タンパク質 吸着評価 セミナー
        
タンパク質、細胞の吸着制御技術
タンパク質の構造解析手法と In silicoスクリーニングへの応用事例
 

<セミナー No.508224>

【Live配信のみ】 アーカイブ配信はありません

★タンパク質の吸着抑制法から材質・目的による評価手法の違い、 中間水の基礎・解析法までじっくり解説!

タンパク質の吸着特性とその評価

■ 講 師

1.

九州大学 先導物質化学研究所 ソフトマテリアル部門 博士 (理学) 教授 田中 賢 氏

2.

大阪電気通信大学 工学部 教授 博士(学術) 森田 成昭 氏

3.

東京科学大学 物質理工学院 材料系 博士(生命科学) 教授 児島 千恵 氏
■ 開催要領
日 時

2025年8月26日(火) 10:30〜1600

会 場 Zoomを利用したLive配信 ※会場での講義は行いません
Live配信セミナーの接続確認・受講手順は「こちら」をご確認下さい。
聴講料

1名につき60,500円(消費税込、資料付)
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につき55,000円〕
〔大学、公的機関、医療機関の方には割引制度があります。詳しくは上部の「アカデミック価格」をご覧下さい〕

※定員になり次第、お申込みは締切となります。

■ プログラム

【10:30-12:00】

1.ポリマー表面へのタンパク質吸着制御と評価

九州大学 先導物質化学研究所 ソフトマテリアル部門 博士 (理学) 教授 田中 賢 氏
 

【講座趣旨】
 優れたバイオ・医療製品を開発するためには、目的性能に応じて製品表面への細胞の接着・非接着およびタンパク質の吸着・脱離を制御する必要があります。  本セミナーでは、製品化に成功した例を参考に、材料と生体成分の相互作用機構を、細胞レベル・分子レベルで解説します。次世代製品化に必要となるポリマー設計指針を議論します。


1.医療製品用の合成高分子材料

2.タンパク質吸着の評価
 2.1 タンパク質の吸着量・脱離量
 2.2 吸着タンパク質の組成と構造

3.細胞接着の評価
 3.1 細胞接着/非接着の評価
 3.2 細胞−材料間相互作用の解析と制御

4.高分子バイオマテリアルの設計
 4.1 高分子バイオマテリアルの分子設計の最新動向
 4.2 生体分子、生体高分子と生体親和性合成高分子の共通点と相違点
 4.3 優れた機能材料の簡便なスクリーニング方法
 4.6 次世代医療・ヘルスケア分野への展望


【質疑応答】


【12:50〜14:20】

2.赤外分光法によるバイオ界面の先端計測・解析

大阪電気通信大学 工学部 教授 博士(学術) 森田 成昭 氏

 

【習得できる知識】
  赤外スペクトルは、反応、構造、相互作用、微視的環境、等、様々な分子情報を教えてくれるが、水系試料の測定は容易ではなく、また、得られたスペクトルからそれらを読み解くことは困難なことがおおい。そこで本講演では、それらの計測とデータ解析の実践的なテクニックを習得できるようにする。

【講座の趣旨】
  水系での計測が求められるバイオ界面の赤外分光について、具体的な実験方法と、それによって得られる分光スペクトルデータの解析方法を紹介する。


1.赤外分光によって得られる情報

2.FT-IRの活用方法

3.水系試料の赤外分光

4.材料表面へのタンパク質吸着の赤外分光分析

5.材料内部への低分子収着の赤外分光分析

6.Pythonを用いたデータ解析

7.分光スペクトルデータのケモメトリックス・機械学習

8.量子化学計算による赤外スペクトルのシミュレーション

9.時間依存赤外スペクトルの解析

10.温度依存赤外スペクトルの解析


【質疑応答】


【14:30〜16:00】

3.高分子バイオマテリアルの水和挙動評価法と生体適合性

東京科学大学 物質理工学院 材料系 博士(生命科学) 教授 児島 千恵 氏

 

【習得できる知識】
 ・バイオマテリアル、DDSナノ粒子における水分子の役割と生体機能との関連性
 ・水和状態の解析方法・水中での表面の分析方法

 
【講座趣旨】
 バイオマテリアルの作製において生体適合性は重要な指標です。最近の研究により、物質の生体適合性は水和状態と相関することが明らかになりつつあります。本講演では、バイオマテリアル、特にドラッグデリバリーシステム(DDS)のためのナノ粒子における水分子の役割と生体機能との関連性について、現在わかっていることをご説明します。そして、バイオマテリアルの水和状態の解析方法・水中での表面の分析方法についてご紹介します。

1.バイオマテリアル
 1.1 様々な高分子バイオマテリアル

2.DDSナノ粒子の水和状態の解析と生体機能との関連性
 2.1 ドラッグデリバリーシステム(DDS)
 2.2 様々なDDSナノ粒子の水和状態の解析と生体機能との関連性

3.表面水和状態の解析と生体適合性ポリマー材料被覆表面の解析
 3.1 水中での表面解析方法(接触角測定、濡れ性評価、AFM(SPM))
 3.2 新規な表面濡れ性評価方法
 3.3 生体適合性ポリマー材料被覆表面の分析事例(乾燥状態と湿潤状態の比較)

【質疑応答】

 

タンパク質 吸着 中間水 セミナー