スラリー 評価 セミナー
        
ファインケミカル,医薬品の連続生産プロセス
塗工液の調製、安定化とコーティング技術
 
<セミナー No.501412>
【Live配信のみ】 アーカイブ配信はありません

★実務課題に役立つスラリー中の粒子分散・凝集状態の評価と考え方

スラリー中粒子の

分散・凝集状態の制御に向けた評価技術


■ 講師
 

法政大学 生命科学部 環境応用化学科 教授 博士(工学) 森 隆昌 氏

■ 開催要領
日 時

2025年1月15日(水)  10:30〜16:30

会 場 Zoomを利用したLive配信 ※会場での講義は行いません
Live配信セミナーの接続確認・受講手順は「こちら」をご確認下さい。
聴講料

1名につき55,000円(消費税込・資料付き)
〔1社2名以上同時申込の場合1名につき49,500円(税込)〕
〔大学、公的機関、医療機関の方には割引制度があります。
         詳しくは上部の「アカデミック価格」をご覧下さい〕

※定員になり次第、お申込みは締切となります。

■ プログラム

【講演ポイント】
 スラリーは、セラミックス、電池材料、化粧品、医薬品、食品など幅広い産業分野で使われています。スラリー中の粒子分散・凝集状態を適切に制御することではじめて所望の特性を有する製品を製造することができます。しかしながら、スラリー調製条件の最適化は未だに技術者の勘と経験に頼る試行錯誤的な方法で行われているのが現状です。
 スラリー調製を難しくしている根本的な要因の1つは、スラリー中の粒子分散・凝集状態を適切に評価できていないことがあげられます。適切な評価とは、製品のどの特性を制御したいのかでも変わるため、これさえ測れば大丈夫という特性値はありません。
 そこで、本講座では、スラリー中の粒子分散・凝集状態を適切に制御するために必要な考え方の基礎と、粒子分散・凝集状態を的確に評価できる技術を解説し、それらを実プロセスに応用した例を紹介します。

【プログラム】
1.イントロダクション
 1.1 スラリー評価の前に知っておきたいこと
 1.2 なぜスラリー評価が必要なのか?

2.液中粒子の分散・凝集を支配する因子
 2.1 DLVO理論
 2.2 分散剤による分散制御
  2.2.1 分散剤の吸着量測定方法
  2.2.2 分散剤の吸着に対する溶存イオンの影響

3.スラリーの流動性評価
 3.1 流動挙動の種類
 3.2 流動性評価法
 3.3 流動性評価の実例
 3.4 見かけ粘度の測定で注意すべきこと

4.スラリー中の粒子集合状態評価技術
 4.1 重力沈降,遠心沈降試験
  4.1.1 測定原理及び実験方法
  4.1.2 測定結果の実例
 4.2 静水圧測定法
  4.2.1 測定原理及び実験方法
  4.2.2 測定結果の実例
 4.3 ナノ粒子の分散・凝集状態評価(浸透圧測定法)
  4.3.1 測定原理及び実験方法
  4.3.2 測定結果の実例
 4.4 希薄系での直接観察
 4.5 粒子の濡れ性評価と分散試験結果の比較

5.スラリー評価の実プロセスへの応用例
 5.1 噴霧乾燥(スプレードライ) 
    ・中実球形顆粒を作るにはスラリーはどう調製すればよいか?
 5.2 チタン酸バリウム(シート成形)
    ・最も緻密な成形体は最も見かけ粘度が低いスラリーから得られるのか?
 5.3 シート成形と鋳込み成形の比較
    ・同じ湿式成形、同じスラリーを使えばよい製品が得られるのか?
 5.4 アルミナスラリーの経時変化
    ・なぜスラリー特性は経時変化するのか?
    ・なぜ原料が異なるとスラリーの経時変化の仕方が異なるのか?
 5.5 リチウムイオン電池正極用スラリー
    ・多成分粒子スラリーの分散・凝集をどのように考えたらよいのか?
    ・電極膜の密度及び体積抵抗率と関係するスラリー特性は何か?

6.まとめ

【質疑応答】


スラリー中粒子 凝集 評価 セミナー