【本講座で学べること】
・ポストネオジム磁石のひとつであるSm2Fe17N3磁石の特徴と歴史
・Sm2Fe17N3磁石が最近改めて注目される理由
・Sm2Fe17N3磁石の成形手法の複数の事例
・Sm2Fe17N3磁石の緻密化の様々な考え方と、それに対応した各種プロセスの特徴
・最近の成果:Sm2Fe17N3の液相焼結による緻密化事例
【講座概要】
Sm2Fe17N3は特に高温においてネオジム磁石よりも優れた基本特性を示す事が知られているが、焼結磁石を得ることが非常に難しいことでも知られている。本講座では、まずSm2Fe17N3の開発の歴史を振り返りながら、どのような技術障壁がSm2Fe17N3の実用化を阻んできたのかについて解説する。そして、その技術障壁を克服するために、産総研で進めてきた様々な研究開発の事例を最新の知見も含めて紹介する。
1.研究背景 (地球温暖化、電動化、キーマテリアルとしての永久磁石)
2.Sm2Fe17N3磁石の強みと克服すべき課題
3.Sm2Fe17N3磁石の歴史
(1990〜2015)
3.1 Sm2Fe17N3の誕生とSm-Fe-Nの商用利用
3.2 Sm2Fe17N3の焼結の難しさ・通電加圧焼結の利用とその課題
4.Sm-Fe-N磁石と低酸素粉末冶金プロセス
(2015〜)
4.1 Sm2Fe17N3の酸化と加熱処理による保磁力低下
4.2 低酸素粉末冶金プロセスの効果
4.3 保磁力を低下させずに焼結できたとしても −新たな課題−
5.冷間塑性加工を使ったSm2Fe17N3磁石の緻密化
−発想の転換−
5.1 高圧ねじり加工によるSm2Fe17N3磁石の成形
5.2 圧延加工によるSm2Fe17N3
6.Sm2Fe17N3の液相焼結への挑戦と最近の成果
7.まとめ
【質疑応答】
|