|
【10:00-11:30】
1.UV硬化における酸素阻害の影響の可視化と対策
東亞合成(株) コア基盤技術研究所 主査 博士(工学) 佐内 康之 氏 |
|
【習得できる知識】
ラジカル重合を利用したUV硬化で、なぜアクリレートが用いられるのか、さらに酸素による重合阻害の大きさと重合条件の影響について
【講座趣旨】
ラジカル重合性を示すモノマーは数多くあるが、UV硬化ではほぼアクリレートのみが用いられることが多い。本講座では、イントロダクションとして、なぜアクリレートが使用されるのかを述べ、酸素による重合阻害の影響の大きさについても定量的にイメージを掴めるよう様々なデータを交えて解説する。
1.イントロダクション
1.1 なぜUV硬化でアクリレートが使われるのか
1.2 酸素阻害の影響を可視化するとどうなるのか
2.酸素阻害対策と深部硬化性向上
2.1 酸素阻害の影響とモノマー構造の関係
2.2 深部応化可能な開始剤
【質疑応答】
|
|
【12:10-13:40】
2.パーオキサイド系光重合開始剤の特徴と深部・暗部硬化への応用
日油(株) 研究本部 新規事業開発室 光機能性素材開発 技術開発担当 グループリーダー 小島
章世 氏
|
|
【講座の趣旨】
本講座では、光硬化反応と熱硬化反応の両方を開始することができる パーオキサイド系光重合開始剤について、一般的な特性の他、
機能面での特徴や取り扱い上の留意点などについて紹介する。
1.有機過酸化物の一般的な特性
1.1 有機過酸化物の特徴と用途
1.2 有機過酸化物の熱分解特性
1.3 有機過酸化物から生成するラジカル
2.パーオキサイド系光重合開始剤の特性
2.1 パーオキサイド系光重合開始剤の光分解
2.2 ベンゾフェノン骨格パーオキサイドの特徴
2.3 トリアジン骨格パーオキサイドの特徴
2.4 チオキサントン骨格パーオキサイドの特徴
3.安全な取り扱いについて
【質疑応答】
|
|
【13:50-15:20】
3.UV硬化型弾性接着剤の特性と不透明材料の接着
セメダイン(株) 技術部 開発グループ 研究第三チーム 角矢 敦史 氏
|
|
【講座の趣旨】
弊社の有する不透明材料の接着が可能なUV後硬化弾性接着技術と、それを用いた接着性能の特徴についてお話いたします。
1.接着・接合について
1.1 接着・接着剤とは
1.2 接着剤の分類
1.3 弾性接着について
2.UV硬化技術について
2.1 従来のUV硬化技術
2.2 UV遅硬化技術
2.3 UV遅硬化型弾性接着技術の特徴
3.UV硬化技術を用いた接着剤
3.1 UV遅硬化型弾性接着剤
3.2 デュアルキュア技術を用いた接着剤
【質疑応答】
|
|
【15:30-17:00】
4.FT-IR・ラマン分光法によるUV硬化樹脂の硬化度評価
-経時変化・深さ方向の硬化度-
サーモフィッシャーサイエンティフィック(株) CAD事業本部 要素技術開発部 シニアアプリケーション 小松
守 氏
|
|
【講座の趣旨】
硬化樹脂の硬化過程の評価には、FT-IRやラマンといった分子振動分光法が有効である。それらは非破壊で高速に分析ができ、微小領域の分析や
他の分析装置との組み合わせにも対応するため広く利用されている。本講は、硬化樹脂の反応についてFT-IRとラマンについて
分析機器の原理や分析手順、中でも深さ方向の硬化評価について実際に分析した結果などを交え解説する。
1.FI-IR
1.1 FT-IRの基礎、スペクトルの解析方法
1.2 分光装置の概要
1.3 樹脂の硬化評価に適したサンプリング方法
1.4 FT-IRによる硬化樹脂の分析例
(1)エポキシ樹脂
(2)ポリウレタン樹脂の加熱下における時間変化
(3)UV硬化樹脂
(4)主な硬化樹脂の赤外スペクトルと帰属
1.5 ATRの基礎と原理
1.6 ATRによるUV硬化樹脂の分析例
(1)ATRによるUVインクの硬化反応
(2)ATRによるエポキシの硬化
(3)ATRによるUV硬化樹脂のリアルタイム分析
2.ラマン分光
2.1 ラマン分光の基礎と原理
2.2 ラマン分光による硬化樹脂の分析例
(1)深さ分析 UV硬化樹脂の硬化度の深度変化
(2)薄膜 (酸素阻害の影響)
(3)厚膜 (UV光減衰の影響)
【質疑応答】
|