【習得できる知識】
・バイオマスエネルギー・BTL合成燃料の特徴・有用性
・BTLプロセスの基本
・BTL合成燃料に向けたFT合成触媒の開発状況
【講座の趣旨】
政府は2050年までのカーボンニュートラル実現のため,2030年代半ばに国内の新車をEVやFCV等に限定する目標を設定したが,蓄電池への給電時間や水素供給等の多くの課題が存在する.一方,自動車メーカーは基本的にガソリン車であるPHVやHV車の生産にシフトしている現実がある.この相矛盾する問題を解決するためには,再生可能エネルギー源である木質バイオマスからガス化を経由するBTL(Biomass
to Liquid)プロセスで液体燃料を製造して,PHVやHV車の利用においてもカーボンニュートラルを実現することが重要となる.本講演では,バイオマスエネルギー・BTL合成燃料の必要性およびBTLプロセスの概要を解説するとともに,講演者によるBTL合成燃料に向けたFT合成触媒の開発状況を説明する.
1.緒言
1.1 バイオマスエネルギーの必要性
1.2 BTL合成燃料の必要性
2.BTLプロセスの概要
2.1 合成ガスの製造
2.2 ガス精製
2.3 合成燃料の製造
3.FT合成触媒の開発
3.1 Fe系触媒
3.2 Co系触媒
3.3 革新的Fe系触媒
4.結言
【質疑応答】
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