におい 分析 セミナー
        
においのセンシング、分析とその可視化、数値化
ヒトの感性に寄り添った製品開発とその計測、評価技術
 

<セミナー No 411223>

【Live配信のみ】 アーカイブ配信はありません

★複合臭の取り扱い方から実践的な官能評価の進め方、 機器分析との関連付けまで様々な事例とともに解説します!


におい
の見える化を阻む要因とその対策方法
複合臭を中心に〜

◎ においの見える化 ◎ 官能評価の種類、ばらつき ◎ におい嗅ぎGC/MS


■ 講師

株式会社におい科学研究所 代表取締役 喜多 純一 氏 【元島津製作所 】

■ 開催要領
日 時

2024年11月15日(金)  10:30〜16:30

会 場 Zoomを利用したLive配信 ※会場での講義は行いません
Live配信セミナーの接続確認・受講手順は「こちら」をご確認下さい。
聴講料 1名につき 55,000円(消費税込、資料付)
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につき49
,500円〕

〔大学、公的機関、医療機関の方には割引制度があります。詳しくは上部の「アカデミック価格」をご覧下さい〕
   

■ プログラム
【ご活躍】
1981年 (株)島津製作所入社.中央研究所に配属後,主任研究員,分析計測事業部との兼務を経て分析計測事業部マネージャー
2022年 島津製作所退職 におい科学研究所 代表取締役
2002 年から2011 年にかけて大阪電気通信大学大学院客員教授を兼務.
2014 年九州大学大学院システム情報科学研究院にて博士(工学)を取得.
2009 年より2019年までにおいかおり環境協会学会委員,2019 年より同協会学会誌副編集長,2021 年より理事を兼務.

2007 年においかおり環境協会技術賞,2011 年電気学会進歩賞,2014
年におい環境協会技術賞および学術賞受賞.2022年9月日本分析化学会にて技術功績賞を受賞



【習得できる知識】
 ・においを定量化する基礎知識。強さ、質の定義など。定量化する手段
 (官能評価、機器分析(GCMS,センサ方式)。それぞれの方式の長所短所。 
 ・センサ方式がなぜ実用化するものが少ないかの理由について。
 ・それらを方法の短所を最小にして、長所を引き出す方法。


【講座趣旨】
 通常の分離分析ではにおいの定量化が完全でないことが問題になっている。その要因の一つが複合臭であるが、複合臭でばどのような現象が起こるのかを説明後、その現象が起こる理由について考察し、それをもとに、複合臭の定量化方法を説明する。




1.においでまず抑えておきたい事項(においの定量化を難しくしている要因1)
 1-1 ガスとにおいの違いはどこにあるのか?
 1-2 においのいくつかの側面
 1-3 五感の一つとしてのにおいの本質
 1-4 においに原臭は存在するのか?

2.嗅覚の検知メカニズム(においの定量化を難しくしている要因2)
 2-1 鼻の構造と嗅覚レセプター
 2-2 嗅覚レセプターの応答機構
 2-3 複数の嗅覚レセプターとにおいの応答の関係

3.複合臭が引き起こす不思議な現象(においの定量化を難しくしている要因3)
 3-1 飲料の場合
 3-2 お菓子の場合
 3-3 ワインの香りの場合
 3-4 お香の場合
 3-5 白い香りとは?
 3-6 官能評価でのオミッション法とは
 3-7 複合臭の特長とその起源の推定
 3-8 複合臭の特長としてのマスキング
 3-9 複合臭に対する最新の論文の結果(人工嗅覚レセプターの結果)
 3-10 においの一つの分類方法

4.においの単位は?
 4-1 におい物質濃度とにおいの強さの関係
 4-2 においの強さの単位は?
  1) 臭気強度
  2) 臭気濃度
  3) 臭気指数  
 4-3 検知閾値、認知閾値、弁別閾値とは? 検知閾値の例
 4-4 決めにくいにおい質の単位
  1) におい物質とにおいの種類の推定
  2) フレーバーホイール
  3) 官能によるにおい質の表現とQDA法
  4) 自動車ISOのにおい質
  5) SD法
 4-5 オルソゴナルなにおいとレトロネーザルアロマとは

5.においの見える化方法
 5-1 官能評価と機器分析の使い分け
 5-2 日本の悪臭防止法の測定方法の変遷
 5-3 海外のにおい強度の測定方法
 5-4 臭気指数表現の場合に注意したいこと

6.官能評価法(においの見える化の基礎)
 6-1 分析型官能評価と嗜好型官能評価に違い
 6-2 官能評価の種類とばらつきを低減させる工夫
  1) 2点比較法 2) 3点比較法
  3) SD法 4) QDA法
  5) 順位法
 6-3 自動車車室内のにおいの強さの測定法
 6-4 パネルの選定方法
 6-5 装置を利用した官能評価
  1) 検知閾値の測定方法
  2) 弁別閾値の測定方法
  3) マスキングの定量化方法
 6-6 官能評価で注意すべき点

7.機器分析の種類と特徴
 7-1 成分に分離する方法と成分に分離しない方法
 7-2 成分に分離する分析(GC,GCMS)装置
  1) その原理
  2) におい嗅ぎGCが必要な理由
  3) 解析例 
  4) 複合臭に対する成分分析のの注意点
 7-3 におい嗅ぎGC,GCMSシステム
  1) どのような装置か?
  2) GCMSの出力からアロマクロマトグラムへの変換
  3) アプリケーションとしての、癌臭分析
 7-4 複合臭を成分分析できっちり分析する
  1) ビールを香気が再現するまで分析できるか  
  2) 2次元GCMSを利用してみたら。
  3)TOFMSの原理と利点
 7-5 成分分析用のサンプル濃縮技術
  1) HS法とTD法 
  2) 直接加熱 固相抽出
  3) SPME法
 7-6 においの単離方法
  1) 蒸留法   SAFE蒸留
  2) 抽出法
  3) 吸着法

8.センサ方式
 8-1 複合臭分析に期待されるセンサ方式
 8-2 単素子のセンサ方式
 8-3 におい識別装置
 8-4 におい識別装置の問題点

9.快・不快度測定
  1) 官能評価による方法
  2) におい識別装置による測定

10.成分分析による香りの見える化

11.複合臭に対する有益なアプローチ


 【質疑応答】

 

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