【講座の趣旨】
分離膜を用いたガス分離法は原理的に消費エネルギーが少なく,低炭素社会の構築に貢献する分離技術と考えられる。しかし,大学等の講義で膜分離が扱われることはほとんどない。そこで本講座は,化学産業の技術者が膜ガス分離に対する理解を深めることを目的に,膜ガス分離の基礎を解説する。
【セミナープログラム】
1.膜によるガス分離の基礎
1.1 ガス分離
1.2 膜ガス分離
1.3 透過係数とパーミアンス
1.4 分離係数
1.5 分離膜の構造
1.6 膜モジュールの種類と製膜法
2.膜素材によるガス分離透過特性の比較
2.1 ガスの分子サイズと凝縮性
2.2 分離活性層の微細構造
2.3 粘性流れとクヌーゼン拡散
2.4 分子ふるい
2.5 溶解拡散機構
2.6 高分子膜のガス透過特性
2.7 炭素膜のガス透過特性
2.8 シリカ膜のガス透過特性
2.9 ゼオライト膜のガス透過特性
3.膜ガス分離操作の基礎
3.1 膜モジュールの出口濃度
3.2 ステージカットと回収率
3.3 膜モジュールの性能と膜性能との関係
3.4 圧力比
4.膜ガス分離の応用
4.1 水素の分離回収
4.2 空気分離
4.3 CO2分離
4.4 その他の分離
【質疑応答】
※受講者の皆様の抱える疑問点や問題点について,セミナー開催3日前までに
「事前リクエスト用紙」 (請求書に同封)や 「Eメール」 を御寄せ頂けましたら,
講演中に対応させて頂きます。
|