【講演概要】
固体高分子形燃料電池用の電解質膜には、性能や安定性の観点から、パーフルオロスルホン酸高分子が専ら用いられている。しかし、昨今のPFAS規制にともなってフッ素系高分子の製造や使用に制限がかかる可能性があり、パーフルオロスルホン酸高分子膜も例外ではない。本講座では、PFAS規制にかからない芳香族系のスルホン酸高分子の合成、構造解析、物性解析について最新の話題を提供し、次世代の燃料電池用電解質膜への可能性について解説する。
【受講対象】
大学院学生、企業研究者など
【受講後習得できること】
プロトン導電性高分子の設計、合成および解析方法、評価方法など
1.プロトン導電性高分子電解質膜の基礎
2.フッ素系高分子電解質膜と燃料電池
3.エンプラを元にしたプロトン導電性高分子膜の特徴
4.ブロック共重合体にるモルフォロジー構築と導電率の向上
5.ポリフェニレン系高分子電解質膜の設計指針
6.ポリフェニレン系高分子電解質膜の合成と特徴
7.ポリフェニレン系高分子電解質膜の燃料電池特性
8.補強膜の設計と機械強度の改善
9.ポリフェニレン系補強膜の物性と燃料電池特性
10.ポリフェニレン系高分子を用いた電極触媒層の設計と課題
【質疑応答】
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