【講座主旨】
微生物の検査において培養法は基本となります。培養とは、検査する側の都合で微生物を増やすことです。したがって、培養法では目に見えないものすごい数の細胞を扱うことになります。取り扱う微生物の種類や扱い方によっては感染症が発症する可能性があります。本セミナーでは、微生物の特性を十分理解したうえで、安全に微生物を扱うためのポイントをお話しします。
本セミナーは、食品、製薬、医薬部外品などの品質管理や製造部門の方、水質等の環境の検査を担当される方などで、はじめて微生物を取り扱う方、微生物の知識を必要とされる方、すでに微生物の検査に携わっており、日頃から疑問に感じていることがある方などに参加をお勧めします。
本セミナーを受講していただければ次の項目について理解していただけます。
1)微生物に関する基礎知識
2)細菌の培養(分離培養・定量培養)について
3)細菌の同定(鑑別)について
4)真菌の培養について
5)細菌・真菌の染色について
6)細菌の培養検査における疑問点の解消
【講座内容】
1.はじめに
2.微生物の特性
3.細菌の増殖
4.常在微生物
5.感染と感染症
6.バイオハザード・バイオセーフティ
7.微生物制御
8.微生物の培養
(1)無菌操作
(2)培地
(3)分離培養・定量培養
(4)真菌の培養
9.染色
(1)細菌の染色(グラム染色)
(2)真菌の染色
10.細菌の鑑別・同定
(1)選択分離培養
(2)性状試験(生化学的性状試験)
11.遺伝子検査
12.トラブル対応
(1)培養が汚染した
(2)分離がうまくできない
(3)染色がきれいに染まらない
(4)性状試験が判定できない
(5)同定ができない
13.まとめ
【質疑応答】
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◆◆講師プロフィール◆◆
専門分野:微生物生態学 微生物制御学
学位:博士(獣医学)
略歴・活動・著書など:
・令和7年3月 麻布大学定年退職
・日本防菌防黴学会評議員 一般社団法人日本ダイアパー事業振興会技術調査研究委員会委員
・レジオネラ属菌を知る (監修、共著)
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