【講座の趣旨】
信頼性問題は未然に防止しなければなりません。信頼性問題は「良品に発生」するもので 厳しい検査をしても防ぐことは出来ず、問題点を内在したまま設計活動を完了することは大きなリスク
になります。信頼性問題は予測して手を打つことが求められているのです。予測手法としてはFMEAが
広く知られています。FMEAは信頼性の改善に多くの企業で成果を上げています。が、昨今は手間がか
かる、新技術へ適用が難しい、故障モードが分からない、対策の順番が分からない、などの指摘があり
ます。FMEAは故障の種を摘み取る方法で、問題点を事前に見つけて対策するもので、自分たちの設計/
工程に合わせてカスタマイズします。その中で問題点を絞り、計画的にFMEAを行い、関連メンバーが
理解、納得できる対策につなげることが大切です。本講座では、信頼性予測の注意点を整理して、設計
FMEA/工程FMEAを効率的に行うためポイントを紹介します。また、それでも度々似たような問題が発
生する時には、発生するプロセスに潜む問題を解決しないとければなりません。その場合の再発防止の
着眼点について紹介します。
【講座内容】
1.信頼性と予測
1.1 品質と信頼性の特徴
1.2 信頼性で予測が必要な理由と基本的な考え方
1.3 開発源流で予測が必要な理由
1.4 各フェーズの予測の特徴と計画
1.5 予測の「正確さ」に求められること
2.設計FMEAの進め方
2.1 FMEAの基本は設計FMEA
2.2 FMEAで出来ること、できないこと
2.3 設計FMEAの狙いと準備
2.4 設計FMEAの手順 (演習付き)
2.5 設計FMEAの進め方と注意点
3.工程FMEA
3.1 工程FMEAで扱うこと
3.2 工程設計/工程改善と工程FMEA
3.3 工程FMEAの狙いと準備
3.4 工程FMEAの実施例と進め方の注意点
3.5 FMEAの持つ共通の長所/短所
4.再発防止
4.1 問題点が再発する理由
4.2 3つの視点での問題点の絞り込み
4.3 マネジメントの役割と推進上の注意
4.4 その他
【質疑応答】 |