【習得できる知識】
生成AIなどのデジタル技術の急速な発展に伴い、データセンターの電力消費が増大しています。その大きな内訳は、サーバーの能力向上による電力消費の増加と、能力向上により増加する発熱を冷却するための電力消費の増加です。特に後者に関しては、冷却技術の最適化により電力消費を削減することが可能です。本講演では、サーバー冷却システムの中でも冷却効率が高い液浸冷却システムについて紹介し、その特性やメリットについて詳しく解説します。
1.液浸冷却システムが必要とされる背景
1.1 高密度コンピューティングの増加による空冷の冷却効率の限界
1.2 省エネ貢献による環境への配慮
2.液浸冷却システムについて
2.1 冷却システムの比較(空冷・水冷・液浸)
2.2 単相式液浸冷却と二相式液浸冷却の比較
2.3 冷却効率以外のメリット(空冷対比)
2.4 液浸冷却システムの課題
3.液浸冷却液に求められる特性
3.1 液浸冷却液でポイントとなる性状
3.2 材料適合性評価
3.3 添加剤技術による付加価値(長期酸化安定性)
3.4 日本の消防法対応を目的とした冷却液(ENEOS IX Type J)
3.5 高冷却効率を極めた冷却液(ENEOS IX Type H)
3.6 植物を原料としたCO2排出量削減に貢献する冷却液(ENEOS IX Type B)
【質疑応答】
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