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【9:50〜11:40】
第1部 「エポキシ樹脂」の概要,低塩素化/ハロゲンフリー化の動き,その応用
●講師 NBリサーチ 代表 野村 和宏 氏
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【講座の趣旨】
RoHS指令でEUにて使用が禁止される化学品が年々追加されていく。今後の追加品の候補を見てみると現在,難燃剤として使用されている臭素化物が多く含まれている。それ故に臭素を使用しない新しい難燃処方が検討されている。本講義では難燃処方を理解するためのエポキシ樹脂フォーミュレーションの基礎技術を学び,臭素を使用しない難燃処方にどう対処してゆくかを考えたい。塩素に関しては電子製品の品質向上のために必要な技術であり,エポキシ樹脂メーカーの最近の対応について触れてみたい。
【セミナープログラム】
1.エポキシ樹脂変性の基礎
1.1 エポキシ樹脂,硬化剤の選択法
1.2 添加剤の種類と機能
1.3 難燃処方について
2.化学品規制の状況
2.1 RoHS指令
2.2 ハロゲンによる健康被害
2.3 化学品規制による影響
3.難燃剤代替えの提案
3.1 リン系難燃樹脂
3.2 チッソ系難燃樹脂
3.3 芳香族難燃樹脂
4.電蝕への対応
4.1 電蝕のメカニズム
4.2 低塩素化技術
4.3 イオン補足剤
5.各社のハロゲンフリーへの対応と今後
【質疑応答】
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【11:50〜12:40】
第2部 〜「脂環式エポキシ」を中心とした〜 エポキシ樹脂の「低塩素化」,「ノンハロゲン化」とその応用
●講師 (株)ダイセル スマートSBU 事業推進室 室長 鈴木 弘世 氏
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【講座の趣旨】
脂環式エポキシ樹脂は非常にユニークな特徴を持つエポキシ樹脂であるものの,グリシジルエーテルタイプのエポキシ樹脂に比較して商業生産されている化合物は少ない。
本セミナーでは,初心者にも理解しやすいようにエポキシ樹脂の基礎から始め,脂環式エポキシ樹脂の特徴(高耐熱性,塩素フリー等)や配合に対し具体的な例を示しながら解説する。
【セミナープログラム】
1.エポキシ樹脂の基礎
1.1 エポキシ樹脂の概要
1.2 エポキシ樹脂の骨格の種類
1.3 エポキシ樹脂の分子構造と特性
1.4 エポキシドの製法
1.5 酸化剤の種類と特徴
2.脂環式エポキシ樹脂の製品紹介
2.1 脂環式エポキシ樹脂一覧
2.2 脂環式エポキシ樹脂の長所・短所
2.3 脂環式エポキシ樹脂の物性
2.4 脂環式エポキシ樹脂の硬化物物性
3.配合設計 入門編
3.1 硬化性樹脂の種類
3.2 各硬化剤の特徴
4.配合設計 実践編
4.1 透明性向上
4.2 弾性率向上
5.高耐熱脂環式エポキシ樹脂の紹介
6.用途展開の紹介
6.1 パワー半導体向け絶縁材料
【質疑応答】
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【13:30〜14:20】
第3部 塩素フリー ポリフェニレンサルファイド(PPS)コンパウンドの開発と用途展開
●講師 帝人(株) 樹脂事業本部 研究開発部門 プラスチックステクニカルセンター 第二開発室
室長 友田 琢也 氏
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【講座の趣旨】
世界初の塩素フリー ポリフェニレンサルファイド(PPS)である「ECOTRAN(r)」は,環境に優しく,
低ガスの特徴を有する。ここでは,そのPPSコンパウンドグレードである「ECOTRAN(r)」と
「SOLFIGA(r)」を中心にその特徴および用途展開について紹介する。
【セミナープログラム】
1.塩素フリー ポリフェニレンサルファイド(PPS)について
1.1 ポリフェニレンサルファイド(PPS)とは?
1.2 塩素フリー ポリフェニレンサルファイド(PPS)「ECOTRAN(r)」 の特徴
2.ポリフェニレンサルファイド(PPS)コンパウンド樹脂について
2.1フィラー強化PPSコンパウンド樹脂 〜 ECOTRAN(r) 〜
2.2 その事例紹介
2.3 特殊PPSコンパウンド樹脂 〜 SOLFIGA(r) 〜
2.4 その事例紹介
3.今後の展望
【質疑応答】
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【14:30〜15:20】
第4部 高分子材料のハロゲン量の解析,および塩素系ポリマーの塩素分布解析について
●講師 (株)東ソー分析センター 南陽事業部 解析グループ 有機分析チーム チームリーダー
横山 祐介 氏
●講師 (株)東ソー分析センター
南陽事業部 解析グループ 構造チーム サブリーダー 大林 信明 氏
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【講座の趣旨】
高分子材料に含まれるハロゲンの各種解析は,品質管理や製品開発の指標として 重要である。本セミナーでは燃焼イオンクロマトグラフィーを用いた高分子材料
中のハロゲン量の解析や,核磁気共鳴分光法(NMR)を用いた塩素系ポリマーの 塩素分布解析について解説する。
【セミナープログラム】
1.高分子材料におけるハロゲン量の解析
1.1 はじめに
1.2 主成分ハロゲンの定量
1.3 微量ハロゲンの定量
1.4 まとめ
2.塩素系ポリマーの塩素分布解析
2.1 NMRについて
2.2 高分子材料へのNMRの適用
2.3 塩素系ポリマーの塩素分布解析
2.4 まとめ
【質疑応答】
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【15:30〜16:10】
第5部 〜エネルギー分散型蛍光X線装置を用いた〜 プラスチック材料中のClの分析について
●講師 (株)島津製作所 分析計測事業部
Solutions COE マテリアル/インフラストラクチャーソリューションユニット
守屋 宏一 氏
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【セミナープログラム】
1.プラスチック中塩素,ハロゲンの分析で用いる分析機器
2.FTIRによる分析事例
3.燃焼イオンクロマトグラフによる分析事例
4.蛍光X線分析装置による分析事例
【質疑応答】
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【16:20〜17:10】
第6部 樹脂プラスチック中の塩素,ハロゲンの測定
●講師 (国研)産業技術総合研究所 物質計測標準研究部門 標準物質評価研究グループ
キャリアリサーチャー 博士(理学) 三浦 勉 氏
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【講座の趣旨】
泡は気体を分散相とし,液体(あるいは固体)を連続相とした形態をとっている。発泡 製品や製造プロセスで生ずる泡は,好ましい場合と好ましくない場合があり,発生する
場に応じ異なった泡特性が求められる。しかし,発泡現象は動的変化を伴う多数の因 子の総和によるものなので,全てに適用できる統一された解析法はとうてい望むべく
もない。 本稿では,このような困難を前提としてもなお本質的な理解を高めるために 行われてきた起泡,消泡に関する試験法や泡沫のキャラクタリゼーションについて,
応用例を交えて解説する。
【セミナープログラム】
1.固体試料中のハロゲン分析法
1.1 ハロゲン分析のための燃焼法・分解法
1.2 蛍光X線分析法
1.3 燃焼イオンクロマトグラフィー
1.4 中性子放射化分析法
2.標準液と認証標準物質
2.1 標準液・JCSS標準液
2.2 認証標準物質
3.燃焼イオンクロマトグラフィーによるハロゲン測定
3.1 原理
3.2 分析条件の設定
3.3 標準物質・実試料への応用
4.中性子放射化分析によるハロゲン測定
4.1 原理
4.2 分析条件
4.3 標準物質・実試料への応用
【質疑応答】
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