【講演概要】
電気自動車(EV)市場の成長に伴い,EV用リチウムイオン電池の需要も拡大しています。今後問題となるのは急激に増加する中古リチウムイオン電池の取り扱いです。環境保全および資源確保の観点から中古リチウムイオン電池のリサイクルは喫緊の課題となっています。
本講演では,湿式精錬,乾式精錬など開発中あるいは実用化されているリサイクル技術の全体像を解説します。また,それらの技術を生かしたビジネスの実情についても触れます。
さらに,今後実用化が期待されている全固体電池についても,リサイクル技術の研究開発状況を解説します。
【受講対象】
EV用リチウムイオン電池のリユース・リサイクルに関心を持つ若手技術者
EV用リチウムイオン電池のリユース・リサイクルビジネスに関心を持つ方
【受講後、習得できること】
EV用リチウムイオン電池のリユース/リサイクル技術に関する知識
リユース/リサイクルビジネスモデルにおける技術上およびビジネス上の課題の発見
全固体電池のリサイクルに関する知識の獲得
1.EVおよびEV用リチウムイオン電池の市場動向
1.1 中国,欧米,日本のEV市場の動向
1.2 EV用リチウムイオン電池の市場動向
2.リチウムイオン電池のしくみ
2.1 リチウムイオン電池の構造
2.2 正極材の種類とコスト,寿命等
2.3 レアメタルの供給とリサイクルの必要性
3.リサイクルのプロセスと技術
3.1 リサイクルとリユースの違い
3.2 回収および解体プロセス
3.3 狭義のリサイクルに関する技術(湿式精錬,乾式精錬,その他)
3.4 全固体電池向けリサイクル技術の開発動向
4.リサイクルビジネスの現状
4.1 リサイクルに対する追い風
4.2 リサイクル企業および採算性
5.まとめ
【質疑応答】
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