【本講演で学べること】
・セルロースナノファイバー(CNF)の基本知識
・CNFの疎水化技術
・疎水化CNF複合化ハードコート材の物性
【講演ポイント】
植物由来の機能性ナノ繊維であるセルロースナノファイバー(CNF)は、透明な補強材料として期待されています。さらに、CNF繊維表面の疎水化により、材料の強度を上げるだけでなく靭性も向上させられることが分かっています。
東亞合成では、独自の酸化技術で分散性の高いCNFを開発し、「アロンフィブロ」として上市しています。当社では、疎水化したCNFと、UV硬化性モノマー「アロニックス」を複合化することで、本来は硬いが脆いハードコート材に、硬くて曲がる機能性を付与させられました。本講演では、その内容に関して紹介します。
【プログラム】
1.セルロースナノファイバー(CNF)の基本知識
1.1 セルロースの高次構造
1.2 CNFの種類
1.3 東亞合成のCNF「アロンフィブロ」とその水系応用展開
2.CNFの表面修飾技術
2.1 対イオン交換による疎水化
2.2 水酸基の変性による疎水化
3.CNFとUV硬化性モノマー「アロニックス」との複合化
3.1 UV硬化性モノマーの基本とその用途例
3.2 ハードコート材の構造とその応用展開
3.3 CNFとハードコート材の複合化と各種物性評価
【質疑応答】
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