アニール 応力 セミナー
        
高分子の残留応力対策 -発生メカニズムと低減化ノウハウ-
【水】と機能性ポリマーに関する材料設計,最新応用
 

<セミナー No 410209>

【Live配信のみ】 アーカイブ配信はありません

★残留応力発生の要因

★厚み,形状,素材の分子構造,張力,温度,滞留時間の調整テクニック

★アニール処理で除去できない歪みと対策

★アニール処理の不具合と対策,陥りやすい失敗例


プラスチック
成形品,フィルムにおける

残留応力歪み発生メカニズムと

アニール処理による対策


■ 講 師

【第1部】

コンサルSMS 代表 工学博士  新保 實 氏 【金沢工業大学 名誉教授】

【第2部】

本間技術士事務所 所長 技術士 (化学部門) 本間 精一 氏

【第3部】

JFEテクノリサーチ(株) 計測・可視化技術センター センター長 博士(工学) 園部 治 氏
■ 開催要領
日 時

2024年10月31日(木) 10:30〜16:30

会 場 Zoomを利用したLive配信 ※会場での講義は行いません
Live配信セミナーの接続確認・受講手順は「こちら」をご確認下さい。
聴講料

1名につき60,500円(消費税込み,資料付)
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につ55,000円〕

〔大学,公的機関,医療機関の方には割引制度があります。詳しくは上部の「アカデミック価格」をご覧下さい〕

■ プログラム

【10:30〜12:30】

第1部 高分子材料の粘弾性挙動による残留応力の発生メカニズムと低減化法

●講師 コンサルSMS 代表 工学博士  新保 實 氏 【金沢工業大学 名誉教授】
 

【講座の趣旨】

 粘性的性質と弾性的性質が混在する粘弾性挙動は,全ての素材に見られる特性であるが,高分子材料においては特に著しい振る舞いをする.高分子材料は,この挙動が200℃内で液体から固体へと変化することから,他の素材に比べ一般的な使用温度範囲において,力学的な扱いに注意が必要である. この粘弾性挙動に伴って,高分子材料の成形品には,成形時に殆どの場合において残留応力が生ずる. ここでは,高分子材料の最も重要な粘弾性挙動の解釈法と,粘弾性挙動に伴う残留応力の発生メカニズム及びその低減化法について説明します.      


【セミナープログラム】

1.高分子材料の最も重要な粘弾性の基礎知識
  1.1 粘弾性特性・熱粘弾性特性とは
  1.2 粘弾性特性・熱粘弾性特性の利用方法
  1.3 粘弾性に伴う特異現象(クリ−プ変形,応力緩和)
 
2.高分子材料の粘弾性挙動によって生ずる残留応力の発生メカニズム
  2.1 残留応力の発生要因
  2.2 粘弾性挙動によって生じる残留応力の発生メカニズム
  2.3 残留応力低減化法


【質疑応答】


【13:30〜15:15】

第2部 残留ひずみ/残留応力の発生原理・対策とアニール処理

●講師 本間技術士事務所 所長 技術士 (化学部門) 本間 精一 氏

 

【講座の趣旨】

 残留ひずみは成形過程で発生した弾性ひずみが残留したものである。残留応力は 残留ひずみとヤング率の積である。過大な残留ひずみがあるとクラック,後寸法変 化,光学ひずみなどの不具合原因になるが,設計,成形条件が複雑に関係するので対 策が難しい不良現象である。代表的な成形法である射出成形と押出成形について,残 留ひずみの発生原理と対策およびアニール処理にについて解説する。     


【セミナープログラム】

1.残留ひずみに関係する樹脂特性
  1.1 粘弾性と応力緩和
  1.2 圧力・比容積・温度特性 

2.射出成形と残留ひずみ
  2.1 射出成形工程で生じる残留ひずみ
  2.2 分子配向ひずみの発生原理と対策
  2.3 冷却ひずみの発生原理と対策
  2.4 金具インサートひずみの発生原理と対策
    
3.押出成形と残留ひずみ
  3.1 押出成形工程で生じる残留ひずみ
  3.2 配向ひずみの発生原理と対策
  3.3 冷却ひずみの発生原理と対策
 
4.残留ひずみ測定法
  4.1 光学的方法
  4.2 化学的方法
  4.3 応力解放法

5.アニール処理
  5.1 アニールによる残留応力低減原理
  5.2 アニール条件
  5.3 アニールの方法
  5.4 アニールの必要性と留意点

【質疑応答】


【15:30〜16:30】

第3部 アニール処理による樹脂・フィルムの面歪み,および透視歪みの計測・解析技術について

●講師 JFEテクノリサーチ(株) 計測・可視化技術センター センター長 博士(工学) 園部 治 氏

 

【講座の趣旨】

 樹脂・フィルムの微小な表面歪みや透視歪みを,複数の縞パターンを投影して,そのゆがみを解析することによって高感度に定量化する技術を紹介します。従来,官能検査に頼っていたヒケ,ウェルドラインによる歪みの計測可視化を評価します。事例からアニール前後の変化に対する評価の可能性を提示します。


【セミナープログラム】

1.SurfTRiDY測定の光学系と測定状況

2.SurfTRiDY測定の原理

3.SurfTRiDY測定によって得られる結果

4.SurfTRiDYによる面ひずみ分布測定例

5.SurfTRiDYの用途・特徴

6.樹脂・フィルムへの適用例,アニール処理の評価

7.SurfTRiDY高解像度対応

8.透視歪測定装置PersTRiDYへの応用

9.その他開発事例

10.まとめ


【質疑応答】


内部応力 残留応力 アニール フィルム セミナー