【講座の趣旨】
工場の生産性向上にはロボットの導入やIoTを活用したDXの実現に向けて、加速度的な取り組みが不可欠です。大手メーカーだけなく、中小製造業においても自動化設備や革新的な自動化ラインの計画・導入に対するニー
ズは飛躍的に高まっており、生産技術者をはじめ自動化システムの構築に携わる技術者の経験や知識、管理者のマネージメント力が必要です。本講座では、生産性の向上に不可欠な競争力のある生産ラインのあるべき姿、自動化設備や自動化ラインの構築方法やIoT、ロボットの活用技術、自動化設備の仕様書を作成方法について経験や実例を交えて詳しく説明します。また、自動化設備や自動化ラインを導入する際の設備投資の計画について、投資の適正化を図るための投資計算の方法や回収、投資効果の検証方法について具体的に説明します。
【講座内容】
1. 工場の自動化を進めるために必要な設備仕様の基本
1.1 グローバル標準ラインと自工程完結型設備・・・自工程品質保証は自動化の基本!
1.2 グローバル・ワンデザインについて・・・世界どこでも同一品質化の考え方とは?
1.3 IoTを活用したリモートモニタリング・・・IoTで何が課題解決できるか?
1.4 自動化ラインに必要な生産技術力・・・今、自動化に必要な生産技術力とは?
2. DX導入に対応した自動化ラインのあるべき姿
2.1 何のためのインダストリー4.0か・・・高度な機械化社会に乗り遅れないためには?
2.2 IoTシステム体系と生産ラインの設計・・・リモートモニタリングシステムとは?
2.3 生産ラインにおけるIoT活用事例・・・全数検査・予知保全・傾向管理はなぜ必要?
2.4 IoTを活用した先進的ものづくり・・・ネットワークのシステム化はどうやってやる?
3. 自動化を計画するために必要な工程計画の方法
3.1 「品質管理項目」と「管理値」を明確にする・・・FMEA・FTAはなぜ必要なのか?
3.2 「製造工程フロー」を決め「管理工程図」を作成する・・・QFD(品質機能展開)とは?
3.3 「サイクルタイム」と「レイアウト」を決める・・・機械と作業者の作業分担の方法は?
3.4 「設備仕様書」を作成し設備の内作/購入を決める・・・品質保証はどうやって作り込む?
4. 投資回収をコミットするために必要な設備投資計画の方法
4.1 「自動化レベル」を決めレイアウトを構想する・・・段階的に自動化レベルを上げるには?
4.2 「自動化の実現」は設備仕様書で決まる・・・設備仕様に必要な項目と中身は?
4.3 「自動化の投資計画」はこうやって準備する・・・儲けるためのシナリオはどう作る?
4.4 「投資計画」是非の決め手はFCF試算・・・経営者とは何で約束するのか?
5. 自動化設備の立ち上げと費用対効果の約束に必要な量産開始の方法
5.1 「設備設計DR」による「品質と設備」のリスク対策・・・何をどうやってチェック?
5.2 「工程能力指数」の調査を行う・・・バラつく品質を解決するためには?
5.3 「設備立合い検査」「設備認定」を受け量産開始・・・検収立ち合いの合否判定の方法は?
5.4 「自己管理」で「投資効果」を検証する・・・投資未回収を防ぐためにはどうする?
6.参考文献
【質疑応答】
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