プラスチック発泡体 セミナー
        
流体・流動解析 事例集
 
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<セミナー No 508235>

【Live配信 or アーカイブ配信】

★ 発泡に関わる因子は? 気泡を維持させるには?
★ ナノセルラー発泡体へ向けて! 均一で微細な泡をつくるヒントが得られる!

プラスチック発泡体の気泡構造制御と
成形条件最適化、トラブル対策

■ 講師
(地独)京都市産業技術研究所 材料・素材技術グループ 伊藤 彰浩 氏
■ 開催要領
日 時

【Live配信】2025年8月28日(木) 10:30〜16:30

【アーカイブ(録画)配信】 2025年9月8
日まで受付(視聴期間:9月8日〜9月18日まで)

会 場 Zoomを利用した Live配信 または アーカイブ配信 ※会場での講義は行いません
セミナーの接続確認・受講手順は「こちら」をご確認下さい。
聴講料

1名につき 55,000円(消費税込、資料付)
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につき49
,500円〕

〔大学、公的機関、医療機関の方には割引制度があります。詳しくは上部の「アカデミック価格」をご覧下さい〕

■ プログラム
【習得できる知識】
・プラスチック発泡体の特徴や製法
・発泡の原理 (理論) と制御方法
・発泡体の各種評価方法
・発泡成形に関連するトラブル、不良原因と対策

【講座の趣旨】
 プラスチック発泡体はプラスチックを無数の気泡で膨らませた材料です。通常のプラスチック製品では、気泡の混入は外観や強度を損なう成形不良であり敬遠されるところですが、うまく気泡構造が制御された発泡体は軽量・剛性・断熱性・絶縁性・柔軟性など優れた特性を発揮します。軽量化による燃費向上が重要視される自動車分野などでは、近年発泡体の適用部品が増えています。一方、発泡体は材料を瞬間的に不安定な状態に持ち込み気泡を発生させ大変形させるプロセスであるため、材料特性や、条件の不一致によって、思ったような発泡体が得られないことや安定して成形できないことがあります。
 そこで本講座では、初歩的なプラスチック発泡体の原理、製法、評価方法を中心に、不良原因と対策についても具体的な事例を交えながら広範囲に解説します。特に、発泡射出成形、超臨界バッチ発泡成形、プレス発泡成形に関しては、実際の研究開発の経験からのアドバイスが出来ると思います。また、プラスチック発泡成形に関する近年の研究開発動向についてもご紹介したいと思います。

1.はじめに
 1.1 プラスチック発泡体の市場
 1.2 プラスチック発泡体の特徴と用途

2.発泡剤
 2.1 物理発泡剤
  2.1.1 二酸化炭素
  2.1.2 窒素など
 2.2 化学発泡剤
  2.2.1 炭酸水素ナトリウム
  2.2.2 アゾジカルボンアミドなど
 2.3 その他の発泡剤
  2.3.1 熱膨張性マイクロカプセルなど

3.成形方法
 3.1 非連続的成形法
  3.1.1 プレス発泡
  3.1.2 超臨界バッチ発泡など
 3.2 連続的成形法
  3.2.1 射出発泡など

4.プラスチック発泡体に用いられる樹脂の種類
 4.1 熱可塑性樹脂
  4.1.1 ポリスチレン
  4.1.2 ポリエチレン
  4.1.3 ポリプロピレンなど
 4.2 熱硬化性樹脂
  4.2.1 エポキシ
  4.2.2 架橋ポリエチレンなど
 4.3 樹脂の流動性
  4.3.1 MFR
  4.3.2 動的粘弾性
  4.3.3 キャピラリーレオメータ
  4.3.4 伸長粘度など

5.プラスチック発泡体の評価方法
 5.1 機械的特性
  5.1.1 圧縮
  5.1.2 曲げ
  5.1.3 耐衝撃性
  5.1.4 動的粘弾性など
 5.2 熱的特性
  5.2.1 熱伝導率
  5.2.2 熱収縮率
  5.2.3 線熱膨張率など
 5.3 その他の特性
  5.3.1 密度
  5.3.2 独立気泡率
  5.3.3 気泡構造観察など

6.発泡に関する原理、理論
 6.1 古典的核生成論
 6.2 気泡成長理論

7.トラブル対策 〜原因の究明と対策方法〜
 7.1 材料由来
  7.1.1 色変え不良
  7.1.2 異物混入
  7.1.3 分散不良など
 7.2 成形条件由来
  7.2.1 熱劣化
  7.2.2 各種成形不良など
 7.3 反応条件由来
  7.3.1 架橋不足
  7.3.2 発泡剤分解不足など

8.近年のプラスチック発泡体に関する研究開発動向
 8.1 プラスチック発泡成形分野の研究課題
 8.2 気泡制御に関するテーマ
 8.3 ナノセルラー発泡体
 8.4 発泡体強化、機能付与に関するテーマ

9.質疑応答

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