィルム延伸過程における構造発現および評価技術
  3.1 一軸延伸と分子配向特性
  3.2 光学延伸フィルムの構造・物性評価
  3.3 フィルム延伸・緩和過程におけるオンライン構造計測(研究開発動向含)

【質疑応答】


【12:50〜14:20】

第2部 フィルムシート成形における品質安定化技術

●講師 (株)日本製鋼所 広島製作所 技術開発部 部長 博士(工学) 富山 秀樹 氏

 

【講座の趣旨】

 光学フィルムをはじめとするフィルムシート成形において,厳しくなる要求品質を満たすためには,各装置の特性を理解し最適な操作が必要とされる。本講演では,各成形装置による高品質化への技術と対策を紹介する。


【セミナープログラム】

1.フィルムシート成形技術の最近の動向

2.フィルムシート成形装置の概要
  2.1 押出機
  2.2 ダイ
  2.3 キャスティング装置
  2.4 延伸機
  2.5 巻取機

3.押出機の未溶融や熱劣化防止

4.ダイの不良・不安定現象の対策

5.キャスティングのネックイン,シート厚み解析

6.延伸工程のフィルム安定化技術

【質疑応答】


【14:30〜15:30】

第3部 光学フィルムの延伸プロセスシミュレーションによる光学特性解析

●講師 日本ゼオン(株) 総合開発センター 生産技術研究所 博士(工学) 佐藤 隆 氏

 

【セミナープログラム】

1.光学フィルムの延伸プロセスと用途
  1.1 ディスプレイにおける位相差フィルム
  1.2 ロールフィルム製造における延伸プロセス
  1.3 光学フィルムの特性

2.延伸フィルムの配向状態
  2.1 高分子の高次構造と配向状態の定量化
  2.2 応力-光学則による力学特性と分子鎖配向
  2.3 弾塑性材料の光学特性モデル

3.フィルム延伸シミュレーションによる光学特性解析  
  3.1 フィルム延伸過程の弾塑性シミュレーション
  3.2 応力・ひずみ状態による屈折率楕円体モデル
  3.3 入力エネルギーと緩和過程のモデル化

【質疑応答】


【15:40〜16:40】

第4部 赤外・ラマン分光法によるフィルム延伸・配向結晶性の解析と応用

●講師 日本分光(株) 光分析ソリューション部 ソリューション技術課 係長  田村 耕平 氏

 

【講座の趣旨】

  赤外分光・ラマン分光はいずれも分子振動を測定し,化学構造を明らか にする手法である。本講座ではまず,赤外分光法・ラマン分光法の基本的な原理お よ び 一般的な測定事例を紹介する。さらに,フィルムの評価に必要不可欠な分子配向の 評 価手法について,複数の測定法の特徴と具体的なサンプル評価例を中心に解説す る。


【セミナープログラム】

1.赤外(IR)分光法とラマン分光法の原理
  1.1 赤外分光法の原理
  1.2 ラマン分光法の原理
  1.3 赤外分光法とラマン分光法の比較

2.FTIRを用いた主な測定手法・配向測定事例
  2.1 偏光子による透過測定でのフィルムの配向評価
  2.2 偏光ATR付属品によるフィルムの3次元的配向評価
  2.3 各種アプリケーション事例
  2.4 赤外顕微鏡による微小領域のフィルムの配向評価

3.ラマン分光光度計を用いた主な測定手法・配向測定事例
  3.1 フィルムの深さ方向・ポリマーの結晶化度測定
  3.2 ラマン測定と偏光
  3.3 フィルムなどの偏光測定
  3.4 フィルムの配向測定

【質疑応答】


 

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