【講演ポイント】
DXなどの普及により高機能化する機械において、開発、設計、メンテナンスにおけるトライボロジー(摩擦、摩耗、潤滑)の重要度はますます高まっている。
一方で、摩擦現象は物理、化学、コンピューターサイエンス、あるいは、各種観察・分析技術、データ解析技術など多分野にまたがる専門知識や技術を要し、トライボロジーは難解な学問の一つである。
そこで本講演では、トライボロジーの基礎について、その実用・応用事例を組み合わせて初心者にもわかりやすく解説する。事例には、広く実用化されている機械や普及している材料を扱い、講師が実践した事例やその過程で実施した観察・分析の実用技術、データ解析手法などが主に含むものとする。
【プログラム】
1.摩擦、摩耗に関する基礎
2.潤滑の基礎と潤滑剤適用事例
2.1 境界潤滑下における油性剤の影響
3.機能性表面の設計
3.1 DLCコーティングと適用事例
3.2 テクスチャリングと適用事例
4.接触面観察技術とその応用事例
4.1 機能性ゴムローラの摩擦特性の評価
4.2 摩擦面の平均面間距離その場計測手法
5.表面観察、分析技術の解説
・SEM
・EDS
・レーザ顕微鏡
・FTIR
・XPS
・ラマン
【質疑応答】
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